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うさぎCafe [居酒屋]

雨の日曜日、夜。。。
ジャン妻は東京のセミナーで不在です。(月)は東京で打ち合わせなので、横浜の実家に帰った。
今宵は独身です。さて、何処に行こうかと。
前橋の「つくし」?
でも遠いな。
寒いんです。この日は雨がしとしと降って、私は終日、家で引きこもっていた。記事を幾つか、かき揚げ・・・じゃなかった書き上げ、夕方に昼寝して起きたらだるい。寒いのに額が熱い。
(風邪かなぁ)
風邪でも何でも腹は減る。何か収めないと。外へブラっと出た。
尺八居酒屋、最近、日曜は閉まってる。
GETU。。。は定休日。
親分の店も定休日。酒悦七も。梅ふくも。
雨のうさぎCafe.jpgロクな店が開いてないな。
グルッと回ったら、大瀧も定休日だし、くいものやRは何と!!カウンターに4人&テーブル席に4人!!この店にしては小満員といっていい。
(他の店が開いてないからだな。。。)
赤い日はそういう店は休み。尺八居酒屋の〇郎さんが「この辺りの店は日曜は休みやがるから」って豪語していたけど、その尺八居酒屋さんも閉まってたからね。体調でも悪いのかな。
そりゃ駅前のチェーン居酒屋だったら開いてるだろうけど、そういう店に行ってもねぇ。

さてどーしよーか。閃いて自分でも笑っちゃったのが・・・
うさぎCafe?
う~ム。俺一人でか。
あの可愛らしい店へ。
前にジャン妻が、「あの店はアンタ一人では物足りないんじゃない?」
でも実際、他を探すには寒かったので行ってみた。若い先客が2名いた。喰わずに飲んでる儲からなそうな客だった。
うさぎみたいな顔したオーナーがお出迎え。私がうさぎなんてつけたんじゃないですよ。オーナーの高校時代、先生が「お前はうさぎだ」って言ったんです。
ホントはちゃんとした店名があります。でも俺らも、会う度に、店に来る度に、「このオンナ、確かにウサギに似てやがるな」って思うようになり、俺らの中では「うさぎCafe」という名に定着しちゃったんです。

「今日はおひとりですかぁ?」
見りゃわかるだろうがよっ。
CKBの名曲?「混沌料理」じゃあるめぇし。お客さん何名さまですか?♪見ればわかるだろうっ♪ひとりだよ~っ♪ってなもんです。
「うん。逃げちゃった」
「逃げ・・・?」
「いや、明日、東京で仕事なんで今日は実家に帰ったのよ」
相手の反応を楽しむつもりだが、オーナーは若いので素直というか、切り替えしがイマイチだな。

「一昨日はありがとうございました。」
「えっ?あああれね・・・」
私は女性にお礼を言われるとチョー照れるのだ。でも言われないとムカッとする性分でもある。何のお礼言葉かというとですね。http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-28-1で書いたが、崎陽軒のシウマイ30個を土産に持ってったの。
オーナーは、「うわぁ、あぁりがとうございますぅ」・・・目と鼻の穴を大きく上に広げてウサギみたいな顔して喜んでくれた。
「お客さんのお通しにいいよ。常温で今夜まで。あまったら後ろにある魔法の冷凍庫に保存して・・・」
「ま・・・魔法の冷凍庫・・・」
オーナーの後ろの冷凍庫の中は幾つかに仕切られ、旨みが凝縮された手作りの冷凍フードがたくさん詰まっているのだ。
「冷凍しといて後で素揚げにすれば・・・」
「す、素揚げ・・・ですね」
お通しだから1人2個ずつとして、何人お客さん来ただかどうかわからない。
「シウマイ足りた?」
[わーい(嬉しい顔)]
「余っちゃったかな」
「私が食べました」

トーストをよ~く焼いたヤツをカッティングして、ピザチーズとトマトソースをかけたもの。
ピザゴロトースト1.jpgピザゴロトースト2.jpg
「今日はさびしいですねぇ」
さびしいというか、「いなきゃいないで不便なんだよ。」その後、ゴミも自分で出さなきゃなんないしって言いかけて止めた。
「お酒は何がお好きなんですか?ビール?・・・」
「・・・と、日本酒・・・」
「にほんしゅ?」
この店には日本酒はさすがに置いてない。
「何とか大吟醸とかでなくて、熱燗のできる安いヤツが好き。」
「私も前は日本酒が飲めなかったんですが、青森の何とかいうお酒・・・」うんたらかんたら・・・
「熱燗って難しいから。その人の熱さの好みもあるし。最初は大抵、ぬるいんだけど、二杯三杯って注文してるとどんどん熱くなってくるからね」
この店でまさか日本酒、熱燗を置くとは思えないし止めといた方がいいけど、このうさぎオーナーが熱燗を浸けたらオモシロイだろうな。目と鼻をひん剥いて、「あつっ」、「あちっ」の連発だろうな。

カウンターにはやたらとチョコが入った器?昔の駄菓子屋にあるみたいな透明の壺?がありました。
過去のバレンタインで戻されて来たチョコか?ってしょーもない悪態ついた俺。言ってませんよ。思っただけです。

「カレースパできる?」
「できますよ」
さて、手作りの・・・(・・・ここが重要、手作りですので誤解のないように)・・・冷凍カレーを解凍して、スパを茹でて、軽く炒め直したカレーをかけるだけ。ミートソースのカレー版ですよ。チキンも入っていた。
(美味ぇ・・・)
家でもジャン妻でも作れそうですけどね。
カレースパ1.jpgカレースパ2.jpg
カレースパ3.jpg処理済~ありゃ.jpg
どうも熱っぽい。やはり風邪らしい。この地で初めての風邪だなこりゃ。
ビール二杯で、「お勘定・・・」
「あっ、今、リンゴを剥いてますよぉ」
シウマイのお返しかな。いただいた。
「リンゴに合う酒って?」
「洋酒かなぁ」
ところが私は洋酒は詳しくないのです。お任せした。何処かで飲んだことがあるような。
「これってなんて洋酒?」
「ハーパーです。」
HARPERか。
う~ム、若い頃、イキがってこういうのをガブ飲みして泥酔したのを思い出したぞ。この味、この香。
でもリンゴに合う。さすがうさぎ。
リンゴ.jpgリンゴとハーパー.jpg
女性オーナーは私より遥かに若いので、ジャン妻がいればともかく、俺だけだとテキトーな話題がなかったというのが正直なところですが、お会計の後、入口まで見送られ、
「ありがとうございました」
「いや、こっちも助かりました」
助かりましたというのは食い扶持にアヤかれたという意味です。別にここでなくてもよかったんだけど、まさか他の店が開いてなかったからここへ来たんだって無粋なことも言えないしね。カウントを確認したら7回めでした。

私にしては小食ですよね。やはり風邪だったんです。寒くなったからね。ある服も季節ガラ中途半端な服しかなかったので、この記事をUpした今日、冬服を取りに横浜に戻っています。
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ニアミスとキンメ塩麹焼 [居酒屋]

この席の何処かに、地元のゲスト、チエさんがたった今までいたらしい。後で知った。
惜しかったな~。
この席のどれかに.jpg処理済~親分.jpg
あれ?親分は何処だ?
WCから出てきた。「お世話になりますっ」と言う親分は、寒くなったので、グレーの作務衣を着ていた。
なかなかお似合いだが、如何にもそのスジの親分に見えなくもない。でも、カッコいいなぁ。アタマなんかテラテラに光ってる。

久々のキンメの刺身が美味しい。
今年初の生ガキも。ジャン妻は伊勢の出身なので、牡蠣にはウルさい。
最初の膳.jpg豆腐サラダ.jpg
今日のキンメ1.jpg今日のキンメ2.jpg
生ガキ.jpgホタテのフライ.jpg
(月)(木)(金)にいる女性スタッフの挙動に注目している。
私らの中では○○○ちゃんと呼んでるこの女性は、お客がいないと、カウンターに座って足をブ~ラブラさせながら親分とダベくっているが、俺らがガラガラガラっと引き戸を開けると慌てて立ち上がる。
椅子からひっくり返りそうになったり、壁に後頭部をぶつけんばかりに立ち上がる。
後で俺らは「クックックッ(笑)」忍び笑いが止まらなくなる。
もっともそれはカウンターにお客が誰もいない場合で、今日は1名、年配の女性客がいた。まさかこの年配の女性客がチエさんではあるまいと思ったが、しばらくしたらお勘定して出て行かれた。

