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里見に眠るもの [隠れ郷土史]

晩秋から冬、師走に向かって時が流れていく。
先だって、秋間森林鉄道社長からコメをいただいたのを機に久々にこの橋台を思い出した。
里見五号橋台です。
橋台1.jpg橋台2.jpg
過去記事。長いけど。http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-26
この橋台が里見軌道の跡という確証は得られていない。何処かに隠れてるであろう残りの3つの橋台散策は、むせ返るような草いきれの夏場以降は一旦、打ち止めになっています。
枯葉が舞って草が枯れる季節になってきました。夏場よりは散策し易くなる筈。機会を狙って探しに行ってみようかと思ってます。

何も語らない第五号橋台。
見てると何故か落ち着くんです。明治からここに建って、君は何を見てきたんだい?
第五.jpg明治43年.jpg
「この道は昔は農道だったの。農道の土崩れを防ぐ為のものじゃないの?」
と言ったのはこの近所で出会ったオバさん。
引き止めても悪かったので「ああ、そうですか」で別れたけど、土崩れを防ぐ構造ではないでしょう。決まった幅だけ垂直に迫り出してるし、間違いなく橋台です。
残り三基の橋台、せめて一つだけでも来年の春までに見つけたいものです。

ここから程近いところに、もう一つ、「草が枯れたら行ってみよう」と思ってたところがあって行って来ました。
里見城跡看板.jpg里見城本郭.jpg
ここに里見氏がいた。
何処かで聞いた名前?房総半島安房、南総里見八犬伝の里見氏の祖?

新田氏の初代で義重という人、この人は頼朝の旗揚げにすぐに馳せ参じなかったので不興を買い、後年の義貞に至るまで足利氏との差がついてしまうのだが、その義重の三男、里見義俊から出ている。
そこから何代目かわからないが、八犬伝に出て来る里見義実は永享12年(1440年)4月の結城合戦で結城城に籠城。陥落時に脱出。安房に落ち延びて後年起死回生。房総里見氏の祖に。

じゃぁこの里見城はどうなったのか。終焉は信玄の上州侵攻時だそうです。その頃まで里見氏の誰かがいた。
南総里見八犬伝の序章は、前述、里見義実の、安房入国にまつわる伝説を題材としているのだが、この地から結城合戦で籠城し、落城時に脱出し、後年、安房で興した。
ここ里見地域には戻らなかったのだろうか。

里見城は里見川に面した小高い段丘上にある。
巨大な鳥居が目印。この鳥井の背後、墓地の奥に方形の郭があって、夏場に行ったら草ぼうぼうで蛇でもいそうだった。
先日、行ったら草刈がされていた。
草が刈ってある.jpg説明版.jpg
奥に民家が一軒ある。
居住しているかどうかはわからない。でも廃屋ではないようです。
もしかしたら中から俺を見ているのでは。得体のしれない闖入者と思ってるのではないか。
墓地があり、廃車があり、何ともいえない気持ちになった。
誰かが俺を見ている。。。?

夏場は踏み込めなかったのだが、西南部には高い土居があった。
西南の土居1.jpg西南の土居2.jpg
西南の土居3.jpg西南の土居5.jpg
里見橋台の散策中に、ある地元の人に訊いた時、この城についても聴取したら、
「こっちの人は、こっちが里見さんの発祥地だって言ってる」
「じゃぁ房総の人は?」
「向こうは向こうで、こっちが本家だって言ってる」
どっちでもいいみたいですね。
草が刈ってある2.jpg橋台3.jpg
里見軌道未成線とこの城跡は、途中、県道で分断されているけど、地形上は同じ地続きの丘陵になっている。
里見城の何処かに里見軌道は予定されてたと思う。だが今となっては何処の位置か特定できない。軌道敷設に至った確証はないし、それらしき跡があっても、それは近年の農道でしかないかも知れない。

里見八犬伝は8騎で里見橋台は5基か。。。
来春までに八犬。。。じゃなかった。。。発見できるだろうか。。
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鳥佳に群馬和泉が。。。 [居酒屋]

11月に2回、行きました。
問題が起きて東京の本社に呼ばれ、横浜の支店対応に駆り出された夜に行きました。
会社は私に対して、「人が足りないんでお願いします」という低姿勢だったが、
「俺らを放出したんだから人が足りないのあたりめぇだ、俺は今は上州の人間なんだぞ」って鼻白む気持ちの方が強い。
(この性格にも困ったモンですが。。。)

横浜の実家に泊まっても、木造なので寒いんです。上州のマンションの方が部屋数少ないけど鉄筋なので暖かいのだ。
しかも、喰い物がない。
ジャン実家に行って喰わせて貰ってもいいんんだけど。
「どうせ鳥佳でしょ」
「・・・」
「一人がいいんでしょ」
「・・・」
この店はジャン妻公認の店です。
雨の上大岡1.jpg雨の上大岡2.jpg
雨の大久保橋.jpg雨の右よし左よし鳥佳.jpg
「奥さんはぁ?」
「向こう(上州)で一人でいますよ」
「心配じゃなぁい?」
「心配って私が?私を?一応、この店は私の一人飲みは公認なのっ」
「奥さんも安心よねぇ。フルーツの盛り合わせのお店じゃないもんねぇ」
さっきから俺を冷やかすのはマスターの片腕、女性のMさん。

