So-net無料ブログ作成
検索選択

ぶっきらぼう [人間ドラマ]

今回は男性です。彼としておきます。
口下手です。
無愛想。ぶっきらぼう。
会話が素っ気ない。
低い声で取って投げるように、「ああどーも、ハイ、ハイ、そうっスね」みたいな必要最低限の単語しか喋らないんだな。
誰に対してもそのまんまの彼と、最初に接触した女性社員は悲鳴をあげる。
「喋ってくれないんですぅ」[もうやだ~(悲しい顔)]
「挨拶しても、あー、としか言ってくれないんですぅ」[もうやだ~(悲しい顔)]
中にはマジで胃痛になった女性社員もいたからね。「わからないことがあって質問しても、そこに貼ってあるとか、そこに書いてあるとしか言わないんです。」
訴えを受けて俺も困惑した。「それは君だけじゃない。アイツは誰に対してもそーだから」しか言えなかったですよ。
よくよく聞いてみると、「あの人とは話すのに私には話してくれない」とか、人によって態度が違うかとってこたぁ全くなく、誰に対しても素っ気なくぶっきらぼう。相手が男性でも女性でもそう。気遣いが感じられない。気遣いがあってもあれじゃ伝わらないだろう。
「それって気遣いがないのと同じだ」って女性リーダーに酷評されてた。
なので女性社員の評判も悪い。
彼の内面や真の姿を知る以前にそこまで到底たどりつけない。
コミニュケーション能力が不足してるんだろうな。

彼に用があって支店に行ったら、彼が両手に山のように事業ゴミを抱えて出てきたのに出っくわした。
ボソッと「あーどーも、ちょっと(中で)待ってもらえます?」って言い捨てて、ゴミを出す場所へ消えていった。
店内に入ったらスタッフが恐慌をきたしてる。彼宛に電話でもあったのか、行方不明になったというのである。
「今、その辺りで会いませんでしたか?」
「いたよ彼。ゴミ持ってったぞ」
もうっ、黙っていなくなってっ、ひとこと言ってくれりゃいいのにってプンプン状態でしたね。黙って出ていくクセがあるらしいんです。ひとこと「ゴミ捨ててくる」って言えばいいのにそれすら喋るのがもったいないと思ってるのかそれすらしない。
本人の言い分は「たかがその辺にゴミ出しに行っただけだ」、「こんなデカいゴミ、連中(女性社員)の細腕じゃ持てないから俺が持ってったのにさ」
それを伝えなきゃ。

ジャン妻も「この人は・・・」
「何があった?」
「店舗のPCの調子が悪いから換えてくれって」
「???」
「PCの何が調子が悪いのか。処理が遅いとか、しょっちゅうフリーズするとかっていう説明がない。周辺機器かもしれないしさぁ」
会話にならなかったという。それでも時間をかけて仕事上の要点だけ抑えてぎリギリ何とか通じるようになったが今でも苦手にしてるみたい。

寡黙=男の美学っていうワケでもない。単に、口下手以上なだけ。
ところが。。。
彼は優しいって擁護した女性がいる。
最近、一旦はお別れした?Z女史です。
私が「アイツは無愛想だからな」って言ったら「何言ってんの。優しいのよ彼ぇ[黒ハート]ってかなり強く擁護された。
嘘だろって思ったよ。でも具体的にどう優しいのかは聞き忘れた。女史は何か過去に優しくされたことがあったのだろうか。

彼をいい人だって評した従業員がもう一人いた。
我慢強いというか、彼に2年ついた女性事務員がいたんです。オモシロ半分に訊いてみた。彼ってどうなのよ?って。
「彼、いい人ですよ~。でも私も慣れるまで2年かかりましたね~」
2年も?
ここまで来るともう欠陥と言われても仕方がないであろう。その女性、彼を「いい人だ」って言った女性社員はシングルマザーで子供2人なんだけど、私は彼から、「あの人は○子家○だから学校行事にはなるべく出席させてやりたいんだ」ってのを聞いたことがある。
○子家○ってのはあまり使わない方がいいんだが、そういう優しい気持ちを持ってるのはわかった。
だが本人には伝わってないだろう。ある意味、思いっきり損な野郎だが自業自得でもある。

私は「アイツはよくカミさんを口説けたよな」って揶揄したことがある。
周囲は「だよね~」って。ホント、どう口が廻ったのかって思う。
では何故、今回は男性ネタjなのかというと後編に登場する異色の焼き鳥屋につながるのだが、その前に、彼はかなり以前から私に興味、好意があるようなのである。
誰が何を吹き込んだのか知らんが、私の上役が2年半前、ニヤニャ笑いながらこう言っていた。
「彼はこんなこと言ってましたよ。○○さん(私のこと)は口下手で素っ気ないところが自分と似てるから親近感があるって」
えっ?
俺が口下手?
何か間違ってないか。
私は自分のことを口下手とは決して思わない。それを耳にした別の上役が言う。
「○○さんは口下手じゃないと思います。口下手と暴言は違いますから」
凄いフォローですねぇ。
確かに私は口下手=(イコール)上手く言えないから暴言を吐いてるんじゃない。私は口がウズウズして確信犯的に暴言を吐いている。
(それもどうかと思うが)
この的を得た評に私の部下(だった)若手3人のリーダーは爆笑だった。そういうのもあって、これまで社内で、私と“彼”を比べてクスクス笑うネタ、伝説になっていたのである。
苦笑しながら私も何とか“彼”を擁護するようにしていたんだが擁護しきれない。「こんな言い方されました」ってのばっかりで、「彼は誰に対してもそうさ」、これの何処がフォローと言えるのか。
処理済~ダラ会議.jpg写真の片隅にその”彼”、ぶっきらぼう野郎が写っています。会議ではボソボソ意見を言います。
その“彼”から、今回の転勤前に「飯でも食いませんか?」って連絡が来たのです。ボソッと。
コメント(0) 

ラスト・デリバリー [人間ドラマ]

別れの記事が続く。しばしお付き合いのほどを。

Yoko、雪子、肉子たちの支店に週1日か2日、3年通ったが、その最終日のネタですが、私が転勤するのを伏せた状態で最後の期末棚卸が始まった。
営業終了時からスタート。遅くなるので所属長決済、会社経費で夜食が支給されます。デリバリーの寿司、鰻重、ピザ、ホカ弁とか。上限は1000円だったかな~。
このネタは過去2回掲載した。前々回の寿司の時、出前のいちばん上に載っかってたパートさん2名のワサビ抜きを俺が一番先に喰らってしまい大ヒンシュクをかった。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-04-10-2

前回は中華だった。これがまたボリュームがあって、ペロッと完食したのは肉子さんだけ。他の連中は「量が多いねぇ」「重いねぇ」「油がねぇ」。。。
円卓ならともかく、中華弁当って自分がオーダーしたものを延々喰い続けなきゃなんないからね。幕の内と違って飽きるんだな。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-10-02-3

では今回は。。。
某ファミレスのデリバリーだった。
確か前もそうだった。Blog開設前だからワサビ抜き寿司事件の前、2回ともその某ファミレスのデリバリーだったのだが、震災後の昨年3月末の時は材料が揃わなかったらしく、デリバリーの対応が不可だったんです。それが復活した。
ファミレスのデリバリーってお決まりの偏ったメニューが多く、ハンバーグ、エビフライ、グリル系が多い。
ハンバーグなんか特に種類が多く、和風、デミグラス、メキシカン、チリソース他、イロイロある。
各人が上限1000円までで好き勝手に注文するし、内容が案外細かい。取りまとめ役とオーダー係はA型の雪子。タイヘンである。
処理済~ドリンク剤.jpgこの写真は、この日、所属長の伊東甲子太郎が全員に配布したドリンク剤。
(またこんなモノを女性社員に配って。。。)
男性はともかく、女性スタッフは「これ、アタシたち飲むの?」ってちょっと困ってたね。美容系ドリンク(BBやコラーゲン)ならともかくね。