「皿、白にしてくれよな」
「白ぉ?」
そしたら女性(○○○ちゃん)は、お皿を力ずくで引っ張り出そうとしている。ガチャガチャ音がした。
ガサゴソ探してるけど、なかなか見つからなかったりする。
ガサゴソ探してる.jpgお品書きを書いてるところ.jpg
一通り、腹中に入れて落ち着いたら、女性(○○○ちゃん)はカウンターでデスクワークを始めた。
お品書きを書いている。白紙の状態からではなく、既にあるものに何か書き加えている。
「これ(お品書き)って彼女が書いてるの?」
親分はニコッと笑う。「キンメの塩麹焼きが抜けてたんです」
抜けてたってもう22時前だけど。そんな時間に一品、追加してももう客来ないんじゃないのと思ったがそれは余計なお世話なので言わなかった。
カウンターは7席しかないのに、お品書きは3枚か4枚あって、1枚1枚、入れ替えていく。ジャン妻が手に取ってみたら、
「塩が抜けてるよ」
「・・・?」
「キンメの麹焼になってる」
もう全枚数、書いちゃった後です。おっちょこ女性はマスターに目で訴えるように、「これってやっぱり塩があった方がいいですか?」
「そりゃそうだよ。塩麹焼きだもん」
全部、書き直しになった。ホワイトでゴシゴシ消してましたね。書き直したお品書きが再度、廻って来た。塩が入っています。
「じゃぁ、せっかくだからこれも」
「ハイ、塩麹焼きいっちょぉ」
麹焼?.jpg塩麹焼?.jpg
ここ2年ぐらいだろうか、塩麹がブームになって、飲食店や家庭でも普及するようになった。ウチでもジャン妻が一度、買ってTRYしたことがある。
塩麹ってのは発酵調味料なんだけど、コウジカビで魚を漬けると、澱粉や蛋白質が、糖やアミノ酸へと加水分解され旨味が増すワケさ。
発酵食品(日本酒、味噌、食酢、漬物、醤油、焼酎、泡盛)を製造する過程で用いる。
単に、塩だけをふったの以上に旨味が出て美味しい。
熱燗へ移行.jpgキンメの麹焼き?.jpg
美味かったですよ。
「塩だけと違って、ちょっとお時間がかかるんですよ」(親分)
「麹焼きだったらどんな味になるんだ?」
「麹の匂いしかしないからクサイよ・・・ちょっと!!アタシが指摘したって書かないでよ!!」(ジャン妻)

フグの煮凝りをいただいた。
店では最近からフグのコースがスタート。でもフグだから結構、いい値段はするのね。でも私はフグってこれまで2回しか喰ったことない。舌が下賤なのか、美味いと思わないのだ。同じ白身、薄づくりならカワハギの方がよっぽど美味しい。
数刻前にはこのカウンターで、ゲスト、チエ嬢も「カワハギ」って言ってみたそうですが、私も「カワハギって入ります?」
「入りますよ。でもカワハギってアシがつくのが早いんです。肝は湯引きしちゃえばいいんですが。」
喉元まで、「今日、若い女性の一人客って来なかった?カワハギって言ってなかった?」って出かかったのだが自重しました。
親分は後でどう思っただろうか。今日はカワハギを2人リクエストされたなって怪訝に思っただろうか。
フグの煮凝り.jpg鮭茶漬け.jpg
この店の暖簾を潜った時、親分が言う、「どうも!!お世話になりますっ!!」
こういう掛け声に出逢ったのはこの店が初めてです。
店を出る時は、「毎度どーもっ!!またよろしくお願いしますっ!!」なんだけど、この店は見送られる時よりも、入店した時の「お世話になりますっ!!」・・・これがカウンターで飲み喰いしながらずーっと胸中に余韻、残影のように刻まれ、何だか嬉しい気分で盃を傾けています。
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酒房と陶器 GETU。。。 [居酒屋]

「あら、お久しぶり・・・」
久しぶり?
そうか。前回行ったのは8月末だった。2ケ月近く空いてしまったのは混んでてご縁がなかったのだ。
「4回来てるのよ。一度は満席で、一度は貸切で・・・」
それ以外の2回もなんだか混んでたんだよね。
「貸切?しましたっけ?」
「和服を来た女性がここに座ってたよ」
「ああ、1回、貸切にしました。ごめんなさぁい。私、そんなに人数いなくてもすぐ貸切にしちゃうんですぅ」
生ビールとお通し.jpg生ビールを注ぐママの後姿.jpg
処理済~ガラガラ3.jpgガラガラ4.jpg
「もう東京へ帰っちゃったのかと思ってました。よかった~」
この台詞にちょっとだけ胸が熱くなった。戻る時はちゃんと挨拶に来ますよ。

今回は、箸が出てなかったんです。
箸が出てねぇな。。。[たらーっ(汗)]
前回はおしぼりを出し忘れ、今回は箸を出し遅れたママ。私はもうイチイチ笑わなくなったが、箸の出てない状態を撮影しようとしたら「止めなさいよっ」(ジャン妻)
お酒を「二合ね」ってお願いしたら、一合徳利が二本出て来たし。
お品書き1.jpgこの配置が落ち着くのだ.jpg
「この間、信州に旅行に行って来たお客さんが言うには、駅に熊が来たんですって?」
「駅に熊ぁ?」
「何それ?」
熊が電車に乗りに来たんだろうか。
「熊が山から下りてきて、駅に現れたんですって。私も最初その話をきいて、駅に熊って何?って思ったんですけど・・・それって多分、撃たれたんでしょうね」
ママは哀しそうだった。
「木の実が生る木を植えないと餌がなくなって人里に下りてきちゃうんだよ。開発されると人間と動物との緩衝地帯がなくなっちゃうんだ。」
駅どころか、無人の保育園の中を熊が徘徊してたなんて記事もあったね。
トンカツ.jpgトンカツUP.jpg
ガンモあんかけ.jpgいくらのダシ浸け.jpg
「撃たれたなんて・・・何だか聞いてていたたまれなくなっちゃって・・・」
「でも現地の農家の人だったら大変でしょうよ」(現実主義のジャン妻)
「畑とか。果樹園とか。撃つってのは決まった個体数を維持する為に止む無いみたいだよ。(人間のエゴともいえる。)でもその熊は多分・・・(喰ったんだろうな。それが供養。)・・・」

「俺ら熊を食べたことあるよ」
「えっ、熊、食べたんですか?」
「鍋で喰った」
これは船山温泉の熊鍋。定番ではなく、あくまで試験的なものにお付き合いしたので注文しないようにお願いします。
「どんな味でした?」
「酒をうんと入れて甘かったのと、半日以上煮込んだんだって。肉の部分より脂身の方が多いのよ」
「でも美味かったゼ~」
「熊を食べたんですか。何だか毛が生えてきそう」
「この人のアタマからね」
「こらっ」
ミニティッシュBOX1.jpgミニティッシュBOX2.jpg
「その熊、撃つんですよね。麻酔撃って後で山に帰すってわけにいかないんですよね」
「山に帰しても、覚えたらまた降りて来ちゃうでしょ」
「ああ、そうか。そうですね」
「撃つ前に罠で捕獲するらしいよ」
ママはまたまた複雑そうな表情だった。

私も敢えて現実的な話をした。
「猟師さんは年々減ってきてる。人間と遭遇するからそういうニュースが増えるんだよ。猟師さんって弾の所持数と使用した数と毎年、届けなきゃなんないのと、実技講習とか受けなきゃなんないらしいし、銃って重たいんだって。肩に担いで山に入るってキツいみたいだよ」
だが、こんな返事が返ってきた。
「そうなんですか。今年、鮭が上がらないから、知床の熊はガリガリに痩せちゃってるんですって。かわいそうに」

ツキノワグマの数は県によって差があり、私の実家の神奈川県、丹沢のクマは30頭程度なので、原則として殺処分はされない。(イヤな言葉だが。。。)爆竹を鳴らしたり唐辛子スプレーをかけたりして人間のコワサを教えて山に放つんだって。ただ、放っても、また降りて来たケースの場合はこの限りではないという。
だが、ママにこういう現実的な話をしても。。。
ガラガラ2.jpgガラガラ3.jpg
話題が変わった。
「今の時代、スマホとかありますよね。ワタシ、メールできないんです。今の時代、皆さん電話じゃなくてメールじゃないですか。そんなんでいいのかなぁって思います」
(アナログだな。。。)
「メールって楽よ。急ぎでない用事の時なんかは。」(ジャン妻)
「キーが打てないんです。打ってる人って凄いなって思います」
「この人(俺のこと)、こう見えてもメール打つの早いわよ」
(こう見えてもとは、どう見えてるんだ?)