マスターと、上州の食文化、酒文化のネタの途中で冷蔵庫を見たら、何と!!
群馬泉があった。
いつもは竹鶴なんだけど、今日は群馬泉に換えて貰った。
群馬泉.jpgアスパラ.jpg
「このお酒って前から置いてあるの?」
「今回たまたま・・・向こうで飲まれてますか?」
「いや、群馬ではあまり置いてないようです。この店にも来た吉田類さんが群馬で唯一入った店(つくしです。吉田氏が入ったの店は実際はもう一軒あります。)に置いてあったんだけど、ラベルに群馬ってあるから地元の人は恥ずかしがって飲まないんですなんて言ってたですよ」
って言ったのはつくしの若主人です。
横浜の「鳥佳」で飲む群馬の酒、どういう巡りあわせだろうか。何かの啓示かな。
鳥ネギ.jpg肩ロース.jpg
つくね.jpgチーズを巻いたなんだっけ?.jpg
刺身はカツオと黒鯛だったかな。
冷奴は初掲載です。豆腐より薬味の方が多いかもね。
カツオと黒鯛?.jpg冷奴.jpg
マスターがおっ母さんを温泉旅館に連れてって、部屋についていた風呂に入れようとしたら、息子(マスター)の手を借りるのを潔しとしなかったようで、宿の人を呼んでってお願いされたそうです。
「それはおっ母さんの女性としてのプライドでは?」
「そう!!そうなんです。」
旅館のスタッフは介護とまではいかないが、快く手を貸したそうです。
老いたりとはいえ、女性としての誇りが出たんでしょうね。何処の旅館かは聞かなかったが、温泉旅館って介護に通じるものがあるって言ったのは船山温泉のT館長。だって部屋があって、厨房があって、温泉(大浴場)があれば可能だし。
ふとこの時、「船山温泉はどうしてるだろうか」って脳裏に浮かんだ。
焼きおにぎり.jpgスープ.jpg
アオリイカの刺身。
胴体、ゲソ、エンペラ、全部盛り合わせてあった。
ワサビと生姜も。私はイカは生姜が大好き。
アオリイカ.jpgアオリイカと熱燗.jpg
横浜の何処かで、九州の物販を展示するイベントがあって、そこの蔵元さんが何かの酒を出展したのだが、その蔵元さんが「鳥佳」に来て、「ウチの酒がある」って感激したらしい。
何て酒か忘れたけど、九州だから焼酎だと思う。・
さっきの群馬泉みたいに、お客さんが「何でこの酒がここにあるの?」って感激する以上に、酒の造り手が店に来て、まさかこの店に置いてないだろうと思ってたのに、自分が造った酒が置いてあった意外さってのは感激するもんだそうな。
しかもこの店である。感激も2倍3倍になったに違いない。
親子丼.jpg雨の鳥佳.jpg
月に2回か。。。
そのペースは、上州に来る前の回数よりちょっと少ないくらいだが、この店の来店するペースを増やす時、私は上州を去っている筈。
上州と東京横浜をどうにかして掛け持てないか考えているズルい私はの中を上大岡駅へ歩いた。
雨の鳥佳2.jpg雨に煙る鳥佳.jpg
上州も雨だろうか。いったい俺はどっちの人間なんだろうな。。。
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彼女は年上(仮題) [居酒屋]

魚が美味しい親分の店には女性スタッフが2人いて、曜日を決めて別々に勤務、親分をサポートしている。
仮にAさんとBさんにしておきます。
いつの日からか、私らはBさんの勤務曜日を狙って行くようになった。別にもう一人のAさんがどうとかではなく、俺らがお目当てのBさんは見てると飽きないというか、オモシロいのです。
ズッコケてばかりいる。
客が誰もいない時はカウンターに座って足をブ~ラブラさせながら親分と談笑してる。そこへいきなりガラガラガラって扉を開けると慌てて立ち上がり、後頭部を壁にぶつけ、「い、いらっしゃいませ」
座敷に上がろうとしたけどサンダルが上手く脱げなかったり、店内をバタバタ闊歩して転びそうになったり。
いつかは厨房から絶叫が聞こえた。何か薬味を入れ忘れたらしく、「あぁ~っ!!カァツオォブゥシィ~!!」
親分は苦笑いしてた。
親分から皿の色指定があった時、そのお皿は山積みの一番下にあった。ガチャガチャ音を立てながら、
「お皿、下から引きずり出してるよ」(ジャン妻)
「そのうち、上からお皿崩れてきて割れるな」(私)
ワクワクしながら見てた。

Bさんの動作を見て吹き出しながらジャン妻の話かけを無視してるとジャン妻は怒り出す。私を見なさい、私の話を聴きなさいって。
カツオ待機中.jpg店内.jpg
Bさんは一生懸命だがオッチョコチョイで、Aさんはごくフツーの女性(だと思う)というか、しっかり者のイメージ。ところが今日は木曜なのに二人ともいた。予約の宴会が入っていたようです。親分入れて3人体制になっていた。
親分は気合入っていた。
バッツンバッツン音を立てて、アンコウを骨から分断している。
俺らのカウンター上には予約客のアンコウ鍋が三つ並んでいる。
処理済~気合入る親分.jpg鍋が三つ.jpg
鍋を覗いちゃった1.jpg鍋を覗いちゃった2.jpg
鍋が座敷に出された後、カツオの造りが、貨物列車のように並んだ。
カツオが並んだ1.jpgカツオが並んだ2.jpg
親分は宴会客の料理を造りながら、
「合間に仰ってくれればやりますから」
「うん。じゃぁ、キンメと石鯛と・・・」(私)
「アンキモ」(ジャン妻)
アンキモ.jpgホウボウだったかな.jpg
宴会客を迎える準備で忙しいこの時、店入口左の小上がりにも別の接待か何かのお客さんがいて、俺らが入ってしばらくしたらお勘定して出て行かれたんだけど、そっちの対応、片付け作業も加わり、店には失礼だが、こんな活気のある日もあるんだな~。
金目鯛.jpg石鯛.jpg
見てると、親分が大事なことを指示する際、例えば「鍋、火をかけといてくれよな」とかの肝心要の指示をする時はAさんかBさんの名前を呼ぶんだけど(2人いるから名前を呼ばないと指示が伝わらない)、名前を呼ばれる回数は、圧倒的にAさんの方が多い。
サザエ.jpg塩麹焼き.jpg
鮭茶漬け1.jpg鮭茶漬け2.jpg
11人の宴会客が座敷に収容され、鍋とカツオの一気出し、後は勝手に飲ってくれ状態になった頃、カウンターにいる俺らの前には親分ともう一人の女性、斜め後ろに俺らが笑ってる女性が立った。
「2人とももう長いの?」
「○年ぐらいです。二人とも前の職場の後輩なんです」
前の職場が何かは聞かなかった。飲食店かレストランだろうか。○年という年数は短くなかったので結構前からの付き合いのようです。
誰が言いだしたのか忘れたが、干支と年齢の話という女性に対しては禁断のネタになり、親分の年齢は置いといて、Aさん、Bさん、ジャン妻、そして私の4人、寅年を基準に年齢のあてっこみたいになっちゃったんだけど、一番、若かったの誰だと思います?
驚くなよ。
私だったんです。私が一番、若かった。
おっちょこちょいで若く見えるBさんは、私の1歳上だったのにオドロキ。
本人もオドロいたみたいで口数少なくなっちゃった。