処理済~並べる肉子と雪子.jpg「来た来たぁ~」(肉子)
嬉々とする肉子。雪子と2人で注文した人別に並べる。
「生姜焼きぃ。。。ハンバァグぅ。。。」
こういう時、きちーっと並べないと気がすまないのが肉子。
「。。。チキングリルぅ。。。あっ、これアタシのアタシの」[わーい(嬉しい顔)]
こういう時の肉子さんはホント、可愛らしいのだが。。。以下は私と肉子の会話。
処理済~誰のか確認中.jpg「でけぇ焼鳥だなそれ」
「焼き鳥ぃ?チキンのグリルだよっ、うん?ご飯が白いな。アタシ五穀米なんだけどな」
五穀米?
「あったこれこれぇ」[わーい(嬉しい顔)]
前々回の私みたいに間違って人様のを喰ってしまうのはユルセないようです。
サイドオーダーも細かい。味噌汁付、ライス大盛、うどん付、それら小さい器も載っけ
アタシは五穀米だヨっ.jpgていく。
「このうどん、誰んだ?」
「アタシうどん付きぃ」[わーい(嬉しい顔)]
ライスとうどんかよ。炭水化物が多くないか。そしたらそれまでご機嫌だった肉子がブツクサ言い出した。
「何これ?こっちの方が美味しそう」
他の人の弁当を指している。
「嘘ぉ!これ何ぃ?こっちの方が美味しそう」
この台詞を誰かのを取る度に繰り返し繰り返し3回くらい言ってた。自分の弁当を見た後で、他人の弁当が美味そうに見えてしょーがないらしい。
「○○さん(私のこと)どれ?」
「俺は生姜焼と何とかバランス弁当」
「ふ~ん、栄養バランスとれてるんだねぇ」
アンタが動物性蛋白質に偏り過ぎなんだっつーの。この子も今年は30半ば、まだ若いからいいけど、野菜とか摂取しないで大丈夫なんだろうか。
「オオババーグってどれぇ?」
「オオババァ?」
「オオバだよっ!!」
大葉(シソの葉)だった。
私の弁当.jpg誰よりも先に喰い始めるのは私。
「ちゃんと自分の食べてますよねっ」
また言うかこの野郎。
「大丈夫だよ。そうそういつまでも間違えないって」
だがもう今日でお別れなのである。終盤に近づいた頃合を見計らって、所属長の伊東甲子太郎が私に気を遣ってくれた。
「直接、皆さんに言った方がいいですよ」
そう、明日明後日からもういなくなる。もう箝口令も何もないだろう。皆を集めてセレモニーっぽい別れ方ではなく、幾つかに分けて爆弾を落とした。「今日で終わり、転勤、2年は戻らん」って。
唖然として固まったのは雪子さん。口あんぐりだった。
「何それぇ」って目を剥いたのは肉子さん。
「ふへぇっ」って声が裏返ったのはT君。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-02-07
ワサビ抜き事件の被害者だったパートさん2人は大人で、「2年後、待ってます」みたいだったが、彼女たちが2年後に在職してるかどうかは微妙だよね。
処理済~さらばYoko.jpgえっ?
Yokoさんはどーしたって?
天然キャラのYokoはジャン妻が嫉妬するくらい私に甘え犬コロのようになついていたキャラだがどんな反応だったか。第一声は、
「奇遇ですねぇ」[わーい(嬉しい顔)]
バカのクセに奇遇なんて日本語を知ってんのか。何が奇遇かというと、実は私の行先は、Yokoがかつて数年間住んでいた場所なんです。
「いい土地ですよ。自然もいっぱいあるしぃ」 [わーい(嬉しい顔)]
俺はちょっとだけズッコケた。
しまいに「私もそっちに呼んでください」なんて言うもんだからジャン妻はムッとした。
「相変わらずズレてるわねこの子」
「・・・」
「普通、喜ぶにしても最初に名残惜しいとか挨拶の文言があるでしょう」
まぁそうかもな。大阪の豊さんでヒロさん(何して遊ぼ)が、「Yokoさんなんか泣いちゃうんじゃないですか」って言ってたので私も「泣かれたらどーしよう」って構えていたのだがそれがまるでバカみたいであった。
泣くどころか喜んでましたね。嬉々としてやがる。コイツめ(苦笑)。
コメント(10) 

転勤にまつわる謎 [人間ドラマ]

この記事は3月半ばの情景ですが、ジャン妻が「ちょっと生々しいし、感情が入ってるし、4月になってからにしたら?」と言うので今日まで封印してきました。

私とジャン妻が社長に呼ばれて転勤辞令の内示を受けた時、ジャン妻の上司2名は立会いのようにその席にいた。
だが、私の部署に3人いる私の上役は誰一人としてその席にいなかったんです。
不審に思った私は社長に、「今回の件について、何故、〇部長はこの席にいないんですか?昨日の会議でもこの案件は出ていない」
〇部長とは私の3人の上役筆頭です。
社長に言う態度ではなかったもだが、社長も憮然として、昨日の会議や〇は関係ない話だからという。
関係ないだって?
どういうことなんだろう。

諸般の事情で、4月になるまでは社内に緘口令が敷かれ、私らの転勤は他言一切まかりならぬという話になったのだが、ジャン妻の部署はジャン妻の上役2人が立ち会ったこともあって、緘口令とはいえ内々に引継ぎ、打ち合わせに入っていた。
私はその場に〇部長がいなかったのもあって公に引継ぎができなかった。その場にいなかった〇部長にも今後のことを相談できなかったのである。
困ったのは店のシフト。私は4月、既に支店のシフトがやたらめったら決まってたんです。支店に迷惑がかかる。
「明日からいきなりいなくなります。ハイサヨウナラあとはヨロシク」ってことになりかねない。
せめて、「伊東甲子太郎や、シフトを管理している3人の若手マネージャーたちだけには話を通しておきたいんだけど」って言っても「ダメ」だって。

困ったな。。。

住居を探しに行く時のこと。
探しに行って来ますとも言えず、黙って出かけたんです。その車内での会話。
「〇部長、もしかして外されたのかな」(ジャン妻)
「???」(私)
確かに部署が違う俺ら2人を赴任させるのに、ジャン妻の上司だけ立ち合わせて私の上役を立ち合わせず、社長から直々に「行ってくれないだろうか」ってのはどう考えてもオカシイ。
せめてその場に〇部長が立ち会うか、了承したうえでしょう。
O部長は、外されたのだろうか。。。

私の社長への言いグサをハラハラして見てたジャン妻は、後で自分の上司にこう言ったという。
「あの場に〇部長がいなかったから、彼はああやって社長に噛み付いたんですよ」
「確かに言われてみればそうだよね」(ジャン妻の上司)

これはジャン妻の想像だけど、、、
「社長と〇部長、上手くいってないんじゃないの?」(ジャン妻)
「???」(私)
推測も含めてそういう噂、雰囲気はあったらしい。
果たしてそうなのか。。。

もう一つ疑念がある。
ジャン妻の上司は、ジャン妻を引き抜かれて転勤させられることについて、「反対したんだって」(ジャン妻)
私の上役、〇部長は反対しなかったんだろうか。
まさか俺のことを「どうぞどうぞ持ってってくださいアイツは要りません」ってアッサリ手放したってこたぁないだろうけど、そうとられても仕方がないでしょう。その場にいなかったんだから。
了承したのだろうか。だったら私にひとことあってもいいだろう。

私は何だか〇部長にどう接していいのかわからず3月は悶々とした気分だった。本社に足が向かなかったんです。行かなくたって仕事は出来るんだが、私が担当している行政関係の事務ワーク、社外窓口、Yoko&雪子&肉子やZ女史の支店シフト等、誰にも相談できないままズルズルと日が過ぎた。
その間、〇部長からは何も言って来ない。
〇部長は本社に常駐していたジャン妻とも視線を合わせず、話しかけても来なかったという。ジャン妻は〇部長から依頼されてるルーチンワークもあるのだが、それすら今後どーするのか言ってこない。
「何だろねぇ。それでいいのかね彼?」(ジャン妻)