「キー操作ってキーボードでもピアノでも、体が覚えて勝手に動くものなんだよ。ママも体が覚えて気付いたら動いてたってことない?無意識のうちに料理をいつの間にかお客さんに全部出していたとか」
(慌てて手を振る)「ワタシに限ってはそんなことないです。いっつも焦っちゃって。でも気が付いたらいつの間にかお昼のパンがなくなってたりってのはありますよ。」
(それって自分で喰ったのを忘れてるだけじゃねぇか)

「じゃぁパソコンとかは?」(ジャン妻)
(ママにできるワケねぇだろ。わかってて聞くなよ)
「無理です。私って何ができるかなっていうとぉ・・・」
俺らは殆ど同時のタイミングでレジを指さした。
「ワタシ、レジ打ちが苦手で・・・」
ええ、それは知ってます。トンでもない会計になるからね。水増し売上の域を超えてるからね。
「結局、電卓になるんです。そろばんの方がいいかも」
処理済~何を思うジャン妻.jpg空いた器が並んでいく.jpg
「おでんを始めようかと思ってるんですそろそろ」
「いいね。だって外の看板におでんってなってるじゃん。一度も見た事ないけど」
「看板に偽りありだわ」(キツい言いグサをするジャン妻)
「えっ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]でも・・・[あせあせ(飛び散る汗)]この間、おでんを少し用意したんですよ。でもその日、暑くなっちゃったんですよね。それからしばらくしてまたおでん用意したらまた暑くなっちゃって・・・まだ出してないんです」
今は大分、寒くなったから、もうおでんが出てるかも知れない。
外のお品書き.jpg昭和の風景.jpg
「昆布締めある?」
「あっ、ないんです」
(お品書きに書いてあるじゃんか)
「これ、昨日ので・・・」
(だったら貼り換えなさいよっ)
「じゃぁ何があります?」
「キンメがあります」
「なにっ!!キンメっ!!」
何処にもキンメなんて書いてないぞ。
何処にキンメが?.jpg初!!キンメです.jpg
「この店、キンメ初めてですよね?」
「いい値段で出てたんです。」
ボケママでも経営者。仕入れと売りのバランス感覚は意識しているらしい。
白いおにぎり.jpg処理済~今日のお会計は大丈夫かな.jpg
今夜のお会計は大丈夫かな。
6000円だった。俺は1万円札を一枚、渡したのだが、ママはレジのキャッシャーから、釣り札を二枚出していた。
五千円札1枚と、千円札1枚だったのである。。。[あせあせ(飛び散る汗)]
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ご近所さん同士(尺八と陶器) [居酒屋]

今宵は尺八が流れる居酒屋で。
イキで売る店主の〇郎さん。
病み上がりだから体がいうことを効かないのもあって大人しそうだが、若い頃はそうとうブイブイやってたと想像される。
処理済~○郎さん2.jpg処理済~お勘定中.jpg
処理済~若かりし頃の○郎さん1.jpg若い頃の写真を見せていただいた。
「若い・・・」
「カッコいい・・・」
男前でした。カッコいいの後で、ジャン妻とヒソヒソ話。
「相当、泣かせたなこりゃ。。。」
「うん。。。」
ここで小指でも立てようものなら、ジャン妻はトテモ嫌な顔をする。

処理済~尺八の免許皆伝証.jpg興が載った〇郎さんは、尺八の免許証?免許皆伝書みたいな巻物を見せてくれた。
四段だって!!
今でも吹けるけど、大病手術の後でお腹に力が入らない。
「この免許、お店に飾っとけばいいのに」
「いやぁ、こういうものは店に飾ると何か嫌味なモンなんですよぉ」
そう言いながらも飾ってます。
免許皆伝って随分とそれらしく風格のあるもんなんだな。


処理済~あっ、一口飲んでる.jpg最初の膳.jpg
お通し.jpgポテサラ.jpg
グラタン.jpg炙り和牛.jpg
処理済~陶器の説明.jpg別のお客さんが、「○郎さん、その器っていいねぇ。」
「あっこれね。これはGETU。。。っていう店のご主人が焼いたものなんです」
GETU。。。?
あの天然ママの店か。(ジャン妻は最近、ボケママの店と呼んでいる)
知ってて訊いた。「GETU。。。とお付き合いあるの?」
「まぁご近所ですから。あそこの旦那さんは山ぁにこもって焼いてるんです。いつだったか窯を焼いちゃって新しく窯を作ったって言ってたなぁ。」
「この陶器、高かった?」
「いやいやいや、確か1万2千円ぐらいだったかな」
あの店のママのレジ打ちはアヤシイよって言いかけて止めた。
この時、初めてGETU。。。のボケママのお名前を知った。T子さんというそうです。

(ちなみに〇郎さんは、酒悦七の若いマスターも知っていて、「いろいろ人生、教えてやってんだ」なんて豪語していた。何を教えているんだろ。あの好漢にロクでもないこと教えたりしてないだろうか。)

そして、某日、GETU。。。です。
処理済~アヤしい入口.jpg陶器の展示箱.jpg
尺八〇郎さんの店、すぐ近くにGETU。。。はある。ご近所同士です。
私は陶器にはあまり興味はないのですが、GETU。。。の店内入って右には棚があって、ママのご主人が焼いた陶器が展示されている。
中には灯が光っている。扉を開けたことはない。見ても価値がわかんないのだ。
ママと陶器の会話をしたことも殆どない。「いい器ね」程度。
陶器が売れたら、この店の売り上げより高いかも知れない。でもママにはそういう商売っ気はないように見える。
そういうのが趣味の人たちの発表会や市がこの店で開催されるようです。
器の数々.jpg月と酒瓶.jpg
T子さんか。そのT子さん、ママは天然ぶりがエスカレートしてきたというか。またおしぼりを忘れたな。
「あっ、ごめんなさい。後でおしぼり二つ、持ってきますね」
後になっておしぼりが二つきた。それってなんか意味あんのか。既に一品、料理が出て喰った後ですよ。
おしぼり出し忘れ.jpgこの時点でまだおしぼりがないのだ.jpg
後からいおしぼりを二つ2.jpg処理済~ママの後姿.jpg
あったかコロッケ。
前にこのコロッケをガブッとカブリついたら中身が熱々のカニクリ-ムで俺は火傷した。だったらメニューにカニクリームコロッケって書けよっ、そしたら心の準備ができるのにって思ったものです。
余談だが、私は居酒屋のカニコロは静岡の「紀尾井」が最高峰だと思っている。「紀尾井」では火傷したころはないのは揚げて引き上げるタイミングと、供するまでのタイムラグが絶妙だからだと思う。
で、今回のコロッケは、カニクリームかと警戒してカブりついたら・・・
あったかコロッケ.jpg処理済~何を思うジャン妻.jpg
・・・フツーのコロッケだったね。
ジャガイモを潰して挽肉が入ったヤツ。おっ母さんの味です。

ママは〇郎さんに同業者のよしみでいろいろ教わったそうです。〇郎さんがこの店のカウンターに座ったのだろうか。
「〇郎さん飲んじゃいけないんですよね。でも言ってましたよ。死にたくないなぁって」
「それはあの人の常套台詞だから大丈夫でしょ。」
口が達者なウチはまだまだ大丈夫だろ。でもママは○郎さんの体調を気にしていた。
竹ちゃんにぎり1.jpg竹ちゃんにぎり2.jpg
竹ちゃんにぎり3.jpg処理済~お会計大丈夫かな~?.jpg
二店とも混んでる時が多い。
尺八のお店が珍しくガラガラで入ったら、カウンターに「予約席」の札がズラーっと並んでいて断念。
ところが見たら、「2名様」「2名様」「3名様」・・・ってあったんだけど、合計したらカウンターの席数を超えちゃってたのね。
「○郎さん、これってカウンターの席数、超えてるよ」
「あれぇ?」
その足でGETU。。。に行ったら生意気にも貸切りでやんの。その日は結局、どうしたのかな。くいものやRに行ったんだったかな。
処理済~尺八の店.jpgアヤしい入口.jpg
私は○郎さんの奥さんに、「この店のお客さんは皆、カウンターで○郎さんに騙されてるんですよぉ。そんな人じゃないんですよこの人の正体はぁ」なんて言われたことがある。
旦那はイキで売ってるんだから、それを貶めるような言い方しちゃダメよって言ったさ。お客を騙すのが商売とまで言わないけど、騙されたっていいのさ。