その次に行った時です。
今日もキンメ.jpg〆サバ.jpg
お通しの塩味湯葉.jpgサバ塩焼.jpg
この日はチリ鍋をいただいた。
コンロ.jpg雑炊の準備.jpg
銀ダラチリ鍋.jpg雑炊だよ.jpg
22時過ぎて、親分が業者との打ち合わせで座敷に入った時、カウンター向こうのBさんに訊いてみた。
「この店長いんでしょ。居心地いいんだ?」
「もう○年になりますから。。。」
「この店って給料いいの?」
「またそういうことを訊くっ」(ジャン妻)
「ええっと、他を知らないので。。。」
他にも二つ三つ聞いたけど、Bさんは、頑張って働かなきゃならない人なのがわかった。

お店のお品書きを担当するのはBさん。
ヤタラと修正の跡が多いぞ。
修正液?.jpg処理済~大沢親分の店.jpg
店を出る時、
「じゃぁまたね、(1歳上の)おねーさん」
Bさんは、「あ、アタシ、おねーさんになっちゃったんですねっ。」[あせあせ(飛び散る汗)]

昨夜22時半ぐらいだったかなぁ。私、ジャン妻、チエさんの3人で歩いてたら、片付け中の親分とバッタリ。
Bさんは店のマットをバタバタバタバタはたいて片付けてた。
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酒房と陶器 GETU。。。 [居酒屋]

処理済~ジャン妻の周囲.jpgジャン妻残業中です。
彼女は3台のPCを駆使して、3社の締め作業と経営分析を担当しています。
俺なんかPC1台なのに。。。
「そりゃアンタは対人間が担当でしょ。数字、見ないじゃん」
「数字?見ますよ。給与計算は俺がやってんじゃないか」
上がってきたTC(タイムカード)を集計してるだけです。
給与計算って合って当然で、間違えるとブーブー言われる。

社員の給与計算を手放さない限り、上州の社員とは縁が切れることないのに気付いたのよ。
東京で言いました。
「引き上げた来春以降、社員の給与計算は誰がやるんですか?」
「4月以降のことは未だ決まってません」というお答えでした。
給与計算ってのは毎月、決まった時期に内勤で拘束される。その場では返事が貰えなかった。では決めてあげましょう。
「私がやりますよ」
留守を守るのはTOPに昇格した伊東甲子太郎という男。彼に「自分は上州を手放すつもりはないからな」
上役に言うセリフじゃないかも知れないが、甲子太郎は、「ええっ?どうしてですかぁ?」
上州は誰か他の人に回してこっちを手伝ってくださいよみたいな言い方だった。
でも、「ヤダ。俺は手放さないぞ」
「そんな言い方したの?」(ジャン妻)
「人が少ない少ないって言いながら担当を決められないみたいだから、こっちで決めてやったんだよ」
ブツブツ言いながら事務所を出たら、時刻は22時をまわった。
「七?」
ところが酒悦七はカウンター七席が殆ど満席だった。
「ママの店?」
「おでん始めたかな」
この記事は11月の半ばです。もう寒くなってきている。前にママは、「おでんを始めようと思って用意したら、その日は気温が上がっちゃって・・・」・・・ボヤいていたが(天気予報でも見ればいいのにさ)、もうおでんは出てるでしょう。
想像するだに、ママのおでんは薄味かと思うけど、薄味以前にちゃんと味がしみているだろうか。
前は私、おでんって濃い味が好みだったんです。でも最近は薄味を好むようになってきた。大通りの「○兵衛」はちょっと濃い味で塩気が強め。それはそれで美味しいけど。「梅ふく」のような薄味がいい。
セッティング.jpgセッティング2.jpg
おしぼり、箸と・・・紙?
「何この紙?」
「さぁ?」
この紙はあまり意味がなさない。「天ぷらの油とり紙か?」
「さぁねぇ」
そのウチ湿気でびちょびちょになっちゃったモン。
お通しは、この店手作りガンモをおでんの汁に浸したもの。薄味でした。ああ、これくらいならいい味だな。
「大根、味がしみるまでちょっとお待ちくださぁい」
二皿、いただいた。
おでん1.jpgおでん2.jpg
遅い自家なので、煮物中心で、少なめにしました。
豚角煮.jpgおにぎり.jpg
薄味なので、おにぎりをちぎって浸して、おでん茶漬けです。
おでん茶漬け1.jpgおでん茶漬け2.jpg
カウンター右端の老紳士は気持ちよさそうに寝ていた。
爆睡してましたよ。気持ちよく寝られるってのは、それだけ居心地がいいんでしょうな。それを見たママの表情が可愛かった。いたずらっ子のような顔してましたね。覗き込んで、両手をパッと開いて、「わぁ~、寝ちゃったぁ~」
爆睡の常連客.jpg気持ちよさそうに寝てるなぁ.jpg
寝ちゃった常連さんに気を遣ってましたが、自分でつまづいたり、お皿がガチャガチャ音がして「ハッ」としてましたよ。
私らは起こさないように、両腕をクロスして、静かぁに「お会計・・・」
お会計は5000円札でお釣りが来ました。ママは5千円以上だったり、1万円以上だったりすると、間違え易いみたいですね。
そ~っとお店を出ました。
そろそろ閉めの時間.jpg間違えようのないお会計.jpg
陶器とママの店.jpgアヤシイ灯.jpg
ママはまだ知らない。
私らが来春、ここを引き払うことを。
「帰る前に挨拶に来ようね。何か器を買って帰ろうよ」(ジャン妻)
「うん・・・」
買った器を見て、時折思い出すでしょう。
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清盛さんお願い。。。 [呟き、独り言]