その間に、もう1人が俺らと一緒に現地に行って常駐することが決まった。〇部長は俺ともう1人プラス、ジャン妻の3人を持ってかれることになる。
それでも〇部長は俺らに何も言ってこない。

その間、伊東甲子太郎が社長に呼び出され今回の件の説明を受けている。
留守を守る甲子太郎も、社長に「彼らは抜くから」の後で、後はお前がやれみたいにイロイロ言われたらしいが、何でも前向きで燃える甲子太郎ですら、〇部長の態度については首を傾げていた。

4月も私は甲子太郎の支店に6日ほど勤務が決まっていた。箝口令とはいえ直接、言いました。
「4月になったらもう入れない。いきなりいなくなることになる。そういうシフトを組んでくれないか」って。
彼もその辺りは心得ている。
Yoko、雪子、肉子たちに聞こえないよう小声で言いました。それと、残された若手社員たちのフォローを託した。
甲子太郎はいつもより険しい表情だった。それでも俺と違って前向きな性格なので、こう言われた。
「また一緒に仕事できますよね?」
「さぁねぇ。向こうが居心地良かったら帰って来ないかもな」とツレない返事をした。

内示から2週間経って現地の住居契約に行く車中、ようやく上役、〇部長から連絡が来たんです。その内容は書けないけど公の連絡だった。
正直、「今頃なんだよ」って思ったよ。でもまぁいい。やっと繋ぎがついたか。ではモヤモヤを払拭すべく、「今、某地で住居を探しに来てます。夜、電話するかもですが、出れたら出てください」とメールした。
そしたら〇部長は、「午後何時から何時までどこそこで打ち合わせで、その後に本社に戻って何時まで会議。。。」と返信にあった。長々と言い訳めいてましたね。これは暗に、その何時までの会議終了後に電話を下さいという意味だなと通じた。

住居を押えた夜、ホテルのロビーで電話したんです。
やや詰問口調になったのは否めない。「アナタは今回の件をどう聞いているのか?俺が言い渡されたあの席にいなかったじゃないか」ってね。
返って来た返事は、言い訳がましいというか、言い訳にもなってなかったですね。緘口令だの口止めだの、もう決まってたの、社長からこうするからなって一方的に言われてしまったの。。。
「よく俺ら2人を手放しましたね」
皮肉だがこれぐらい言わせて貰ってもいだろう。
「いや、手放したというか、自分のところいに話が来た時はもうこうするからって決まってて。。。」

その後、私が引継ぎの話をしても、「う~、それもなんだけど。。。」、「う~。。。そうだよね~」・・・
う~しか返ってこないんです。

「いつ社内にOPENにするんです?〇〇店(伊東甲子太郎の支店)では伊東に話したからいいけど、△△店(Z女史の支店)や、◇◇店(ガーゼ300m女の支店)、□□店(甲子太郎夫人が店長の支店)にも4月の第一週からギッチリ組まれちゃってるんで。。。」
「う~。。。そうか。。。」
う~う~唸ってばかり。
抜けても何とかなると思ってるのかね。私が抜けても3人いる若手リーダーたちは何とかするだろう。
だが私をいきなり引っこ抜かれた、私が突然去ったという謗りは免れないと思う。

それでも直接、会話ができたので、この時はヨシとしたんです。この時はね。
何だか本社の雲行きがアヤしい。こりゃぁしばらく中央の風を避けて地方に身を隠すのもいいかなって思ったりする。
残された甲子太郎以下、3人の若手リーダーや社員たちは大丈夫だろうか。だがそれらは俺らが去ってからのことだしなぁ。
ボトルキープ.jpgこの日の夜に飲んだ店。
ボトルキープ1本めです。

その後、今日まで何も連絡なかった。アタマに来た俺は移動当日、無言で自分のデスクを片付け、PCを梱包して発送し、社のボードに貼ってあった自分の名札を引っ剥がして現地へ赴任しました。
謎は解けていない。
この後、更に謎が深まることが起きたのだがそれはいつか項を改めて。
コメント(0) 

ガーゼ300mその後。。。 [人間ドラマ]

処理済~N君の後姿.jpgガーゼ300mで登場した超口下手のN君。
私はこの子の店に月に何日か入っていた。N君は体が丈夫じゃないので、彼女が休む時は私が通しで入っていたんです。だがもうそれもできなくなる。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-01-24-1(過去記事)

店の鍵を返却しに行った。
「あの、あの、えっとスミマセン、そういう事情だったのも知らず、アタシ先日、あ、あんなこと言っちゃって・・・」
あんなこと?
ああ、あれか。
未経験者で入社したN君は、成長度は遅かったがもう一任されるくらいになってきた。だが体が弱い不安と、今回の件で私が店に入れない日が増え、先日、珍しく感情的になって私に詰め寄ったというか、ナジったんです。
もう彼女一人でも充分できるのに、成長したのに、それが「一人でやって当然」みたいな風潮になったのも不安に拍車をかけた。
何かあったら穴埋めをしていた私が4月からは入れなくなるらしいみたいに伝わり、自分の体調に何かあったらどうなるのか不安になった。
「いきなりいなくなってスマんかったな」
「いえ、いえ、そんな・・・」
「話せなかった理由(ワケ)はねぇ・・・」
私やジャン妻がいなくなる理由は、社内の事情で4月明けまではOPENにできなかったんです。
「そ、そうだったんですか。で、でも○○さん(ジャン妻)もご一緒なんですね。それはよかったですけど・・・」って言いながら顔を手で覆って首を振り(これは彼女のクセ)、
「これから何かわかんないことがあったらどうしよう。誰に訊けばいいんですか?」
泣きそうになった。
俺はすぐには答えられなかったが、「君は今まで特に大きなミスはしてないだろ。大丈夫」
「そうでしょうか・・・」
お前の一番大きなミスは例のガーゼ300m発注事件だろうがって言いかけたが止めた。

私は体の弱いN君に、自分が面接採用した思い入れもあるが、何処か儚さを見てるのかも知れない。N君は〇〇の制限もあるので私と食事したこともないんです。
メジャー社員ではないんです。一支店の地味な社員。
社内、誰も上層部は彼女を気に留めない。そういうキャラはいつも私の出番だったのだが、もうそれもできなくなる。

不安そうな目で言う。
「2年ですか?」
「だいたいの目安はね。でも2年って歳月は・・・」
「・・・」
「長いような短いような・・・」
「・・・後で短かったねって笑えたらいいんですけど・・・」
へぇ。
驚いたな。
コイツ口下手のクセに、こういう台詞も言えるんかい。
「確かに2年は短くない。その間、誰でもそうだが、体調に注意しながら君も俺も無事に勤めを終えないと・・・」
N君は黙って静かに頷いた。
処理済~まだこんなに売れ残ってる(一部).jpgN君が大量発注した300mのガーゼ(1枚1mで、220mは欠品、実際に納品されたのは80m)はYokoたちの支店に移動して少しずつ売れているのだが、それでも先日、最後の勤務時(棚卸)に在庫をカウントしたら、そのガーゼはまだ30mか40mは残っていたような。
「300mも発注するヤツがあっかよっ」[パンチ]
「80mです・・・そ、それって私、この先ずっと言われるんですか・・・」[あせあせ(飛び散る汗)][もうやだ~(悲しい顔)]
あの会話、N君の途方にくれた困った表情が忘れられない。2年後、再会できるだろうか。
コメント(0) 

Z女子と別れの情景とその後。。。 [人間ドラマ]