GETU。。。のご主人は私は見たことがない。
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鳥佳の給料日 [居酒屋]

鳥佳1.jpgベタベタ貼ってある.jpg
木曜日、マスターの公休日に行った。
21時半。私にしては時間は早い方。
おやっと明るい目をして、話しかけて来たのは留守を守るナンバー3の若手。
「今日はマスターがお休みでスミマセン」
「いや、それは知ってて来てるから・・・」
「確か、転勤されてましたよね?」
「うん」
「終わって帰って来られたんですか?」
「いやいやいや。まだ向こうにいるんだけど明日こっちで仕事なんで一晩だけ帰って来たの。明日には向こうに戻るから」
「どれくらいの期間なんですか?」
「2年って言われたんだけど、俺に2年行けって言った上役がいなくなっちゃって(この時、私は手で首を斬る仕草。こういうのってよくない仕草なのはわかってますよ。)そいつと仲が悪かった別の上役が戻って来いって言うの。でも俺はイヤダって・・・」
そう訊いてきた彼も前職で関西方面の某所にいて、戻って来いって言われたがその土地にハマって帰りたくなかったという。私は和歌山に長期滞在したことはあって、関西方面、特に大阪や神戸安くて食いものが美味いのは何となくわかってる。
「でも、社命で行ったんだから、社命で帰らなきゃならんだろうな。鳥佳って転勤ないんでしょ?」
「ないですねぇ。沖縄かハワイ、グアムに支店開いたら行くんですけどねぇ」
「海外に?マスターのヨットでか?」
笑ってたが、「いや、マジでそうなるかもっス」
最初は生ビール.jpg肩ロース.jpg
つくね&鳥ネギ.jpgカンパチと真鯛.jpg
何だか人数が多い。木曜にしては。
マスターのいない分、1名多いのはわかるが、女性だけで4人もいるぞ。
見てたら今日は25日で給料日なんだと。マスターが公休日なので女性ボスのMさんが封筒を手渡ししている。
封筒?
「今日って給料日なの?」
「ハイ。25日なので」
「現金(現ナマとは言わなかった)を封筒で手渡しなんだ」
「バイトだけです。社員は・・・」
さすがに振り込みらしい。だがこの店の何処にそういう事務スペースがあるんだろうか。
処理済~焼き場ナンバー2と3.jpg処理済~ナンバー2.jpg
そうか。給料日か。訊いてやろ。マスターがいないのをいい事にズケリと訊いてみた。
「鳥佳って給料ええんか?」
「ええっと・・・」
焼いてるナンバー2とナンバー3、2人は固まった。顔を見合わせてる。お前が答えろよ、そっちこそ、みたいな。
ナンバー2が答える。「ええっと、まぁそうっスね。フェラーリが買えるくらいですかねっ」
「ええっ、先輩、フェラーリ買えるんスか?」
「俺だけそんなに貰って悪ぃなぁ~」
このナンバー2は、前に木曜に来た時、「マスターがいねぇと皆、ノビノビしてんなぁ」って突っ込んだら、
「俺、マスターがいないと寂しいっス」って切りかえして来たことがある。
フェラーリねぇ。フェラーリでもゼットでも買ってくれ。ケムに撒かれた俺だが、別にそれ以上、詳しく聞くつもりはないよ。2人のどちらかは既婚者で、家庭を持てるくらいに支給されてるようで安心。

「俺、向こうで給料計算もやってんのよ」
これにはオドロかれた。そういうのに見えないのかもしれない。
「向こうへ行ってから誰もやるヤツいなくて。保険とか税金とかは社労士を通してるけどな」
「あれって合ってアタリマエ、違ってたらブーブー言われますよね」
「言われますよ。17分足りないって言ってきたヤツもいたし」
「タイムカードですか?」
「社員は時間外だけ計算すればいいんだけど、パートはカードが上がってきてからそれをEXCELに打ち直してます。時間単位で計算するから換算が面倒くさいんだな。30分だったら0.5時間、45分だったら0.75時間ってバカでもわかるけど、13分だったら13÷60でしょ。それと、従業員が何時に出勤してくるシフトなのか、8時45分に出て来てもその日の終わりから9時を引くんです。9時15分だと9時半からなのか、9時なのに15分遅刻したのかワカンナイんだよね。それプラス、その日によって休憩時間が1時間だったり45分だったりするから、そっから1時間を引いたり0.75時間(45分)を引いたりしなきゃなんないのさ」
「大変ですね。何人くらいいるんですか?」
「40人くらいかな。それぐらいだから力ずくでできるけどね。」
何でこんなに饒舌なんだ俺?

http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-01-25-1
前の記事で、熱燗を「ぬるいゼ」ってやり直させた男性が、若手の女性バイトに熱燗の漬け方を教えてる。
その彼が、丸いお猪口と、ちょっと歪んだお猪口を持って来て、
「確か、曲がった方でしたよね」
そうそうそう。よくぞ覚えててくれたゼ。
竹鶴熱燗.jpg曲がったのですよね?.jpg
焼きお握りに若干、スープが遅れたのは、やはりマスターという司令塔ではないからだと思う。マスターのいない木曜は、弛緩してるとまで言わないが、何処かリラックスしてるようにも見えるのです。

焼きお握りを見て思い出した。最近起きたバカな話。。。
「この間、カミさんに昼に握り飯作って貰ったら、具のシャケに骨が3本入ってやがった」
「爆笑、で、どーしたんですか?」
「捨てたに決まってんじゃん。お前わざとやっただろ。二度と作らなくていいって」
「そ、そんな・・・汗」
「黙って捨てればよかったんだけど、そのネタを支店のパート主婦に喋ったら総スカン喰らって、何言ってんのそれくらい我慢しなさいって言われた。握り飯から骨が・・・中骨が出て来たからね。あの嫌~な触感は忘れられないよ。まだ残ってるんじゃないかってビクビクもんだモン」
[わーい(嬉しい顔)]
「こうして飲み屋で言うには構わないけど、職場で言ったのが失敗だった。」
[わーい(嬉しい顔)]
「こんなの客に出せるかみたいに言ったら、だったら金払えって・・・」
横を向いて「[わーい(嬉しい顔)]
締め1.jpg締め2.jpg
ナンバー2に訊いてみた。
「マスターの留守をこうして任されるまでってどれくらいかかるんです?」
「う~ん、自分はまだ○年半なんですけどすぐには無理だったですね。自分は・・・」
前職でも焼いてたそうです。だから多少の自信と、何とかできるだろうって思って「鳥佳」に来たら、
「ここ来たらもう凄い人ばっかりで、ああ自分はまだまだだなって思いました。今でも学ぶことって多いです」
それはマスターからかも知れないし、奥の板場の2人かも知れないし、料理だけでなく客への接し方、意味でのあしらい方、ペース配分のようなものかも知れない。
そこには後輩への教え方も含まれるだろう。
鳥佳2.jpg右暖簾.jpg
「いつかは自分の店を持つ夢は?」
「この世界にいる人って皆それを持っています」
そうかもしれない。
俺は、君が独立したらマスターが困るでしょとは言わなかった。
「自分もこの店で、学ぶことって多いですよ。こういう風に言えばいいんだとか、こういう言い方もあるんだってね。」そう言って店を出ました。
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梅ふく [居酒屋]