渋滞の27号線。
その先に、陽が沈んでいく。
渋滞とサンセット1.jpg渋滞とサンセット2.jpg
季節がら、陽が沈むのが早い。
そんなに早く沈むなよ。沈む度にこの地を去る日にまた1日、1日近づいてしまうじゃないかコラ。
返せ~[あせあせ(飛び散る汗)]
戻せ~[あせあせ(飛び散る汗)]
マツケンさん、。
アナタならできるでしょ。
処理済~清盛五十の宴.jpg(平清盛が音戸の瀬戸(広島県)開削工事中、永久元年(1113年)7月16日、夕日が西に傾き、あと一時、陽の光があればと清盛は立ち上がって日迎山の岩頭に立ち、西に沈まんとする夕陽に向かって右手に金扇をかざし日輪を招き寄せた故事伝説??)



市内の夕焼け1.jpg晩酌じゃー.jpg
えっ?無理かい。
仕方がないな~。
それならとりあえず、晩酌じゃー晩酌じゃー
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タクシー代領収書事件 [人間ドラマ]

処理済~タクシー領収書.jpg1枚のタクシー領収書がある。
1430円。
こっちの職場の大宴会の時、会場に向かったタクシー代です。
酔っ払ってよく覚えてないのだが、宴会場は市の郊外の居酒屋を借り切った。主催幹事は現地の管理職さん。
「もう皆、揃ってますよ」ってメールが来て、タクシーの運ちゃんに言った。
「ちょっと急いでくれるかな」
駅前でタクシーを拾って駆けつけたんだけど、田町という場所で渋滞して遅くなった。田町はくいものやRの近くですが、何だかここだけいっつも渋滞するんです。週末なんかなかなか動かない。





こっちに来た初回の挨拶会で、私が壇上で初めて紹介された時の第一印象は最悪だった。場内が一瞬、シーンとなって、そのウチザワついたのがわかった。
「何あの人?」
「大丈夫?」
ってな感じだっという。
一緒にこっちに来た若手が言うには、
「ヤバイっスよ。皆、ビビッてますよ。あの人何?って」
「あの人ってのは俺のことか。じゃぁオマエはどういうフォローをしたんだ?」
「そんなことないっスよって言っときましたけど・・・」
たいしてフォローになっとらんな。
こっちに来てから親しくなった中堅幹部女性から、「ウチの子たち、最初はホント、ビビってました。なっかなかウチとけなかったみたいですよ」
私の不徳の致すところで申し訳ないが、第一印象が最悪だったのをジャン妻は予想していたフシがある。
「東京じゃないんだから。ゼロからのスタートなんだから。半年間は地を出すのは止めなさい」って禁止、禁句、禁令だらけ。
ガラにもなく東京の社員とこっちの社員との口調を使い分け、こっちでは「・・・です」「・・・ます」標準語を話すようになったんです。
寺に預けられたみたいだった。9月末まで演じきった。その半年間はかなり窮屈だったんですよ。

この夜、ジャン妻が大ポカをやってね。それがこの領収書。
会場へ走るタクシー運ちゃんは、見るからに稼ぎのよくない運ちゃんだったが人は良かった。裏道を走って貰った。「梅ふく」の中央銀座アーケードを挟んで、西の道を走ったように思う。
1430円を支払ったのはジャン妻。
ここが重要です。1430円ね。釣り銭はなかったハズ。どんな金種かわかるでしょう。

俺らが遅れたのもあるが、それからもなかなか会が始まらない。
郊外の居酒屋だからくるまでなきゃ無理で解散時は代行だらけになったのだが、どうもこっちの連中はくるま通勤がアタリマエのせいか、普段こういう宴会ってないらしく、全支店の全員がひとりも欠けずに集ったのはオドロいた。
それはいいけど初回の乾杯がなかなか始まらない。既に代行OKのお達しは出ているのだが、乾杯はビール。。。だけじゃなく、色のついた酒、カクテル?俺らが飲んだことない甘いアルコールやノンアルコールにソフトドリンク類とバラッバラ。
仕事上がりに居酒屋という流れがないからだと思う。
店側も揃えるのに時間がかかる。ビールの気が抜けてきた。
ここで最初にガブッと飲んじゃったら私のお里が、本性が知れるというもので、じっとガマンしてたら自動ドアが開いてオッさんが一人、店ん中に入って来た。店員さんが「あっ、今日は貸し切りなんですが」と言いかけたが、そのオッさんは構わずスタスタ入って来て。。。
「あの。。。さきほど。。。多分この店にお送りしたと思うんですが、お支払いが。。。」
あっ、あのタクシーの運ちゃんだ。
「1430円をいただくところ、くるまん中が暗くて私もよく見なかったんですが、1円玉が。。。
???
いちえんだま?
ここでジャン妻が「あっ!!」と気付いて私にめくばせ。
私は何だかよくわからない。とりあえずこの場を収めようと立ち上がり、運ちゃんに歩み寄り、運ちゃんの肩を叩いて手をやって、「ちょっと、外で話そうか」って言いながら外へ連れ出したのよ。この仕草が如何にも人気の無いところへ連行するように見え、「何か起こったの?」みたいに店内は静まっちゃったのだが、俺は構わず運ちゃんを連れて外へ出た。
話を聞いてみると。
「1430円でしたよね。千円札1枚と小銭もいただいたんですが、その中に1円玉が混じっていたんです。ホントです」[もうやだ~(悲しい顔)]
1円玉ぁ?
1円玉が何枚混ざってたか今となってはわからないのだが、タクシー運賃で1円玉なんてありえない。運ちゃんは泣きそうだった。
隣の市の辺りまで行って途中から戻って来たらしい。日銭で稼ぐ商売。辛いものはある。
「済まなかった。これで納めてくれないか」って俺は千円札1枚渡した。
「あっ、じゃぁ釣りを」
「いいから。ここまで来てくれた足代だよ」って言って帰した。
急いでくれたし。裏道を走ってくれたし。申し訳なかった。