これは同日の2時間に起こった出来事で、2つのネタを一つの記事にしたの。

私は既に転勤していますが、事前に4月に決まっていた店のシフトをいきなり抜けることになったので、社内で私の姉たる?Z女史に、私が預かっていた店の鍵を返しに行った。
突然のニュースに女史は絶叫調になったですよ。
「えぇ~っ!!何でぇ~っ!!」
何でって。。。上が決めたんですよっ。
いつから?いつまで?二人で?何で急に?って質問攻めにあった。今日まで緘口令が敷かれていた理由も含めて、事情、経緯を説明するのが大変。
「・・・」
そしたら女史は目がやや潤んできた。ややうつむいている。
「頼りにしてたのに。。。」
そう。イロイロあったが弟分の俺は頼りにされてきたと思う自分でも。
「(お店に)何かあったら誰に相談すればいいの?」
「・・・」
「欠員が出た時、どーすればいーの?」
それは俺の担当だった。
でも俺を頼りにってそれだけなんかい?
「PC関係がトラブったり、事務や帳票でわからないことがあったらどーすればいいの?」
それはジャン妻の担当だった。後でジャン妻は「結局、あの人(女史)は目先の自分の不安しかないのかね」ってやや呆れてたけどね。
女史は途中でキッと眦をあげて、「でも仕方がないわね」
もう凛としている。「決まったモンは仕方が無いしねっ。O(オー)さんにも話す?」
女史の片腕の事務員、O美人も「えぇ~っ!!転勤~~っ!!」
普段は感情を露さない冷徹な子なのに目ぇ引ん剥いてこれまた絶叫調。
「じゃぁアタシが休む時は誰が入ってくれるんですかっ」
「・・・」
「PCがトラブったら誰に相談すればいいんですかっ」
「・・・」
どうも言ってることが女史と同じだな。
それはエリアマネ(私に暴言を注意した若手リーダー)に相談しなさいと言って逃げたよ。転勤する当人の俺らだって何で転勤になったかなんて明確な理由はわかんないんだからさ。
鍵を返却した。
別れ際はサラッと。
「じゃぁ行ってきます」
「うん・・・」
この店はホント、楽しかった。いつかまたこの支店に入ることがあるだろうか。

そしたら小腹が空いた。
下高井戸から東急世田谷線に乗って、世田谷区役所に最後の届出を受理され、三茶(三軒茶屋)に向かう。
もうネタを意識しないで、取り合えず腹に何か入れればいいやの気分。
三茶駅近くの踏切脇にこんな店があったので、どーでもいーやハズレでもの気分でフラッと入ってしまった。
店構え1.jpg踏切向こうから.jpg
狭い店だな。
厨房では若夫婦が調理している。
フロアにはお母さん?お義母さん?がいてご近所から来てる客に近所の病院がどーだらこーだらみたいなTalkをしてるんだけど、フロアったって超狭いカウンター席が6席か7席と、4人テーブル席が3つしかない。
俺はカウンター席。
そのカウンターも幅が狭く、ラーメンの丼がやっと一つ置けるかどうかという幅しかないのだ。
カウンターの向こう側は見えない。ガラスの引き戸が前面に張ってあるのは厨房の排気がイマイチよくないからではないか。
「こちら(テーブル席)へどーぞ」
「いいよここで」
「でも・・・」
「一人だし。もう座っちゃったし」
はて?
何かあるのかな?
一人客に少ない数のテーブル4人席をススメずともよかろう。
だがその理由は、メニューも見ずに注文したラーメンを喰ってから判明した。
出っ張ったカウンター上部.jpgさぁ喰うぞと顔を持ってったら、額に何かぶつかった。ゴツッって鈍い音がした。
麺をすする時やスープをすする時って、顔を気持ち前に下げるでしょう。この写真のでっぱりの角っこに俺の額が・・・額ったってどこまでが額かわからないんだけど(笑うなよ)、でっぱりの角っこにゴツゴツぶつかるんです。
ゴツッ、ゴツッって喰う度、すする度にぶつかる。
鈍い音がカウンターに響く。おそらく厨房側にも音と振動が伝わってるだろう。頭突きをクラワしながらラーメンを喰うハメになった。


いわゆる普通の醤油ラーメン.jpgぶつけた額が油でややベタついた。
アタリマエですよ。目の前は厨房なんだしさ。
このでっぱりは設計ミスではないか。俺のアタマを見てテーブル席をススメたのかって理解したが後の祭りである。

ラーメンは普通の中華醤油味だが、ちょっと甘酸っぱいのはZ女史の潤んだ瞳を見てしまったからだろうか。
油でベトついた広い額が鈍く痛むゼ。ただでさえテカテカしてるのに、中華油で更にテカついたかもしれんて。
誰っ?そこで笑ってるのはっ?
これはホロ苦いドラマのつもりなんだけどっ。
コメント(3) 

鳥佳オフ会 春夏秋冬みみん女史。。。 [人間ドラマ]

お逢いしたかったブロガーの女性がいる。
偶然に出会うなんてそうそうあるワケないが、できればいつかはと邂逅を願っていた。それが転勤が決まったことで、その前にという流れになって、ついにその時が来た。

崎陽軒ネタで初めてコメをいただいた。その後、一旦、行方がわからなくなっちゃったのだが、十兵衛さんのBlogでお名前を再発見し、ドリームランドの外周列車で引っ張り込み、いろいろとコメをいただくようになった。
地元の方でホント、近所にいるらしいのが徐々にわかってくる。
微妙なニアミスがあってドキッとしたりもした。Blogを開かれ、記事を見て、「この店、この界隈に出没されるのか。。。」って唸った。
私の生活圏内でジワジワと真綿で首を絞めるように近づいて来られたのです。周囲や背後を気にするようになった。
ヤッベぇなぁ。こりゃぁ思い切ってお会いして、こっちの正体をバラした方が身を守れるな~って思うようになった。文体を見ると何とはなくお人柄が良さそうだし。転勤を機に私から申し入れました。
場所はもちろんここ。上大岡の「鳥佳」
光る鳥佳1.jpg光る鳥佳2.jpg
オフ会というのが初めてだったようで緊張、警戒心を解いてあげましょうと、私はお会いしたことのある女性ブロガー(リンクしている方)の名前を2名あげて「数回、お会いした方もいるから大丈夫ですよ」って保証人みたいにしてしまった。そしたらちょっとは安堵したみたい。

この日は「先に行ってお迎えするのがルール」という意識で予約時間より早く行って、右暖簾の引き戸を開けたらカウンター、マスターのまん前に、酔いつぶれて突っ伏して寝てるヤツがいるじゃないの。
店の看板娘さんは俺がカウンターを好むのは承知されてるので、「マスター、起こしましょうか」って決裁を仰いでいたが、私は「いや、今日は俺ら離れだから」と声かけして、看板娘さんに連れられ、裏の離れ、1階の禁煙席へ案内された。
女史を待つ風景.jpg離れ1階1.jpg離れ1階2.jpg
お会いする前の事前情報からすると、俺らよりお若いみたいだけど、何だか好みがシブそう。
宿とか古書とか飲み屋とか。私にとっては「鳥佳」や「丸大ホール」に行くきっかけを作って下さった方です。
どんな女性が現れるか。
春夏秋冬みみん女史(以下、M女史)がスタッフに案内されて登場。第一印象から最後までジャン妻と同意見だったんだけど、「可愛らしい方だね~」(ジャン妻)
挨拶の後、手探りという感じでスタート。
レバ3本.jpg鳥ネギ3本.jpg
女史はシブい温泉宿によく行かれてる。
菊華荘、新井旅館、花や。。。
私はちょっとそういう宿にはご縁がない。拝見するだけで充分ですが。「床がギシギシ鳴るくらいの宿がいいんですか?」って訊いたら「そうなんです」って。
ここでは書かないけど、「えっ?」ていう意外な宿にも行かれているようですね。
つくね3本.jpg肩ロース.jpg
温泉にも拘りがある。
私らはあまり拘りはなく「臭わなきゃいい」というもの。M女史は「硫黄の香が付着するくらいなのがいいんです」って仰ってた。
「何で硫黄が嫌いなんですか?」(M女史)
「だって臭いから」(ジャン)
「この人は草津とかああいうところはダメなんですよ」(ジャン妻)
「那須とか蔵王とかもダメ」(ジャン)
「ええ~(残念そうに)、あの臭いがいいのに~。湯上りに体中に付いてるのって最高じゃないですか。硫黄アロマとか」(女史)
硫黄アロマ?
そんなんあんのか。「はるばる行った湖山荘なんかそこらじゅう臭かったですよ。それと離れは合わないんですよ」(ジャン)
「湖山荘は私も行きましたけど、確かに離れだと閉ざされちゃいますからね」(M女史)
刺身5点盛.jpgアスパラ巻.jpg
お酒にも拘りがある。
何でもありかと思ったら蒸留酒が苦手だそうです。でもお酒に強い女性(ヒト)でしたねぇ。グイグイ飲まれてた。「ビールは水がわり」だって。私も弱い方ではないのでいつもより多くススんだ。
私は熱燗だが、女史はぬる燗がお好みのようで。でも注文時、お品書きに載ってない酒を若い衆に注文してるなと思ったら、それは家で普段飲んでる銘柄だったり。
最大の拘りは、シウマイ弁当の置き方。
「崎陽軒の弁当の表紙は縦書きになってるのに、食べる時に横向きにするのは考えられない」(M女史)
それって食べ難くないのかな。これは譲れないらしい。