タイムスリップ?
ここだけ昭和で時が止まってるような、くたびれたアーケード街がある。
流れている場違いなMUSICは、昔でいうムード音楽だった。
中央商店街です。この界隈は、田町から入っていくと、昔ながらの呼び込みアンちゃんや客引き女性が今宵の得物をGETせんと虎視眈々と狙っている。
アーケードは和歌山市のぶらくり丁に似てるように感じた。
アヤシイアーケード1.jpgアヤシイアーケード2.jpg
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-24の時は店が開店前で断念した古典酒場「梅ふく」は場所がわかり難く、アーケード商店街に面してなくて、自転車が1台、人がやっとすれ違える程度の小さい路地の奥にある。
過去に京急蒲田と三軒茶屋で入店拒否をされた苦い経験から、初めての店には必ずジャン妻を先に入れる。暖簾を潜って引き戸をガラガラ開けたら、
アヤシイ白看板が目印.jpg蒼い暖簾.jpg
カウンター.jpg噂通りのクラシックな店内は、8席ほどのカウンターに常連さんが集い、小上がりが三卓。大き目の卓には若いサラリーマンが快気炎を挙げていたので、空いてたもう一卓に上がった。
何だか壁にも障子?にも、やたらと落書きの多い店だった。
「変な落書きはないわね」(ジャン妻)
卓にもカウンターにも紙で描いたお品書きはなく、厨房の上にかかっている黒板にチョークで描かれたお品書きは、ブツブツつぶやくように小さい字で書かれている。目の悪い人は小上がりからはお品書きが見えないだろう。
目を凝らして、おから?マカロニ?カワハギ?赤貝?女将さんに確認してオーダーした。
おから.jpgマカロニサラダ.jpg
おでんは小上がりからだと見えないので、立ち上がってカウンター常連さんの肩越しに確認して注文する。
おでん1.jpg並んだ肴たち.jpg
キャベツの漬物.jpg「大瀧」もそうだったが、ここも創作料理ゼロ。シンプルでオーソドックスな居酒屋料理。
日本酒は富山の「銀盤本醸造」のみです。この酒、熱燗にしたら直球ストレートといった感じだった。
この店、地元ゲストのチエさんから知った。
おひとりで行かれたらしい。女性一人で大丈夫なのか?
大丈夫らしい。それはこの店の良心たる女将さん(お母さん?)のお人柄が、女性一人客も安心して酔わせるようです。



カウンター左が空いた。ジャン妻が「移ろうよ」って。
カウンターに座ると距離が一気に縮まった。壁にはチエさんのBlogに載ってた赤い太文字の“大人”がデカく掲げてある。そこに店の屋号、梅ふくと銘記してあった。
見てるとご主人は常連さんと突っ込み突っ込まれボケをブッ放し、できた奥さんが傍らから訂正、介添え、フォローしている。
おでんは薄味です。カワハギは「今日は小さいのでゴメンねぇ」このひとことで気付いたのだが、この店、カウンターに座るとご主人との距離が異様に近過ぎるのだ。厨房の後ろの壁まで狭いから余計に近く感じる。
カワハギ1.jpgカワハギ2.jpg
ご主人から声がかかった。
俺らを地元人でないと気づいたご主人は、旅呑みの決まり文句で「どこから来なさった?」
見たら顔が赤いぞ。さては一杯飲んだな。テキトーに挨拶程度に相槌打ってたら、TALKが止まらない。
「この街の何処が気に入ったの?」
「この街は風の街だよ。火の街は武田信玄の山梨県だっけ?水の街って何処だったっけ?」
「新宿湘南ラインで帰るんだ」(逆です)
「旦那さんと奥さん、いい雰囲気だねぇ。旦那さん芸術関係の人でしょ?音楽家かな?」
こっちが聞いてて赤面するような浮いたセリフを連発するんですよ。そしたら右隣の常連さんから、「そんなこと言ってっと、背広の何処かから○○い○バッヂが出てくっぞ」と変なツッコミが入った。
銀盤.jpg熱燗です.jpg
俺らは途中で、この店でこれ一本勝負の富山「銀盤」の熱燗をグイグイ飲んでるが、見てると酒にしろビールにしろ、焼酎オンザロックにしろ、どうも常連さんがオモシロがって酒をススメるらしく、一杯二杯飲りながら包丁を握っているようだがこれはいつものことらしい。
ロレツはしっかり廻っているが、「今日は何曜日だっけ?ちゅうずでぃ?」とかワケわからんことを言ったら我に返り、ひとしきり一人で喋くってのを何かを思い出したように、「ちょっと待ってね。〆鯖出してから」
「今まで出してなかったのか。」
忘れてたらしいその〆鯖を隣の常連さんに出したらその常連さん、酔っぱらって忘れてんならいいや、もうそろそろお勘定って感じだったのに、
「なんだよう。今頃、〆鯖かよう」
しょーがねーなぁって感じで〆鯖を口に運び、飲みなおしてた。
その常連さんが帰った時、背中にかけた声が凄かった。
「どうも毎度っ!!またっ!!お幸せにっ!!」
お幸せに?
そういう送り言葉って初めて聞いた。

これからがまたタイヘン。ご主人は「いやぁ、ホント見てていい感じ(のご夫婦)だねぇ。」を連発して、自分の杯をカウンターに置くんです。「ちょーだい」って。
尺八居酒屋の○郎さんだってそこまであからさまに強要しないですよ。あの人は「アタシゃもう長くないんだから一口だけ飲ませてくだせぇ」ってのが常套文句だけど。
みかんが出された。
何でそんなのが出たのかわかんないですよ。もうデザートか?「いやっ、そういう意味じゃないから。もっと飲んで飲んで」
何故、みかんが.jpg飲ませてちょうだいよ.jpg
赤貝.jpgおでん2.jpg
それにしても主人との距離が近過ぎる。
黙ってりゃ気にならないんだけど、カウンター上、大皿料理の横に主人の赤ら顔が置きっ放しになってるようなモンです。
「何でウチ(の店)知ったの?」
「お友達から聞いたんです」
「どんなお友達?」
「・・・」
ここで俺は詰まった。
でも、もういいやと思ったのと、ある程度の解答をしないとここは解放されないと思った。
「先週、そこの小上がりで一人で飲んでた若い女性いなかった?女将さんにトテモ気を遣って貰ったって言ってたですよ」
「そこの小上がりに?一人で?」って叫んだ女将さんはマジメな人柄らしく、「はて?いつ、どのお客さんかな?」天井を斜めに見上げながら真剣に真剣に太い首を傾げて思い出そう思い出そうとしていたみたいだが。。。
「他に特徴ない?」(女将さん)
「ええっと・・・」
また詰まった。
「もしかしたら右肩、ヤマぁいってるかも(怪我のこと)しれない」
「えっ、山に登ってるの?」(ご主人)
「違います。ヤマいったってのは怪我したってこと」
「すみません。すぐに思い出せない私なんです。そのうち、思い出しますから」と女将さん。今頃は思い出したのではないか。
カウンターに移った1.jpgカウンターに移った2.jpg
その後、勢いに乗って計七合くらいオーダーしたが、カウンターのこっち側と向こう側の主人と、どっちが酔っ払い客だかわかんなくなってきた。最初の頃は、女将さん止めてよって思わないでもなかったが、後半はもうどうでもよくなっちゃいましたね。
小上がりの若手サラリーマン4人にも、「アンタらまだ独身なの?早く結婚しなよ。こっちのお客さんご夫婦(俺らのこと)みたいにいい感じの夫婦にさ」
俺は赤面した。
アタマのてっぺんからつま先まで赤くなった。
「いい旦那さん、もうちょっと髪があったらねぇ」
放っとけ。
「ちょっとアンタだってないじゃないのっ」(女将さん)

「営業時間は?」
「一応、10時まで」
いちおうなのは、他で調べたところ、酔うと早く仕舞ってしまう時があるようです。
「お休みは?」
「赤い日」
赤い日とは日曜祭日のこと。でもカレンダーには、それ以外の日も赤くしてあった。「他にも赤い日があるのよ」

「いやぁ、いいご夫婦、いいお客さん、そのお友達にお礼言わないとね」
これが繰り返され、完全に出来上がったご主人は、後から入って来たお一人客の料理をちゃんと作ったんだろうか。帰り際、外の路地まで見送ってくれたが、、
「握手握手。ぜひぜひまた来て。そのお友達も連れて・・・奥さんハグしていいかな。えっダメっ?じゃぁ肩だけ。またね。紹介してくれたお友達によろしくっ。ありがとう。お幸せにっ!!