店内に戻った。
憤怒の形相の俺はズカズカ店内に戻り、ジャン妻に大喝一声、
「バッカヤロウッ!!」
店内、シーン。。。
(しまったっ)[あせあせ(飛び散る汗)]
「ゴメン、アタシ、もしかして100円玉と1円玉を間違え。。。」
「そうだよっ!!(ここで声音を落とし)あっ、もう済んだから始めてください」

「いったい、小銭を幾ら渡したんだっ?」
「ええっと。百円玉を4牧、なかったっけ?」[わーい(嬉しい顔)]
その中に1円玉が混ざっていたようで、まさか10円と1円を間違えるとは思えないし、おそらく100円玉を間違えたのではないか。
1430円のうち400円、100円玉4枚全部を1円玉4枚で支払ったってことはないと思うが。
「俺に恥ぃかかせやがって」
「暗くてわかんなかったんだよ」
「1430円を1034円しか支払わなかったんじゃねぇだろうなっ」
「そ、そんなことはないっ」
ここで地元の幹部から仲裁が入った。「まぁ、まぁ、もういいじゃないですか・・・」騒々しい夫婦が派遣されてきたと思ったのではないだろうか。

騒がしい宴会だったですよ。皆さん若いし。9割方女性だし。
観察眼の鋭い俺は全員をチェックした。特にリーダークラスを。
オドオド自信無さげで超真面目なリーダーがいた。今はジャン妻の一番のヒイキになっている。
一人で暗く孤立してた女性リーダーが気になった。“笑ふ女”です。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-20-1
私はこの夜、一人でポツンとして笑わなかった“笑ふ女”が気になってしょーがなかった。何か影を引きずってように見えた。今はまぁ・・・私のシンパですかね。
格闘技系の女性リーダーがいた。鋭い目つきでコワモテなんだけど、体育会系だけに会社の上下関係にビシッと従順なのが後でわかった。
もう一人、ちょっと変わった女性リーダーがいて、右手に一合徳利、左手に白ワインを持ってフラフラ現れ、ロレツの回らない声で何か言ってやがったな。俺らは絶句した。なんなんだコイツ危ねぇって思った。
この子は座敷で寝てしまい、これで第一印象が決まって今は酒呑みキャラになっている。いつぞやはある魂胆があって、私にスナック菓子のワイロ?を送ってきた。私はお返しに花泉の四合瓶を贈った。今は携帯メールで徳利の絵文字を送ると、ちゃんと徳利の絵文字で返信が返って来る。

あれから半年、最近はようやくにして俺らと皆の緊張感は薄れてきた。徐々に私も地が出てきて、突っ込み突っ込まれつつある。
俺と同年代で、殆どタメ口を利くヤツが2人か3人いて、お喋りで人の噂話が大好き。私はこういう輩を重宝して、“草の者”と呼んで情報収集に利用しているのだが、他人の噂話を俺に話すヤツって、俺の噂話を他でも喋るんだな~。
ジャン妻が握った俺のお握りに、鮭の中骨が3つ入ってた事件を全店にベラベラ喋りやがったからね。
私は支店に入るようにもなり、「この日、入れますか?」とも言われるようになり、ジャン妻も、「もうそろそろ地を出してもいいんじゃない?でもほどほどにね」
長かったゼ。ようやく解禁された私。
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梅ふく [居酒屋]

小上がり.jpgカウンター.jpg
誰もお客がいなかった。
「まさかもう店じまい?」
「違うよぉ。さっきまで満員だったんだよぉ」なんて言ってるマスターはまだ酔っ払ってなかった。
カウンターの隅に座ろうとしたら、
「何やってんの。遠慮しないで。ここ、真ん中座って座って。」
おでん鍋の前に座った。私はカウンターの左端が好きなんだけど、おでん鍋の前ってのはカウンターで言う特等席だと思います。
おでん鍋.jpgおでん1.jpg
おでん2.jpgおでん3.jpg
「この間、奥さんがいなかった時、旦那さん2回来たんだよね。」
「あっ・・・」
言ってなかったんです。
「そうなの?」
「うん。言ってなかったな。2回来たんだよ。一度、帰ってまた来たの」
ジャン妻は目を剥いて呆れたような表情である。
「奥さんに言ってなかったの?」
「忘れてた」
「あれっ?あれっ?これって言っちゃぁマズかったぁ?」
別にマズくはないんだけど。実は前回の翌朝、枕に血が付着していたのにオドロキ。鏡を見たら、額が切れて血がにじんでいたのです。いつ傷つけたか未だにわからないのだ。
マスターが言うには、「その傷、1回めん時はなかったですよ。2回めに来た時に血が出てましたねっ」
そういえば、2回めにカウンターに座った時、常連さん誰も俺と顔を合わせようとしなかったからね。
額の傷は支店でもからかわれ、あるヤンキー社員に「その傷、どーしたんですか?〇〇さん(ジャン妻)にやられたんですか?」
「彼女は俺を張り倒すこたぁあっても、切り傷はつけないよ」ってごまかした。傷はなかなかふさがらず、何回か出血した。
今でも謎なんです。何処にぶつけたんだろうか?
「朝、起きたら血が付いてたんだよね」
「どっかその辺に頭突きでも・・・[わーい(嬉しい顔)]
今日もカワハギ.jpg肝和え美味いよ~.jpg
マスターが酔っ払わないウチに「アジフライ!!」
しっかり者のママがいるとはいえ、マスターが酔っ払ってからだと心配だからすぐオーダーした。カウンター左端の向こう側で揚げる。
サクサクで美味いっ!!
ポテサラをオーダーしたら、「付け合せに載せてあげるよ」この辺りが良心的です。
アジフライ1.jpgアジフライ2.jpg
「何で二人で転勤したの?珍しいよねそういうのって」
普通は別々でしょう。会社の温情もあるけど、良く聞かれるのだが、私は総務と支店管理、ジャン妻は経理と経営分析なんです。
「いつも一緒なの?」
「東京では別の部署でした。今は、デスクで向かい合わせになってます」
「いいねそういうの。」
一緒でなきゃヤダってわけじゃないですよ。こっち(上州)の職場が俺ら二人を必要としてたから二人で来たの。
でも社名で二人で来たってことは社命で戻らなきゃならない。最近、私はこの帰還命令のネタになるとややブルーになりがちで、小上がりに4人客が来てマスターの視線がそっちに逸れたら私は寡黙になってしまった。
「ま~た戻りたくないって考えてるんでしょ」
「・・・いや、前回、ここに来た時、〇〇から電話があって、アナタをお借りしますって」
「温泉、行っていいの?」
「いいさ。いっておいで。俺は今は止めておく。写真だけでも撮ってきてよ。ダウンロードできる?」
「できるよ」
この温泉旅館は老舗で、私も宿のHP見て「!!」って驚いた。
天然鯛.jpg鯛と銀盤熱燗.jpg
メニューがもうちょっと大きくてハッキリした字だといいんだけどなぁ。
処理済~何を思うジャン妻.jpg処理済~今日も頑張るご夫婦.jpg
「ええっと、白菜漬け」(ジャン妻)
「白菜漬ぇ?知らねぇぞぉ」
この店の白菜漬は歯応えが凄いのだ。固い。ママも笑いだした。「この間、凄いお顔して噛んでいらしたから・・・」
漬物盛り合わせ.jpg金目塩麹焼.jpg
「ホントは旦那さん、3回来てるのよ」
「3回?2回でしょ」
「1回出て、また入って来たじゃない」
「ああ、1回店を出て路地まで行って、また戻って扉を開けて、マスター、お幸せにって言ってくれないの?って言ったヤツね」
それをカウントされても。。。
空いた皿が並ぶ.jpgいつもの暖簾.jpg
お幸せにぃの前に聞いてみた。
「休みは何曜日なの?」
「カレンダーの赤い日」
「日祭日?」
「そう。それと他に休みたい日は自分で赤く塗っちゃうのよ[わーい(嬉しい顔)]
忘年会シーズンに突入するまで、年内、もう2回か3回くらいは来たいですね。そのウチ1回は。。。(ニヤッ)
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梅ふく~お幸せに&お帰りなさい [居酒屋]