「蕎麦宿でどういう怪我をされたんですか?」って訊かれたけど、3針縫う怪我はそこだけ記憶がトンでるんです。覚えていないんです。
骨折は脱衣所で履こうとしてコケて足の小指に全体重がかかった。「宿で怪我したり体調崩さなけりゃ真の常連とはいえない」と、己のドジを棚に上げて負け惜しみを豪語する私。
その会津蕎麦宿や甲斐南部の宿にもM女史はご興味あるみたい。M女史は甲斐那部の宿のモデル旅館だった一つ、岩の湯にも行かれています。
私は甲斐南部を「いやぁ、あの宿はお湯が弱いし、モダンだし、古くないですよ」ってあまりおススメしなかった。蕎麦宿はススメたけど。
「お湯はふんだんに出て、飲めるくらいに出て、それをアピールしないって凄いですよね」(M女史)
厚揚げ.jpg氷が丸いゾ.jpg
最初は構えてたのが段々慣れてくる。
「Blogでの会話とホント同じように会話されてるんですね」(M女史)
「でもアタシはこの人のことを“アンタ”呼ばわりなんてしてないんですけどね。そこは変えて欲しい」(ジャン妻)
ジャン妻とM女史はともに名古屋に住んでいた時代があるという共通点があるが、私はジャン妻の名古屋時代は知らないんです。喫茶店のコーヒーにオマケがついてるとか何とかっていう文化も知らない。
M女史の名古屋滞在はご主人の転勤によるものだそうです。
「都会が嫌みたいなんです」(M女史)
ここで地方都市の話題になって、静岡の「紀尾井」や浜松の「貴田乃瀬」とか。「紀尾井はともかく、貴田乃瀬は高いよ。フォアグラの焼鳥風が確か3000円くらいするし」(ジャン)
「私たちがたくさん飲み食いして3万でお釣りが来る程度。。。」(ジャン妻)
M女史は可愛いを目を引ん剥いた。「高いですねぇ」
でも行く価値はある。行ったら相当な散財になるだろう。
焼きおにぎり.jpg鳥スープ.jpg
M女史は「転勤したらその方面の温泉も紹介して欲しい」と仰せなのですが。。。
「う~ん、どなたかもそんなこと言ってましたね。でも今年は新規の宿は行かないって宣言しちゃったからなぁ」(ジャン)
実際、今んトコ、その方面の宿にあまり興味ないのね。
「でも、せっかくそっち方面に行くのにモッタイないかなぁ」(ジャン)
「そうですよ。是非、是非。。。」(M女史)
処理済~スープをすするみみん女史.jpg地元ネタの流れで意外な接点が判明した。
遥か20年前、私がいた場所のすぐ前で働かれてたのと、時代はズレてるけど私がいた場所と全く同じ場所にM女史のお身内がいらっしゃったのが判明した。
それと決定打が判明する。もしかして多分そうだろうなぁって思ってたんだけど、M女史は私の高校の後輩さんだったのです。後輩たって学年はかなり離れていますよ。当時の教師さんが少しだけ重なった。M女史が大好きだった教師に私は因縁をつけたことがあるんだけどまぁそれはいいや。
M女史は自転車で通っていた。
「朝の連ドラを観てから家を出ました」(M女史)
朝の連ドラ?それって確か8時半に終わるのではないか。(8時15分だっけ?)
「それって。。。」(ジャン)
「そう。完全に遅刻です」(M女史)
あまりそういうのにウルサくなかった高校だった。
「鉛筆で書いてあった登校時間を後で修正したりぃ。。。」(M女史)
私はそこまでしなかったが、こうなるともう初めて会ったという気がしなくなって来た。数年来の知己(チキ)というか、旧知の如き感情が芽生え、私らもすっかり和んだが。。。
時間というものは残酷なものでございやす(CKB)。
こういう時の経つのは早いものなのだ。

ドラマの世界で、複数いる主人公が出逢わないまま過ぎてっちゃうニアミスのジレッたさ、もどかしさ、歯痒さを感じていたのだが、今宵、ようやくそれが払拭されました。
時間は足りない。
でもそれでいい。また逢うでしょう。偶然ではなく必然だったのです。これで心置きなく赴任できるというもの。
「鳥佳」マスターにも転勤の旨を告げ、握手してお別れ。

大久保橋を渡って上大岡の夜に溶けて行く、ジャン妻と春夏秋冬みみん女史の後姿。
後姿その2.jpgジャン妻とみみん女史.jpg
知り合えて心に灯った灯を抱いて旅立つことにします。
コメント(12) 

とっとと別れろ。 [人間ドラマ]

携帯が鳴った。
昨日、急に欠勤したSという事務員からだった。
Sは新卒で入社してもう8年で今年29歳。既婚です。
か細い声で泣いている。
「あの、昨日はすみませんでした・・・」
昨日のSの欠勤は、私が別支店の社員を無理くり抜いて手配、穴埋めした。
「原因はなんだ?」
「・・・」
「言えっ」
「言い難いんですけど・・・」
大方、察しはついている。蚊の鳴くような声でこう言った。
「彼(主人)の不倫と、DVです。。。」
そんなこったろうと思った。よくありがちな話である。
「そんな野郎とはとっとと別れろっ!!」
「・・・ハイ・・・泣・・・昨日も皆さんにご迷惑おかけしちゃって。これからもしばらくは皆さんにご迷惑かけるかも・・・」
仕事に影響が出るのは困るな。
「では迷惑をかけないようにするにはどうすればいい?」
「・・・」
「とっとと別れちまえっ!!」
「・・・その方向でってなってたんですけど・・・昨日・・・まだ見込みがあるかなって・・・」
「バカヤロウっ!!いっとき持ち直したって男の性格や人間性なんか変わらんぞっ」
「ハイ・・・」
「別れろっ!!」
「・・・ハイ・・・話し合ってみます・・・」
話し合いぃ?
そういう次元かよ。そういう次元はもう過ぎてんじゃないのか?