アーケードを歩く。
「なんなんだぁあの店はぁ」
「いいよ。いい店じゃん。もう1回行かなきゃ。」
「???」
ジャン妻は気に入ったらしい。
俺は切干大根が喰いたかった。注文するタイミングを見失ったゼ。
確かに慣れればフレンドシップないい店?でもあのスタイルは賛否両論でしょうな。一人にしてくれ放っといてくれっていう客には向いてないかもしれない。店主と客の垣根を向こうから強引に超えて来たからね。
アヤシイアーケード3.jpgアヤシイアーケード4.jpg
「アジフライがあったね」
「・・・」
「生姜焼きも。テキも」
「見たよ黒板に。でもあんなになっちゃったらアブなくて注文できっか」
「早い時間に行かないとね」
何を言ってやがる。この間は17時に行ったら開店前で、「大瀧」で飲み食いしても帰宅が20時前で、そこから寝るまで時間を持て余し、「17時台に食べるのよそうよ」とかヌカしてたクセにさ。

料理は・・・カワハギがなかなか美味かったよ。それとおでん。大通りのおでん居酒屋〇兵衛(過去、2回載せています)がちょっと塩気が強めなのに比べたら薄味ですが、それはそれで美味かった。
でもご主人の人懐こさ、インパクトが料理の印象を超えた感があるね。
勘定は安かった。
「あの店、絶対に奥さんでもってる店だよ。それと、旦那さんが飲んだ分、勘定引いてると思うよ」
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炙りや [居酒屋]

ちょっとアヤしい路地にある。
いかがわしい通りではない。WHの裏手に入る路地にある。
外観もアヤしい。その壁に、「カウンター席が多めにございます。おひとり様、出張の方、お気軽にどうぞ。」というキャッチに惹かれて入ったのはこの地に来てすぐの頃だった。もう掲載済みの「こむぎ」に続いて入ったのがここ。

こんな感じです.jpgカウンター多めにございます.jpg
2階にある。急な階段を上がる。
暗い店内だった。
2階なのに、屋台村のような雑然とした雰囲気。
カウンターが2つあって、それぞれに厨房と店員さんがいたんです。後でわかったが会計レジは一つだったが、店内のこの間取りは、これが城郭なら一城別郭、家庭内なら同店内別居といった感である。
見えないところに座敷があるらしい。

左側の奥のカウンター席に座った。
暗~い表情と声音の女性スタッフが出て来た。この暗い女性店員、最後の方になってようやくニマ~ッとした笑顔を見せてくれたが、モンゴル出身の女性ではないかとの情報を見た。

殆ど客はいなかった。会社帰りの中年さんが2人ぐらい。
屋号からしても炙りものがウリらしいが、この地にしては珍しく魚のアテがあった。この地に降りて最初に入った居酒屋「こむぎ」が、魚といえばマグロの刺し身とホッケ、サバの塩焼きぐらいしかなかったの店だったのに、ここはソソらないまでもそこそこの魚系はあったんです。

料理は・・・モツ煮、焼き鳥、馬刺(生だったです。)、コンニャクの刺身、ネギの青い部分のサラダ、鯛の刺身、鯵のタタキ、締めの卵雑炊に至るまで、そこそこ以上の美味しさだったのだよ。
店内はこんな感じ.jpgモツ煮.jpg
焼鳥.jpg砂肝と鶏ネギ.jpg
馬刺.jpg栃尾の油揚げ2.jpg
蒟蒻の刺身.jpg〇〇〇ネギのサラダ.jpg
難もあって、暗い店内はまぁ仕方がない。問題は皿。
大きいんです。写真を見るとわかるでしょうけど、特に丸い皿がデカい。カウンターの俺らのスペースから横に隣にハミ出してしまうんだな。
もうちょっと小さい皿でもよいんでないかいと思ったのよ。
鯛刺身.jpg鯵刺身.jpg
雑炊2.jpg雑炊1.jpg
会計時、伝票がまわってなかったのか、計算してなかったのか、レジでちょっと待った。「お待ちの間、これをどうぞ」ってススメられたのが「群馬泉」。。。
「群馬泉」は、東京江東区門前仲町の「浅七」という居酒屋で数回、飲んだことがあって、こっちに来れば当然あるだろうって思ってたの。それをいただいた。
「群馬泉」は前橋の「つくし」でいただいた時、「このお酒には群馬いう銘柄がついているから地元の人は飲まんですぅ。なんだぁ。群馬かぁってなってしまうんですぅ」なんて言ってたけど、美味しい酒ですよ。それを最後にグイッと飲んでお会計済ませてこの急な階段を見たら目がクラクラしたね。
レジと群馬泉.jpg階段を見下ろす.jpg
店が暗く、俺らもこの時は来たばっかで右も左もわからず、先行きも全く見えず、どんな連中がいるかもわからなかったので、余計にこの店は印象に残っている。

それから今日まで全く行ってないのは別にこの店のせいじゃなくて、他に小さくていい名店と巡り逢えたのと、この店は駅には近いけど、普段の生活圏と離れているから足が遠のいたのと・・・
・・・やはり最初の頃をな~んとなく思い出したくない気持ちが何処かにあるんだろうなぁ。
炙り屋1.jpg炙り屋4.jpg
なのでこの店には申し訳なく思う。一宿一飯ではないが、こうして記録が残っているんだし。
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7回めのナナ [居酒屋]

会議その他で遅くなり、事務所を出たのは22時過ぎた。
尺八居酒屋もGETU。。。も看板になっている。
(さては早じまいしやがったな。)
キンメ親分の店もL.Oに近い。くいもの屋Rは昨夜、行ったばかりだし。
うさぎCafeは開いていたが混んでいた。
グルグル回って閃いたのが、「ナナなら開いてるんじゃないか」
酒悦七は確か23時でクローズの筈。ギリギリだな。急行した。
七は開いていた。先客が2組、4名いたが、ちょうどタクシーと代行で帰るところだった。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-07-26-2
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-29

処理済~働く店主1.jpg処理済~働く店主2.jpg
店内1.jpg店内2.jpg
「遅いですね今日は。いつもこんな時間なんですか?」
「今日は会議が長引いてこんな時間になったの」(ジャン妻)

お品書きを見ると。。。
上州サーロイン串焼、サーモンハラス焼、イカわた焼、新秋刀魚塩焼、秋鮭のムニエル・・・
腹が減ったが時間遅いので、胃の負担をよ~く考えてオーダーしました。
お品書き2.jpgウニグラタン.jpg
肉豆腐.jpg秋鮭ムニエル.jpg
「王様のにんにく・・・これ、頼んでいい?」(ジャン妻)
「バカヤロ」

ポテトサラダ
「終わっちゃって・・・」
「えぇ~、そうなの・・・」(ジャン妻)
真鯛唐揚、鯵フライ、赤城ポークロースカツ・・・
「ソソルなぁ」
「時間を考えなさい」(ジャン妻)

揚げ物は却下されちゃった。麦豚角煮、肉豆腐、子持ち鮎煮浸し、雲丹グラタン
煮物はOKが出た。肉豆腐、雲丹グラタン、秋鮭ムニエルにしました。

ガツガツむさぼり喰う俺ら。
酒は「結人」、この酒は前橋の「つくし」でも飲んだし、この店の定番のようです。
アテはクリームチーズ酒盗和え。これは定番で美味いよ。
「何だこの皿は?」
「特徴ありますよね」
「スコップみたい」
クリームチーズ酒盗.jpgミニスコップ?.jpg
結人.jpg23時過ぎかけたので、料理と「結人」を一気呵成に飲み食いしたら少し酔った。お勘定が済んだ後で、マスターが言うには、
「ボトル入れてありますので」
「えっ??」
俺は苦笑しながら、「知ってて黙ってただろっ」
「あっ、いえっ、そんなことはっ」[あせあせ(飛び散る汗)]
マスターめ。この手があったか。