路地入口1.jpg路地入口2.jpg
暖簾1.jpg処理済~頑張るご夫婦.jpg
旅に出ます.jpg今宵は雨で、私一人でカウンターです。
「奥さんは?」
「東京へ」
「旅に出ちゃったんだ」
「出張ですっ。明日の夜、帰ってきますよ」
「じゃぁこれなんだね。」
ここでマスターは、後ろを向いて。背中を見せた。
旅に出ます探さないで下さい・・・
「あのねぇ。帰って来ますよ。何ですそのTシャツは?」
「これ?松尾芭蕉のTシャツ」[わーい(嬉しい顔)]


空いてます。
最初、カウンター右端に男性客が一人いたけど、「この後、東竜に行くんだ」って言って出て行かれた。
「ええっと、カワハギですね。すぐやります。ちょっと今、お客さんが立て込んじゃって・・・」
どこが!! 
「誰も客いないじゃん」
「すぐやります。信号待ちで5分くらいかな」
おでんー2.jpgスパサラ.jpg
カウンターに常連さんが集ってきた。
小上がりにも男性客4人、女性客が3人。殆ど満席になった。
小上がりから、「今夜のホテルは何処?」っていう会話があったから、泊まりでこの店に来るお客さんもいるようです。
カワハギ1.jpgカワハギ2.jpg
カワハギが来たぜ。
マスターは、「お待たせ~。今日は飲んでないから早いでしょ?じゃぁ軽くビール」って言って飲み始めた。別のお客さんのオーダーには、「今日は飲んでないから遅いでしょ?」なんて言ってたからアヤしいもんである。
なめろう.jpgニシン.jpg
この店にはBGMはない。
厨房の上に薄型小型のTVがあって、懐メロが流れてる時が多い。
「焼酎ロック?お湯割りね。そういえば水割りっていう歌あるけど、お湯割りって歌ないね」

小上がりから天ぷらのオーダーがいった。
揚った時、「天ぷら、松茸でなくてスミマセンねぇ」なんて言ってた。それを見て、揚げ物は、マスターが酔ってないウチに先にオーダーした方がいいなって思った。この狙いは次回、活かされることになる。
マスターが飲みだしたのはその頃から。常連さんにススメられるままクイッ、クイッと飲んでましたね
「お客さんは奥さんと仲がいいね~、いつの時代から一緒だったの?御神酒徳利みないなもんだね~」
私は赤面した。
いない人(ジャン妻)の話題なので、私は苦笑しながら適当に相槌打つだけである。
処理済~カウンターから厨房を見る.jpg処理済~マスター.jpg
白菜漬.jpg白菜漬をお願いした。
これがすぐに噛みきれないくらい固かった、というか、相当な歯応えがあった。
歯の弱いお年寄りには無理だろう。
顔をしかめて噛む私は鬼の形相になってたようでママが大笑いである。
「何ですこれ?」
「固いでしょ。アタシが足で踏んで漬けてるから」
そしたら常連さんから、「ママが足で踏んだら木端微塵になる」って。


銀盤.jpg銀盤熱燗.jpg
徳利を4本飲んだ。そろそろ引き上げ時である。
「もう帰るの?もう少し飲まなきゃ体が悪くなっちゃうよっ。でも毎度っ!!ありがとうございましたっ!!」って背中に浴びて路地へ出たんだけど、何か物足りない気がする。忘れ物をした気分。
引き戸を開けて、店ん中に顔を突っ込み、
「ねぇマスター、お幸せにって言ってくれないのっ?」
「あっ、ごめんなさいっ!!毎度っ!!お幸せにっ!!
雨の田町ー1.jpg雨の田町ー2.jpg
この後、一旦、部屋に戻った。
そしたら東京の社員(女性リーダー)から着信があったので折り返したら、そのリーダー他、3人でジャン妻への温泉へのお誘いだったのです。
(この3名は登場してます。全員独身です。辞めるタイミングを見失った10年社員ばっか。)