Sは美人顔で若い。
アタマもいい。
仕事も速い。操作が速い。早いではなく速いんです。
だがオッチョコチョイなところがあって、まだやっちゃいけないタイミングで自分一人でサッササッサとやってしまいがちで、「オイちょっと待てよ」って制止する間もなくもう何かを勝手にやらかしてしまい、間違った操作、間違った画面になってたりする。
西暦と昭和平成の換算が即座にできるくらいアタマの回転が速い子なんだが、いつだったかジャン妻への提出帳票を何処の支店よりも早く、得意満面一番に「〇〇さんできましたっ。今、FAX送信しますねっ」って送って来たら全部白紙だった。
表裏間違えて送ったのである。
苦笑いしたジャン妻が支店に電話したら、「Sさんはもう帰りました」
「じゃぁ明日でいいから」
「明日からSさん、有休なんですよ~」
「・・・[むかっ(怒り)]・・・」
ジャン妻は怒った。「あのオッチョコチョイめっ!!」結局、有休明けに送られてきた帳票は全店で一番最後になったという。全店分の売上集計が遅れてしまった。
全問回答100点満点なのに解答欄が1個ズレていて全部0点みたいな子なんです。ホームランか三振かしかない子で、ホームラン打ってもベース一つ踏み忘れてオジャンみたいなポカをよくするんだな。

Sの店長から電話がかかってきた。
店長はY君といって3人いる若手リーダーの一人。女性です。
「Sから泣きながら電話かかってきたぞ」
「うん。昨日も休んだし。今日はまぁまぁのテンションだけど、その日によってガクーッって落ちて仕事になんない時があるんですよ」
「別れろって3回くらい言っちまったぜ」
「ああ、言っちゃったのね。。。でも今日だって顔に痣あるし、この間は蹴られて背中が痛いって言ってたし」
「とっとと別れさせろっ!!」
「そうして欲しいんだけど」
「アイツはまだ若い。美人だしこれからやり直せるだろうがよ」
「そこんトコ言った?」
「言ってない」
「あっそう言ってないのね」(そういうことを言って欲しかったんだけどねみたいな感じだった)
脳裏にDV離婚して親権を勝ち取り、先ごろ再婚入籍したYokoが脳裏に浮かんだ。彼女は相当モメて大変だったんです。
「誰とは言わないけど前向きに離婚すりゃぁいい。若いうちの離婚はこれからの発展を秘めているのさ」
「そりゃそうだけどさ。決めるのは本人だしぃ」
「今の男といっとき改善したって男の性格なんて変わんないんぞ。ガキがいたら(Yokoみたいに)かえって面倒だぜ。あっ、そのガキ云々も言ってない。言っといてくれ」
「ア、アタシが言うの?」[たらーっ(汗)]
「だっていっとき改善されて、その時の勢いでデキちまったらどーする。でもそういうのって俺の口からは言えないよ。それは女性が言わないと。アナタが言いなさい」
Y君相手に持論を熱く展開する俺。
「とっととケリつけて欲しいよね」私にそう言っても、本人にそこまで言えないY君だが、まっこと失礼極まりないことにY君は未婚なんです。新卒で入って来て10数年いてまだ未婚。その気があるのかないのかわからないが、未婚の女性、しかも適齢期を過ぎつつある女性に「別れさせろ」ってヒドいと後で思った。

ちょっと別件で、そのY君S君の支店に行かなきゃならなくなった。Y君に電話したら、
「その方向(離婚)で決まったみたいだよ」
「まだ続いてたのかアイツ。でもそりゃメデてぇ。カッカッカッ。[わーい(嬉しい顔)]
「お店に来てもメデタイとか本人に言わないでね」
「い、いくら俺がバカでも本人にそこまで言わないよっ」[あせあせ(飛び散る汗)]
離婚は今度こそ決定的らしいです。
「いまメンタル落ちてるから、あまり明日ちゃちゃ言わないでね」
言いません。だが行ってみたらまた目の下に青痣できてたのを見て俺はアタマに血が昇った。
「俺がその場に立ち会ったろか。俺ん家で保護したろか・・・」[パンチ]
「いやいや立ち会うってどういう立場でさ」
私はS君の離婚が決まった話は、いつか転勤先で風の便りに聞くことになるだろう。
その時に言う台詞は用意してある。「別れたかそりゃメデてぇ。いつかもっといいオトコが現れて心が動くこともあるさ」って。
コメント(6) 

社内事件ファイル [人間ドラマ]

検察庁.jpg「検察庁って知ってますか?」って社長が言う。
知るワケない。
そんなトコに好き好んで行ったことがあるワケない。
「今回の事件で事情を聴きたいと。そこへ行って検事さんに今回の事件を説明してきてください。訊かれたこと以外は話さなくていいです」
あの”彼”は、何処かの留置場に拘留され、調べがある時だけここ検察庁に連行されてるのだろう。私が彼と親しかったので呼ばれたのはすぐにわかった。
指定された日、時刻に横浜地方検察庁に赴いた。
初めてです。アタリマエだよ。

受付で来訪内容を告げ、何階かにある殺風景な待合室みたいな場所に通された。

その待合室にいたのは私だけだった。
何故、自分はこんなトコにいるんだろうって思った。待合の壁には覚醒剤がどーだらこーだらとか、麻薬撲滅とか、犯罪防止ポスターばかり貼ってあり、自販機もないんです。お茶一つ出なかったね。
外に窓はあるのだが、私が座ってた待合室の椅子からは廊下は見えないんですよ。顔の位置がボカしてあったか顔が見えないようになってた。その廊下をズチャッ、ズチャッと拘留されてる容疑者たちが手を前にしたまま廊下を歩いて行く。手錠をされているので手を前後に振ってないんです。

何か嫌~な雰囲気。
結構、待ちましたよ。しばらくしたら検事室(っていうのかな)、そこに通された。検事さんってどんな人種なのかと思いきや、目の前のデカいデスクに座ってる検事さんはメガネをかけた女性だったんです。
「ご苦労様です。そこへおかけ下さい」
丸椅子があってそこに座った。
その丸椅子は気持ち温かかった。俺の怪訝な表情を察してか、女性検事さんが言うには、
「たった今さっきまで、彼がその椅子に座ってたんですよ」
ああ、彼がここに座ってたのか。だが検事さんて鋭い人種だな~っていう驚嘆もあって、何とも言えない気持ちにさせられた。
検事さんと向かい合う体勢になった。話の切り出しは、「今回の事件で・・・」だったと思います。知ってることには答えて下さいみたいな感じ。

デスクの上にはブ厚い調書があった。辞書みたいだった。それを指して女性検事さんはウンザリしたように言う。
「こんなにあるんですよ」
Totalの金額だと200万ぐらいだからたいしたことないって言ったらヤバいけど、「毎日のようにチョコチョコお金を抜いていたようで、一件一件立証して行くのが大変なんです」それでこんな量、厚さになっちゃったという。
ホント、こんなクダラない事件でみたいにウンザリした表情でしたね。

女性検事さんに訊かれた内容で今でも覚えてるのは、
彼とどういう付き合いだったか。。。
彼の金遣いはどうだったか。。。
彼は途中から金遣いが荒かったことはないか。。。
彼と飲み食いしたのは庶民的な店、前の記事に写真だけ載せた焼き鳥屋程度です。一度、私と他の誰かと計5人で、妖しげな〇〇〇〇〇バーへ行ったことがあるがそれは言わなかった。
私の財布からも出せる金額だったことは念を押した。

一日の業務、開店から閉店までの流れを訊かれ、レジの機能について訊かれたね。どういうレジなのかと。
「何か今回のような不正ができる機能、時間帯があるのですか?」みたいな質問だったね。
だがレジ機能には関係ないと思う。彼はレジで出金した売上金を夜間金庫に入れなかっただけなんだから。
「小売の世界ではこういうのはあるのですか?」とも訊かれた。
これから私は今日という日までイロイロな社内犯罪に関わるのだが、この時はペーペーでそういう世界なのを知らない。まだ入社2年に満たないのでよくわかりませんみたいな答えをしたと思う。

痛かったのは、「何故、あなたの会社の経理にはチェック機構がなかったんですか?」だったか、「チェックはされなかったんですか?」っていう質問。
これは恥ずかしかったね。
だって、店のレジから出金して、伝票と入金されたはずの銀行通帳を付け合せればわかるハズですから。どうも毎日ではないにせよ、通しで2ヶ月弱ほど続いてたらしく、1日数万円の着服が積もり積もって山となったそうである。どういう会社なんですか?チェック機構はないんですか?と呆れられた。

彼の口から、「悪いことはわかっていた。いつかは身の破滅になるとわかっていても止められなかった」という供述もあったそうです。
彼が私と飲んで支払った金額は常識の範疇だったが、その金は不正に得ていた金でもあったのだろうか。。。