ボトルを入れてるのをよく失念するようになった。
「他の店、大丈夫だろな」
「ええっと、何処の店にボトル入れてたっけ?」
確か、3軒くらいボトル入れてある筈。

この時が6回めの訪問だった。

ボトルいれたのをすっかりド忘れしてたが、これは前回(5回め)、ボトル入れた時の写真が残ってたので掲載します。
グラタンはホタテです。
お品書き1.jpgボトル.jpg
カニ味噌サラダ(お通し).jpgカニ味噌サラダアンコール.jpg
ダシ巻き玉子.jpgホタテグラタン.jpg
鯨竜田揚げ.jpg茶漬け.jpg
ここまで書いて、纏めてさぁ、Upしようと思った先日。。。
またまた帰宅が遅くなり、天然ママのGETU。。。でも行こうと思ったのだが、途中、この店「酒悦七」の前を歩いたら店ん中ガラガラでやんの。
「誰もいないよ」(ジャン妻)
「ホントだ」
「かわいそうだから入ってあげようよ」(ジャン妻)
入りました。七回目の七です。店内、誰もいなかった。
「生ふたつ」(ジャン妻)
そしたらマスターは、「ハイ、生ふたつ、ええっと、その前に・・・」
ボトルをカウンター上に置いたんです。
「??、思い出した。前回、お会計した時、ボトル入ってんの知ってて黙ってたなって俺が言いがかり付けたんだっけ?」
「そうよ(笑)」
「いやぁ、忘れないウチに先に出しとこうかと思って・・・」(※)
先に出されたボトル.jpgお品書き3.jpg
グラタンはカニです。他に、戻り鰹刺身、太刀魚竜田揚げ(太刀魚が立魚になってたけど)、出し巻玉子、〆にキノコ汁とご飯。
カニグラタン.jpg太刀魚竜田揚げ.jpg
戻り鰹.jpgいろいろ喰って思ったのだが、この店は料理がドカ盛りじゃないので、「小皿だから一人でも来れるね」(ジャン妻)
確かに一人客、二人客、女性客が多い。
だが鯨飲鯨食の俺にはちょっと物足りない時がある。
この日は昼に納豆トンカツの店でヒレカツを喰ったので夜は抑えようという気にはなっていたのだが、昼がショボかったらこの「酒悦七」はボリューム的には物足りない。




やはり、BARなんですねこの店は。
私は腹が物足りず、最初、〆に「ご飯と味噌汁」って言ったのね。言いながらジャン妻のカオを見たら、じとーっとした変な眼差し。
「ご飯とみそ汁なら家で喰えってか?」
「そうじゃないけど」
そしたらマスターにキノコ汁をススメられた。これがけんちん汁風の醤油味でなかなかの美味さだった。
キノコ汁とご飯.jpgキノコ汁.jpg
フィギュア.jpg七.jpg
(※)俺らも忘れてたけど、もしかしたらマスター自身が俺らボトルキープを忘れてたのかもしれないですね。
尺八居酒屋の〇郎さんが「七ね。あそこの彼に、俺ぁ人生、いろいろ教えてあげてんだ」なんて言ってたけど、何を教えてるんだかねぇ。
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古典酒場 大瀧 [居酒屋]

時刻は17:00になろうとしていた。
「開いてないね」
「時間、間違えたかな」
昔はもっと栄えたであろう中央銀座アーケード街の、ヒジョーにわかり難いところにある「梅ふく」が開店前だったのである。
田町北交差点を渡る.jpg中央銀座アーケード.jpg
アーケードを歩く.jpg開店前でした.jpg
「17時じゃなかったっけかなぁ」
かなり混む店らしいので早めに来たのが裏目に出てしまった。
「どーすんの。アタシは昼寝をアンタに叩き起こされて来たんだからね」
このオトシマエをつけろと言わんばかりの言いぐさ。「梅ふく」が18時開店だとして、1時間ブラつくには腹が減り過ぎていた。支店の工事の関係で昼を抜いてしまったので。
仕方がない。「梅ふく」は先送りするとして、ある店の暖簾が浮かんだ。

使い古したような年季の入った暖簾が下がっていた。くいものやRの隣の隣です。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-09-19に写真だけ登場しています。
店内はコの字のカウンターのみ。カウンター右奥席に座ります。
古典的な暖簾.jpg最初はガラガラだった.jpg
ガラ声のママは最初は固かった。
「生ビールはもう9月で終わったの。通しで出す店もあるけどさ。あるのは瓶ビールっ」
奥では主人が調理している。
「はぁい。今日のお通しは肉ジャガぁ」
瓶ビールと肉ジャガ.jpg徳利.jpg
固いな。。。
コの字カウンターの中にいるママは俺らの顔を見ないのだ。揚げたり、煮たり、焼いたりのものばかりオーダーしたら、「ちょっと時間かかるかもよ~」
そうでもなかった。すぐに出て来た。
料理に遅滞はなく、オーダーが飛ぶと、奥から「アァイ」って野太い主人の声が響く。
カワハギ.jpg鱈煮つけ.jpg
揚げ出し豆腐.jpg後からどんどん客が入って来たが、客の平均年齢は高いです。今日は好天だったので、その辺りを散策して来た老紳士や、杖をついた旦那を介抱しつつ入って来た老夫婦、これまたその辺りを散策してきた後期中年夫婦・・・
いずれも常連さんらしいが、ママはその常連さんとは会話してる。
「寒くなったねぇ」
「今日はいい天気だったねぇ」
「何処何処の誰誰に娘が産まれてねぇ」
誰も仕事の会話なんかしない。ご隠居さんの集まりといった感じ。

仕事のネタで悲憤慷慨してるのは俺らだけだった。
こっちの社員は東京の社員と違ってスレたところが全くないトテモいい子たちなんだが、上役で一人、ちょっと困ったヤツがいる。
前夜、22時に、支店の女の子から半泣きで電話がかかってきた。
レジの金が合わないという。その店の上役さんは自分じゃレジ締めができない、やろうとしない、日報が書けないクセに、他から借りた女性社員を、金が合わない原因を追究させるが為に深夜まで残したんですよ。
レジ締め如きでそんな22時まで残業させた上役にジャン妻は怒りまくりである。その上役は自分じゃ何もできないのだ。
昨夜は、「明日、アタシがチェックするから今日はもう帰りな」(ジャン妻)
俺は残業させたその上役に、「合わないのはわかった。もうこんな時間だからそのままで今日は帰してくれ」って。
今日の午後にチェックしたら合わない原因は解ったので、本人を店の外に呼び出し、レジが合わないぐらいで女性社員を深夜まで残すんじゃないって叱りつけたら「スミマセン以後気を付けます」

そして夕方、ジャン妻はコの字のカウンターでまだ怒りが収まらないらしく、
「あの子、昨夜、電話で泣いてたからね。彼に注意したんでしょ?」
「野郎、外に呼び出して注意しといたから。スミマセンでした気を付けますってさ」
「じゃぁ彼女に月曜に言っとくね。もう原因わかったから大丈夫よって。」
「野郎は自分じゃわかんねぇクセに、彼女にあんな時間まで残業させんじゃねぇよなぁ。今日だって腕組んで、ボケーっと見てるだけで手伝いもしねぇしさ。何様だ?」
「アタシにはふんふんって頷くだけ。ナメてんのか」

(レジ金が合わないだけで泣きながら残業させられた子は、月曜に事情を説明して労った。その子は別の支店からの借り社員でたまたま金が合わない事態に遭遇したので、その子のホントの上司、支店長は、その上役に怒りまくりでそっちを宥める方が大変だった。)

その間、ママは常連さんと話している。合間に注文が入る。

アジフライ。分厚いロース生姜焼き。カツもと同じ肉だと想像あれます。
この店、安いんです。一番、高いのがイカ焼きで650円だったかな。カツにしたって550円。殆どが500円かそれ以下。添えられた山盛キャベツ。
アジフライ.jpg生姜焼き.jpg
ジャン妻は先に熱燗にした。
この店、おでんの○兵衛と一緒で湯煎です。空いたお銚子を下げない。本数で勘定するらしい。
懐かしの黒電話.jpg処理済~ママの後姿.jpg
前の席に、若い女性とツレの男性が座った。女性の方が酒が強いらしい。いつしかカウンターは賑やかになった。
「ママ、生はなかったっけ?」
「生は終わったよ。瓶」
他の常連客はビールなんか誰も注文してなかったですね。殆どが焼酎のキープボトルだった。

向かいの客とも簡単に話が届く距離だが、「ここの常連になるには相当な熟練が必要かも」って構えながらも、店側との距離を縮めるべく打開したのは俺。狭いコの字カウンターは上に棚が下がっているんだが、棚の角にばんそうこうが貼ってあったのを見てピンときた。
ばんそうこうが見えますか?.jpg「ママ、その角のばんそうこう、ママがアタマをぶつけても痛くないように貼ってあんの?」
ママはよくぞきいてくれたと言わんばかりであった。
「そうなのよ。こういうの売ってんのよ。そこも、そこにも貼ってあんの」
「角だらけだね」
「そう。そこもここも。あっちこっちぶつかると痛いのよ~。おでことか、肘とか腕とか。」
隣の別のお客さんから、へぇ~、そういうのって売ってるんだ~って声が上がった。


前の男性も、ママ、俺の額、目の下に傷があるでしょ、そういう角にぶつけたんだよねとかなんとか。
「角のばんそうこうに血がついてたりして」
「ヤダ、アタシの?」
「赤ちゃんの防止の為かも」(ジャン妻)
「ああ、そうかもね。子供ってよくぶつかるからね~」