そのお誘いなんだけど、儀礼上なのか、気遣いなのか、一応、私も誘われたんです。
でも・・・
この地を去り難く思ってる今の俺が、東京の社員に会っていいのかな?
東京の社員に会ったら、帰りたくなっちゃうのかな?
何か気が引けてね。こっちでは「帰りたくねぇ」、東京では「なるべく早く戻れるようにする」、こんな矛盾を抱えた今の俺がお誘いに乗ったら悪いなって思ったのもある。辞退しちゃった。
「是非、誘ってやってくれ。女性同士で盛り上がってくれ」って。俺も加わっても、部屋割りとかあるし、女性4人で男性俺1人っても気を遣うだろうしね。

(その旅館名を聞いて、後で調べたら凄い老舗旅館だった。。。)

その他、社内東京で起きてる問題点が幾つか聞かされて酔いが覚めた。その電話は20分くらいだったが、携帯を切った後で、(飲み直すか。。。)
また外に出たんです。雨は上がっていた。BARかCaféを探したんだけど、うさぎCafé辺りが手頃なんだが、カウンターが満席だった。
(どうしようかなぁ・・・)
他の店を探すのが面倒くさくなったのね。いいやもう「梅ふく」で。再度、暖簾をくぐったのです。
再び.jpg暖簾2.jpg
「お帰りなさいっ」
アタリマエのように言われましたね。
「どーしたんですか?」
「酔いが覚めた。」
先刻と同じカウンター席に座って飲み始めた。
おでんー3.jpgまた赤貝.jpg
小上がりにいた女性客3人は勘定をすませ、「マスター、お幸せにって言ってぇ~」って甘え声を出し、顔を赤くしたノリノリのマスターはこれ以上ないってくらいの力強い大声で、「お幸せにっ!!」
その後、静寂が訪れた。
TVではアド街が映ってました。見たら湯野上、大内宿だった。
マスターと大内宿や会津談義をしたように思うがよく覚えていない。上州で会津の特集番組を見るのは何だか複雑な気分だった。高級旅館「藤龍館」や、湯野上の有名フレンチはランキングに出てたけど、蕎麦宿は映らなかった。
私は熱燗2本を飲んで、赤貝とおでんをつまで30分。もう1回、「お幸せにっ」を聞いて帰った。

あの店のカウンターにいると、幾らでも飲めそうな気がする。自分では酔ってないつもりだったけど、東京の部下の電話と、梅ふくや上州の人情を天秤にかけて、いつしか眠りに堕ちていったのです。
「お幸せにっ。。。」
いい送り言葉だと思います。
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梅ふく~うさぎCafe [居酒屋]

路地へ.jpg「マスターが酔っぱらわないウチに行こうよ」(ジャン妻)
覗いたらカウンターは満席。ジャン妻は「カウンターが空いてないなら他の店にする?」なんて言うけど、もう女将さんと目があってしまった。
小上がりが空いていた。
白い電光看板.jpg
ママが言うには、「先日、ここを紹介してくれたって仰ってたお友達って、前は髪の長い女性で、最近は少し切った方じゃないですっか?」
ああ、チエさんのことか。このママにツッコミに固まった私。ママは前回は思い出せず、どんな女性か真剣に考えたんでしょうな。
髪の長い女だってぇ?
ここにゃたくさんいるからねぇ。
悪いなぁ、他をアタッてくれよ。
「ええっと、その女性、俺らまだ会ったことないのよ。仕事関係で。髪は長かったように思うけど・・・」
その場を取り繕うとはいえ随分いい加減に答えてますね私。苦し紛れに「電話でしか話したことない」って言ったかもしれない。ママにどう伝わったかなぁ。
何のお仕事?とまではさすがに訊かれなかった。訊かれたらなんてお答えすればいいんですかね。
イラストレーター?デザイナー?専業主婦?
処理済~カウンター.jpg赤貝.jpgこの店は小上がりからだとメニューが見づらいのだ。
マスターの背後に黒板みたいなのがあって、大きくない字がチョークで殴り書きされている。ママに訊くしかない。
それもマスターが酔っぱらわないウチに。オーダーさえ通しておけばマスターが飲むのを抑えるだろうというもの。
でも、小上がりから見てると、常連さんが注いでるのが見える。あっ、もう飲んでるっ。
この店のカウンター上にはおでん鍋と大皿が幾つかあって(タラコ、ニシン、サトイモ、おから)、すくってすぐに出せるようになっている。だからマスターは飲んじゃうんだろうな。

薄味のおでん。
シマッタ。にんじんをオーダーするのを忘れた。小上がりからだとカウンターにあるおでん鍋が見えないからね。カウンター常連さんの肩越しに覗きこむのも無粋なので、これもママに訊く。
ポテサラ.jpgおでん.jpg
里芋の煮ものです。煮っころがし。
「珍しいね」
「・・・」
「アンタがこういうの食べるなんて・・・」
「・・・」
「家ではお義母さんの里芋の煮ものなんか絶対食べないクセに」
里芋.jpg焼き油揚げ.jpg
俺らが熱燗二本開けたタイミングでカウンターが2席空いた。そろそろマスターが酔っ払いになる頃合いである。
「(カウンターに)移ろうよ」(私)
「今日はこれぐらいにしたら?」(ジャン妻)
この辺りがジャン妻のツマラないところで、仕事でも買い物でも何でも私の勢いを削ぐんです。次回にしたら?明日にしたら?ってのが多く、私は後日、「あん時、いっときゃよかった」って後悔するケースが圧倒的に多い。最近は「俺は勢いで仕事してるっ。止めるなっ」って言うようになった。
「マスターが酔っぱらわないウチに帰ろうよ」(ジャン妻)
勝手だなァコイツ。
「あれ?こっちに来ないの?」
マスターはちょっと残念そうである。それでも「お幸せにっ」って背後から声がかかった。
暖簾と提灯.jpg中央銀座アーケード.jpg
「マスター、飲みたかったんじゃないの?」(私)
「いいの今日はこれぐらいで」(ジャン妻)
ママは私とチエさんがどう繋がったのだろうか。でも会ったことのない女性を説明するのって想像力を駆使しても難しいのがこの日わかった。
次回、「三○雪子に似てるかも」ぐらいは言えるけど。こりゃぁいっそ、この店でお会いした方がいいなって灯が点った私。。。