話の最後の方になって、雰囲気に慣れた私は検事さんに逆質問してみた。
「彼はどういう罪になるんですか?」
業務上横領だという。
バカな私は「横領と窃盗ってどう違うんですかね?」とも逆質問しちゃったのね。そしたら、
「横領とはその人を信頼して預けたものを自分のものにしてしまったことで、窃盗ってのは、この通り。。。」
ここで女性検事さんは手を前に出して何かを掴む仕草をした。
「。。。こうやって、ズバリ盗っちゃったってことなんですよ」

彼と法廷で会うのだろうか。
「私は裁判に出るんですか?」
「彼は容疑は認めています。ただ、回数が多くてイチイチ覚えていないって言うんです。時間はかかると思いますが、彼が“俺はやってない”ってシラを切るタマだったら、出てもらうかもしれませんが。その可能性は低いでしょう」
“タマ”かよ。
“タマ”だったら。。。
この部分だけ女性検事さんは市井の岡っ引きみたいな口調でしたね。
時間にして30分程度だったと思うが長く感じられた。今日、供述した内容は後日、もう一度出向いて署名捺印した。
この時の検事室には私より離れた場所にもう一人検事さんがいて、険しい表情で男女問題か何かの調べを問いただしてそっちは険悪な感じだった。こっちは和やかとまではいかないが、女性検事さんだったのもあって普通の尋問だったように思う。

社に戻って報告した。社長は「ご苦労様でした」
“タマだったら”の部分で、社長は「検事ってのは口が悪いなぁ」って笑ってましたね。社長は内心はともかく表面上は余裕があったように見えたのは、社内事件にだけとらわれてるのではなく、それはそれ、これはこれって意識を切り替え、今やらなきゃなんないことをやる姿勢を見たように思う。

彼がその後、どうなったかは知らない。
執行猶予がついたか実刑になったか。おそらく執行猶予がついたかとは思うが。現場検証には私は立ち会っていません。立ち会った社員から聞いた話だと彼は泣いていたそうです。
ジャン妻は今でもこう言う。「その彼も彼だけど、チェック機構がなかったのが問題だよね」って。
まさにそのとおりとしか言い様がない。

その後も私は当時の社長が言う「小売の世界ではよくあるんだよ」を身を持って知ることになる。
今日まで17年在職していますが、自慢にもならないけどこういった社内の横領、着服した内部犯行、ハラスメントとかの摘発に数件関わった。社内で現行犯でトッ捕まったり、懲戒解雇になった者が男女問わず数名いる。
私の知らないところでもっといるかもしれない。
当時の社長が言われたように、この世界にあって当然とまで俺は言わないが、「またかよ」っていう部分で神経がニブくなり、「アイツは怪しいぞ」っていう部分でそこだけ神経が鋭くなっていく。
やり過ぎて自分が痛い思いをしたことも2回ある。

私が「検察庁に行ったことがある」って言うと、社の若い衆や気の小さい上役は、「エエッ、何かやらかしたんですか」みたいに言う。
幸いというか、最近の数年間はないです。内部、外部とも監査が厳しくなった。リスク管理も含めてチェック機構が厳しくなり、社員から管理が面倒だの大変です面倒ですってボヤキが出ると私はこの事件を簡単に話するようにしている。「今は大変かも知れない。やることが増えたからね。でも杜撰だった昔はこういう事件があったんだよ」って。
反面、昔はオモシロかったってぇのも若干はありますけど。
「不謹慎な・・・」(ジャン妻)

私が相鉄ジョイナス地下の焼鳥屋「とりろう」に行かないのは、暖簾を潜ると”彼”がいそうな気がするからかも知れない。
もう遭いたい気持ちは全くないが、何処かの空の下で更正して生きていることを願いたいもの。
コメント(4) 

社内事件ファイル [人間ドラマ]

横浜駅の相鉄ジョイナス地下にある焼鳥屋です。
この店には一度しか行ってない。
とりろう1.jpgとりろう2.jpg
検察庁.jpgだが、この焼鳥屋の暖簾はもうくぐることはないだろう。
悪い店とかいうわけではない。どんなネタで味だったか記憶が定かでないのだが、まぁ普通の焼鳥屋だったですよ。
今でも盛況のようですね。
この焼鳥屋に繋がるのが何故かこの写真。
横浜地方検察庁です。






では焼鳥屋と検察庁が何故、結びつくのか。
あれから15年過ぎたのでもう時効でしょう。ちょっと苦い事件をカミングアウトしますが、あれは無駄ではなく、経験したくてもそうそう経験できないので勉強にはなった。

話は15年前に遡る。
私は現在の社に転職して2年弱だったかな。今ほどデカいツラはしてなかった。この業界に入ったばかりで知らぬことだらけ。中途転職で見習いに等しい。
現在は当時を知っている、当時から残っている社員は3名ほどしかいない。その3名はこれから記す事件を知っているが、「そういうことあったねぇ」って思い出すくらい。

私は現在の社に入社したのは正直言って自分で転職努力を全くしていないんです。親のコネで入った。
創業者社長は個人経営者のワンマンだった。私にとっては絶対君主以外の何者でもなかったのだが、ワンマンだけに決めてくれるので楽だったのもある。その社長の言うことは絶対で、私は社長のもとで修行したに等しい。
何かわからないことがあると必ずその社長に訊いた。社長はすぐに答えてくれた。

だが、敵も多かった。。。

側近によく背かれたというか、飼い犬に噛まれるような背き方をされてましたね。本社勤務と支店勤務半々だった私は各店から見たら社長派のように見られていたらしい。それは今回Upする事件の後年、もっと穏やかでない事件から私を救うことにも繋がるのだが。。。

今でも当時の創業者ワンマン社長が残した負の遺産がちょっとだけあって悪口を言うヤツはいるが、私は今の社長の悪口は言ってもこの創業者社長の悪口は一回も言ったことがない。
イロんな基礎を学んだが、ストレートに学んだ部分と、反面教師みたいに学んだ部分とあって、後者の方が大きいかも知れない。裏の面もね。

私は当時の社長さんの側近の一人、幹部候補だったある先輩に付けられた。
その先輩、彼はちょっと変わったアヤシイ野郎で、販売、バイヤーのプロと謳っていた。自分でそう言っていましたからね。態度や物言いが傲岸で各支店のヒンシュクを買っていたのだが、アブないけど何処か憎めない人であった。
彼の私に対する態度、扱いは、社長からの預かり物みたいなのもあって丁重だったように思う。お互い“さん”づけだったし。
その彼も社長シンパだったのだが、支店と社長(本社)、社員と社長(本社)の温度差も学ばせて頂いた時期のこと。
アブない彼と最後に飲んだのが、この横浜駅相鉄ジョイナス地下に今もある焼鳥屋、「とりろう」なんです。この店は左暖簾がカウンターで、右暖簾がテーブル席というまるで何処かの焼鳥屋の逆パターンを思わせるのだが、カウンターで飲んだのが最後の飲みになった。相鉄横浜駅で別れた。

最後に会ってしばらくしたある日。。。

私は社長に「今すぐ本社にきてくれ」呼ばれた。
何事かあらんと本社に行くと、一室に彼がいて私が挨拶しても目を合わせない。
廊下で社長が私に言うには、「彼が店の売上金を着服して本人も認めた。これから〇〇警察に行くから逃げないように側に付いて同行してくれ」というものであった。
衝撃を受けたが、私は内心の動揺を隠そうにも、事の真相を問いただそうという雰囲気ではなく、社長が運転するくるまに彼と後部座席に同乗した。彼は私の左に座ったまま、前を見て私の方を見ない。口も開かない。
警察にはこれから出頭する旨が連絡がいってたらしい。彼は取調室に消えていった。私は社長を残して先に社に戻ったんです。
その日はそのまま支店勤務の遅番に入ったのだが、すぐ後日、本社で社長と二人きりになって話した時、社長は平然としていましたね。内心は腸が煮えくり返っていたのだろうけど。
それでも「先日はご苦労様でした」とは言われたね。
「あの後、彼はどうなったんですか?」
「逮捕・・・」
逮捕に決まってる。ボソっとそう言った社長は私に、「小売の世界ではよくあるんだよ」とか、「彼が横領した金額を利益に換算するとどれだけ売り上げたらいいか考えてごらん」、みたいに言われた。