この辺りからようやく打ち解けた感がある。前の男性が、「豆腐と納豆って同じ原材料だから、豆腐の上に納豆載っけてキムチを載せると美味いんだよ」
「豆腐に納豆載っかったのってウチにもあるわよ。キムチはないけど」
実はこの時、俺らはその「納豆豆腐」をオーダーしている。至ってシンプル。豆腐に納豆が載ってるだけ。
納豆豆腐.jpg「ハぁイ、納豆豆腐ぅ~」
「あれ?キムチは?」
「載ってないわよぉ」[わーい(嬉しい顔)]
「この豆腐、美味しい」
「あらそう。木綿なの」
「この辺あり、美味しいお豆腐屋さんってなくて」
「皆、たたんじゃったんですよ。いいお豆腐屋さんてみんなそうなのよねぇ」
「キムチ載せて胡麻油かけたら別の美味しさに・・・」
「それ、いいわねぇ」


徳利が並んだ.jpg店4.jpg
熱燗のミニ徳利がボーリングのピンの如く並んだ。
お勘定の時、「ええっと、お銚子七本ね」
向かいの女性が「七本、凄い!!」
俺一人で七合飲んだんじゃないですよ。今日は体調がよく、まだまだイケそうだった。
「いやぁ、俺、酒は底なしだから・・・」
「またよろしかったらどうぞ~」[わーい(嬉しい顔)]
決して贅沢ではないが、腰の据わったぶれない料理の数々だった。
創業60年の老舗です。
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紀尾井 [居酒屋]

壊れた看板.jpg紀尾井のツイッターには、
「昭和レトロと言えば聞こえはよいが、老朽化した店舗ではや20年居酒屋を営んでおります。料理と酒には少々自信は有りますが他にはなんのとりえもありません。」
とある。
ツイッターのヘッドのアイコンは紀尾井の看板写真が煌々と光っている。
しかも木々の葉っぱが刈ってある。
オカシイな。看板は壊れたって聞いたけど。

ところが看板だけではない。
今年の7月、「長年使い込んだ軽トラックが壊れました。どなたかご不要になった車、よろしければお譲り頂けませんでしょうか?」
半ばマジなコメントがあったのです。軽トラは廃車になったのだろうか。仕入れは大丈夫か?

薄暗い看板.jpg薄暗い入口.jpg
こういう時って連鎖反応を起こして次々に壊れるものなのです。店の看板の前に、ガス給湯器がブッ壊れ、電子レンジがブッ壊れていた。

行ったら看板の蛍光灯は付いてなかった。あのアイコンはその道に詳しいお客さんが作ってくれたんだと。
故障はまだ続いた。フードカッターがブッ壊れ、ホントに100%手作りの料理になったといっていい。
「次々と設備や道具、車、看板等、が壊れ続けている紀尾井です。全ての仕事を手作業で行っております」
壊れてないのは店主だけらしい。なければないでなんとかなるモンなのかもしれない。
反面、新しくなったものもある。
TVです。いつの間にか地デジになりました。当然、薄型に。ボックス型のTVは埃と油にまみれて床に転がっていた。
前は紀尾井で写るTV番組はスポーツ番組やバラエティ番組が多かった。今回は薄型TVに邦画が写っていたのです。
日曜邦画劇場だって。
もしかしたスカパーか?
紀尾井のマスターと奥さんは文学好き、映画好きで、店に似つかわしくない(失礼)ピカピカの薄型TVに、若手の気味悪い俳優さんが写っていた。
「あれ、清盛だよ」
「・・・??」
ホントだ。若くて細面、目の廻りにクマみたいなメイクしてるけど声は確かに清盛。
デスノート。。。
「マツケンはこれで有名になったのよ」
そうなのか。清盛がマトモに感じられたぜ。
マツケン.jpg処理済~新しいTV.jpg
「エンジョイなさってますねぇ」(マスター)
そう。私は上州でエンジョイしてはいる。
「あの尺八の居酒屋と天然ママの居酒屋はいいですねぇ」(マスター)
何故、マスターが知っているのか。
このBlogを見て下さってるからです。私は尺八居酒屋やボケママの店(昨夜、久々に行ったら天然ぶりがますますエスカレートしていた)より、先月開拓した”くいものやR”に着眼して欲しいのですが。

紀尾井には“肉、肉、祭り”という企画があって主に(木)に開催される。何故(木)かは理由があるのだが想像してください。
牛レバー、牛ハツ、ローストビーフ、牛バラ肉煮込み、シロコロホルモン、豚角煮、ポークソテー、鶏つくね、チキン南蛮、ササミ変わり揚げ、ナンコツ、合鴨ロース照焼、ハンバーグ、豚肩ロースマスタードクリームソース、鶏つくね、などなど。
野菜はあまりない。理由は「野菜って健康にいいから」というもの。
私も上州で地場のかなりいい肉を喰っているので、今回は刺身の盛り合わせと、タルタルソースをメインに数品いただいた。
「すみません、キンメは入っておりません・・・」(マスター)
でも、生シラスがあった。それと秋刀魚のなめろう。ニンニク味噌?でタタイてありました。
里芋の煮物と・・・.jpg生シラス.jpg
刺盛.jpgネコ.jpg
さぁて、突出しでも注文が出るというタルタルソース系にいくぜっ。
カキフライタルタル.jpgカキフライUP.jpg
タルタル.jpgサイコーのアテ.jpg
チキン南蛮タルタル.jpg紀尾井には“先着一名呑み放題”という企画もある。
1000円かそこらだったかな。料理は別です。ところが発案して謳ったはいいが、最初にそれをGETでしたお客さんが来店したのは21時過ぎだったという。
(昨夜はサッカー観戦セット1000円というのがあった。昨夜はこっちも各方面の飲み屋がガラガラだったがそれか。試合結果は惨敗だったらしいね。)





この日、ジャン妻は珍しく日本酒(小夜衣)にした。
いつもはワインなんだけど、前々日に上州くいものやRで白ワイン、前夜も横浜立場の藍庵で白ワインと続いたからです。
それでも日本酒に飽きたのか、最後の方になって白ワインをいただいた。

「今日は何処のホテルで?」(マスター)
今回のホテルはフロントがイマイチだった。独りで当番していてテンパってやがった。
「何でこのホテルにしたっ?」
「新しいホテルを開拓したかったの」(ジャン妻)
ホテル名は伏せますが、「もう二度と今回のホテルはやめろ」
駐車場から遠い、フロントがトロい、バカどもが二次会か何かで騒いでヤカマシイ、朝の見送りは・・・と最悪だった。
「よろしければウチの座敷に寝泊まりして・・・」(マスター)
大将はそう言ってくださるが冗談ではなくホントにそういう客がいるそうです。そういうのは常連が度を越して甘えだと私は思います。
オリンピックの時、「競技が始まる3時になったら起こしてね」というものから始まった。ワガママだなぁ。「紀尾井」は民宿ではないですよ。

午前0時に来店するお客さん(同業者か?)もいて、深更になったらマスターはカウンターで寝てしまい、気が付いたら朝になってたとか、未明にクローズして座敷で寝たら、朝方に客が忘れてったスマホのアラームで起こされたが止め方がワカランとか冗談みたいなエピソードもある。

もう書いちゃっていいかな。マスター、ヤバかったら消すから連絡ください。
紀尾井は移転の計画があったんです。
昨年だったか、図面も見せていただいた。カウンター数席とテーブル席が3つだったかな。カウンターは直線で、現在みたいに折れ曲がっていなかった。
私は諸手を挙げて移転賛成派だったのだが、このプラン、結局は流れたみたい。やはりこの古い内装に惹かれて来るお馴染みさんの意見が勝ったんだと思う。

紀尾井2.jpgあれこれ壊れだした紀尾井だが、マスターが欲しいものは、
「ちゃんと走る車、お湯の出る給湯器、明かりが点く看板、電子レンジ、可動するフードプロセッサー・・・」
それと適度に回転するいいお客さまでしょうか。
「でも無ければ無いで体力と技術でなんとかなります。私には定年はないけど倒産は目前です。」とボヤキ気味のマスターだが、看板はブッ壊れているけど営業はしていますのでヨロシクお願いします。


(写真は数年前、看板が煌々と光り輝いていた頃の紀尾井です。現在はマスターご自身が、外からライトアップするという工事を施工されたようです。)
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