処理済~うさぎCafe.jpg私らが出たのと入れ替わって男性客が3人入ったから、「ちょうどいいタイミングだったのよ」
まぁそうかも知れない。「梅ふく」を出て、駅の方へ戻る。

うさぎCaféの前を通った。
「うさぎCafe誰もいないよ」(ジャン妻)
「・・・」
「可哀そうだから入ろうよ」(ジャン妻)
「・・・???」
はぁ?可哀そう?
飲み足りないのかな。だったら梅ふくのカウンターに移ればよかったのに。



うさぎCaféなんて言ってますがちゃんとした店名ありますよ。女性オーナーが自分で言ってたんです。学生時代に教師に「うさぎ」呼ばわりされたって。
オーナーはうさぎに似ています。これって悪口じゃないですからね。
キッシュ.jpgフライドポテト2.jpg
HARPER.jpg「今日は何処かで飲んで来られたんですかぁ?」
「中央銀座アーケードの梅ふく」
「知らないですぅ。いいお店ですかぁ?」
「いい店だけど、マスターが飲んじゃうんだよね」(私)

ここで店を持つ前のお話しを聞いた。
開業して今年で○周年みたいな話題になったら、オーナーの年齢がバレてしまったゼ。
「○○歳ですよぉ~」
何か文句ある?みたいな。


ガラガラ.jpg処理済~うさぎ2.jpg
ふと気づいたら、うさぎオーナーがいないぞ。
カウンターの向こう側にしゃがみ込んで資料を見ていた。その仕草はうさぎそのものだったゼ。オンザロック2杯で上がりました。今頃、梅ふくマスターは酔っ払っているだろうな。

アーケード、「梅ふく」の路地入口のタヌキ? 
マスターに似てる。                うさぎCafeオーナーはこんな感じ?(失礼)
タヌキ.jpgうさぎ.jpg
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タダで喰ったラーメンその後顛末記 [ラーメン]

ネギラーメンの食券を購入した際、ネギラーメンのネギ(タレで和えてある)ではなく、フツーの白髪ネギが載って供されたという手違いがあった。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-11-08
「こりゃマチガイだな」知ってて全部平らげた後で、薄笑いしながら店のオバちゃんに、「違ってたぞ。ネギラーメンのネギってタレ和えてあるでしょ?タレが絡んでなかったし、ゴロチャーシューも入ってなかったモン。フツーの白髪ねぎを載せただけじゃねぇの?」
ニヤニヤ笑いながら捨て台詞を残してくるまのエンジンかけたら、店のオバちゃんがアタフタ飛んできて返金された話。。。
このネタをオモシロオカシク周囲に話すと、
「そのオバちゃんかわいそう」ならまだしも、
「無銭飲食!!」
「食い逃げ!!」
呼ばわりされた。
そんなつもりは毛頭ないです。でも時間がなかったとはいえ、喰う前に言えばよかったなと。私も内心では悪かったかな~という慙愧の念がちょ~っとだけあり、いつか再訪する機を狙っていた。

先日、またまたM市内に公用があって立ち寄った。でもあの返金オバちゃんがいなかったら踵を返そうと思っていたら。。。
いたいた。。。前回同様、今日も元気に働いている。見たら厨房も前と同じメンツだな。ネギラーメン(塩、ホウレンソウ&バター)の食券を手渡しする時、券を指さして、
「ネギラーメンだからねっ!!」
「ハイ、オーダー入ります。カウンター12番さん。。」
おや?
あっさり。
まさかもう忘れたか。気付いてないのかな。人間って嫌なことは忘れようとするからもしかしてあの一件は、オバちゃんにとって忘れたくなるくらいの事件だったのかな。
まさか始末書、減給とかされてねーだろな。
ネギラーメン&ホウレンソウ&バター.jpgこれぞネギラーメン.jpg
来た来た。今回はどーだ?
おっ、タレで和えてある和えてある。[わーい(嬉しい顔)]
(ホウレンソウも追加してみた。ホウレンソウはちょっと茹で過ぎのキライはあるが。)
これだよこれ。これがネギラーメン。タレで和えた細い白髪ねぎがシャキシャキ。ゴロチャーシューが3個。[黒ハート]
ホウレンソウはちょっと茹で過ぎかな.jpgゴロチャーシュー.jpg
オバちゃんは、他のお客さんに注文取り、拭いたり、案内したり、小柄なのに大車輪の活躍ぶりは前回同様。
(気付いてねぇのかな。)
あんな経緯を忘れてるってことはないと思うけど。気付いてないなら、思い出せないなら、こっちから爆弾落としてやろっと。でないとネタにならないからね。
「ねぇ」
「ハイ」
「先月、返金されたの覚えてるか?」
「ハイ。覚えております。先日はスミマセンでしたホントに。今日は大丈夫でしたか?入ってましたか?」
「大丈夫。入ってる入ってる。悪かったねあん時は」
「いえいえ。また来ていただいて。嬉しいです。」
隣の客は何事があったのかと思っただろうね。厨房に戻ったオバちゃんは、厨房のスタッフにも、「前に来たお客さんで・・・」みたいに耳打ちしてました。
太麺.jpg某所のラーメン店.jpg
もしかしたらホントに忘れてたのかも知れませんね。

これでも私の中で、何処か申し訳なかったという気持ちがあったのさ。ホントだよ。
ホントだってばさ。[あせあせ(飛び散る汗)]
深々アタマ下げられ、お見送りされました。おかげでその後の仕事はウマくいったゼ。
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