この事件は当然、支店間にも広まったが、「まさかあの人が」という人はいなかったですね。何処かアブナイ感じの人でもあったので。
だが、その彼と親しかった私は気持ちが軽いワケがない。しばらくは重い気分のまま勤務していた。

犯行の全貌は馬鹿馬鹿しい内容だった。
当時の経理、Fという男性(非常勤バイト)から後日に聞いた話だが、1日の売上は近隣の銀行の夜間金庫に入金する。その際にレジからの出勤票と銀行への入金票、そして通帳に記帳されるのだが、社長に疎まれて支店にまわされた彼が店長をやっていた店だけ売上金と、銀行の入金額が合わないというんだな。
当時は小さい会社だったので、経理が常勤じゃなかったんです。なので毎日チェックしてなかったようなのだが、こういうのは気がついたらもう犯罪に染まっていてバカにならない金額に膨れ上がっているものなのだ。
昨今、何処かの大手企業さんのように、世間を騒がずほどの大きい桁、額ではないが、売上金の半分を毎日のようにくすねたとして、総額200万ぐらいだったと聞いた。
だが小売の世界、さして大きくない会社でこの200万って大きい。200万の利益を得ようとしたら、粗率が良くても1000万以上の売上は必要ですから。

だが、これで終わったわけではなかった。
彼は起訴される。また社長に呼ばれた。
「横浜地方検察庁に行って下さい」
彼と親しかった私は、事件の参考人として呼ばれたのである。(続く)
コメント(2) 

雪子と鳥よし [人間ドラマ]

処理済~雪子の後姿.jpg雪子さんが変わろうとしている。
彼女は家の事情と現支店でのマンネリでモチベーションが下がっていた。
「辞めたい」までいかないけど、それを見て危機感を持った伊東甲子太郎と、雪子さんシンパのジャン妻が、雪子を店舗に所属したままで、それ以外の会社業務に携わらせるというプラン。




雪子さんに何をやらせようとしているかというと、
前の記事、http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-02-11-1で、社内にA、B、C、の3機種があって、4月の改定でAはなくなり、Cが主流になる。
私が教育したA→Cの導入作業はこの春に終わる。
ところが、他社から新たに加わった支店仲間にDという機種があって、ジャン妻はD→Aを俺にやらせようと企んでたのだが、雪子さんが前職でDを駆使していたのが今頃になって発覚した。
それを雪子さんが、「アタシにやらせて下さい」って一念発起したの。
そういう自己啓発が大好きな伊東甲子太郎と、ジャン妻の思惑が一致したというワケである。

だが、こういう業務は店舗シフト外や時間外で他店舗に踏み込むので、ある程度の折衝力、コミニュケーション能力が要求される。
雪子さんには昨年も、これとは別の抜擢の声がかかったことがあるのだが、その時は事なかれ主義の前任者、カロリーメイト支店長が、
「大変だよねぇ。そういうのに参加しなくていいよぉ」
それで流れちゃったことがある。

私の上役の内諾を得て、伊東甲子太郎&ジャン妻が雪子を呼び、店舗の控室で面談した。雪子は公休日なのに夕方呼び出されたので、店内でYokoなんかは、
「何か話してる、何の話だろう」
オソルオソル伺う雰囲気ではある。
「何の話なんですかね?」(Yoko)
「仕事の話だろ」
Yokoに詳しく説明する必要なんてない。私は話の内容には携わっていないが内容は知っている。基本的には賛同した。この会の面談の後、雪子以外に各支店から数人ほど抜擢されることになるらしいのだが。。。
そういうのって必ず、抵抗勢力があるんだな。
「雪子さんを支店以外の仕事に携わらせないでください」とまでは言わないだろうが、気になるキャラが一人いる。
肉子さんです。
雪子さんの数年先輩。
二人はお互いをリスペクトしてはいるが不満もある。
肉子さんは雪子より先輩なので、「何故、自分を差し置いて雪子さんが?」って思った節はある。

打ち合わせが済んで、雪子さんとジャン妻は退出した。如何にもこれから食事でもっていう雰囲気である。
見送った肉子さんの胸中、如何ばかりか。それでも肉子さんは私に、「お店終わったら雪子さんとご飯食べるんでしょ。後やっとくから先に出ていいよ」とは言ってくれた。
処理済~鳥よし1.jpg店舗での会談終了後、ジャン妻は雪子と会食の席を設けた。私は後から合流。
試みに前もって目をつけといた店がある。
「この店にいてくれ」
「何これ?」
上大岡ではないですよ。



鳥よし3.jpg私は30分ほど遅れていった。ところがこの店、ママが一人で営っている店で、客は地元の酔っ払いオヤジばかりだった。女性客ゼロ。
雪子さんは美人なので目立つ。オヤジどもがジロジロ見る。ママが気を遣って「オヤジがいるから。小上がりにどーぞ」
実際、そういうオヤジがいたらしい。ジャン妻が「後からもう一人来ます」って聞こえるように釘を刺す。

名前が名前だけに期待半分ダメもと半分だったが料理はまぁまぁだった。
だが、カウンターがないのと、テーブル客のオヤジ連中がちっともオーダーしないで気炎を上げている店。ママ一人だからナメられてるとしか思えない。
カウンターがなくてテーブル席をオヤジ連中が陣取ってるのと、WCが店の奥にあるので俺みたいにWCが遠いヤツはともかく、雪子やジャン妻がWCに立つ度に、そのオヤジ連中のテーブル席の合間をぬっていかなきゃなんない。
WCに行く度、ママが見張ってたようでもある。俺もじーっと見送って、雪子やジャン妻がこっちの席に戻って来るまで視線を飛ばしてたからか、チョッカイかけて来なかった。
煮込み.jpgネギマ.jpgオムレツ.jpg
鳥よし2.jpg肉子さんは雪子さんにこう言ったらしい。
「ふぅん、やっぱ(他の仕事も)やるんだ~」
「冷たく言われました」(雪子)
「それは彼女の負のライバル意識だね」(ジャン妻)
雪子が本社業務に若干でも携わると、その分の負担は肉子さんに来るからね。
「私より数年先輩なのに、声がかからなかったのがオモシろくないのかも」(雪子)
「放っとけ。アイツ(肉子)は声をかけたらかけたでイヤだの面倒くさいのって四の五の文句言うし、酢だの蒟蒻だのってブータレるし、何故、自分に声をかけられなかったか己を知れっつーの」

だが最近、就活の学生さんが店舗見学に来て、甲子太郎はその学生さんを雪子さんに付けて雪子さんに”どういう社会人になって欲しいか”みたいなテーマを課した。
その時、肉子さんは自分が選ばれなかったのでまたしてもややオカンムリになったのだが、日を改めて、次の学生さんを試みに肉子さんに付けたら、「皆さんはこれこれこういう社会人になってください」っていう肉子さんの大演説に甲子太郎以下、お店のスタッフは唸ったという。

「美味しかったよ。何であの店にしたの?」
「・・・」
「名前が名前だからでしょ」
「・・・」
焼き鳥屋によくありがちな名前。鳥佳、鳥好、鳥由、鳥芳、鳥善、鳥美、鳥吉。。。
「後で上大岡で見せるんでしょ」
「・・・」
「どーせ一人で行くんでしょ」
「・・・」
この写真は携帯で、後日、上大岡のスタッフやマスターにも見せました。この店の場所は伏せます。女性だけで行くのはおススメしないな~。料理はいい味してたが客層がイマイチでね。もったいないな~。
コメント(0)