So-net無料ブログ作成

ご近所さん同士(尺八と陶器) [居酒屋]

今宵は尺八が流れる居酒屋で。
イキで売る店主の〇郎さん。
病み上がりだから体がいうことを効かないのもあって大人しそうだが、若い頃はそうとうブイブイやってたと想像される。
処理済~○郎さん2.jpg処理済~お勘定中.jpg
処理済~若かりし頃の○郎さん1.jpg若い頃の写真を見せていただいた。
「若い・・・」
「カッコいい・・・」
男前でした。カッコいいの後で、ジャン妻とヒソヒソ話。
「相当、泣かせたなこりゃ。。。」
「うん。。。」
ここで小指でも立てようものなら、ジャン妻はトテモ嫌な顔をする。

処理済~尺八の免許皆伝証.jpg興が載った〇郎さんは、尺八の免許証?免許皆伝書みたいな巻物を見せてくれた。
四段だって!!
今でも吹けるけど、大病手術の後でお腹に力が入らない。
「この免許、お店に飾っとけばいいのに」
「いやぁ、こういうものは店に飾ると何か嫌味なモンなんですよぉ」
そう言いながらも飾ってます。
免許皆伝って随分とそれらしく風格のあるもんなんだな。


処理済~あっ、一口飲んでる.jpg最初の膳.jpg
お通し.jpgポテサラ.jpg
グラタン.jpg炙り和牛.jpg
処理済~陶器の説明.jpg別のお客さんが、「○郎さん、その器っていいねぇ。」
「あっこれね。これはGETU。。。っていう店のご主人が焼いたものなんです」
GETU。。。?
あの天然ママの店か。(ジャン妻は最近、ボケママの店と呼んでいる)
知ってて訊いた。「GETU。。。とお付き合いあるの?」
「まぁご近所ですから。あそこの旦那さんは山ぁにこもって焼いてるんです。いつだったか窯を焼いちゃって新しく窯を作ったって言ってたなぁ。」
「この陶器、高かった?」
「いやいやいや、確か1万2千円ぐらいだったかな」
あの店のママのレジ打ちはアヤシイよって言いかけて止めた。
この時、初めてGETU。。。のボケママのお名前を知った。T子さんというそうです。

(ちなみに〇郎さんは、酒悦七の若いマスターも知っていて、「いろいろ人生、教えてやってんだ」なんて豪語していた。何を教えているんだろ。あの好漢にロクでもないこと教えたりしてないだろうか。)

そして、某日、GETU。。。です。
処理済~アヤしい入口.jpg陶器の展示箱.jpg
尺八〇郎さんの店、すぐ近くにGETU。。。はある。ご近所同士です。
私は陶器にはあまり興味はないのですが、GETU。。。の店内入って右には棚があって、ママのご主人が焼いた陶器が展示されている。
中には灯が光っている。扉を開けたことはない。見ても価値がわかんないのだ。
ママと陶器の会話をしたことも殆どない。「いい器ね」程度。
陶器が売れたら、この店の売り上げより高いかも知れない。でもママにはそういう商売っ気はないように見える。
そういうのが趣味の人たちの発表会や市がこの店で開催されるようです。
器の数々.jpg月と酒瓶.jpg
T子さんか。そのT子さん、ママは天然ぶりがエスカレートしてきたというか。またおしぼりを忘れたな。
「あっ、ごめんなさい。後でおしぼり二つ、持ってきますね」
後になっておしぼりが二つきた。それってなんか意味あんのか。既に一品、料理が出て喰った後ですよ。
おしぼり出し忘れ.jpgこの時点でまだおしぼりがないのだ.jpg
後からいおしぼりを二つ2.jpg処理済~ママの後姿.jpg
あったかコロッケ。
前にこのコロッケをガブッとカブリついたら中身が熱々のカニクリ-ムで俺は火傷した。だったらメニューにカニクリームコロッケって書けよっ、そしたら心の準備ができるのにって思ったものです。
余談だが、私は居酒屋のカニコロは静岡の「紀尾井」が最高峰だと思っている。「紀尾井」では火傷したころはないのは揚げて引き上げるタイミングと、供するまでのタイムラグが絶妙だからだと思う。
で、今回のコロッケは、カニクリームかと警戒してカブりついたら・・・
あったかコロッケ.jpg処理済~何を思うジャン妻.jpg
・・・フツーのコロッケだったね。
ジャガイモを潰して挽肉が入ったヤツ。おっ母さんの味です。

ママは〇郎さんに同業者のよしみでいろいろ教わったそうです。〇郎さんがこの店のカウンターに座ったのだろうか。
「〇郎さん飲んじゃいけないんですよね。でも言ってましたよ。死にたくないなぁって」
「それはあの人の常套台詞だから大丈夫でしょ。」
口が達者なウチはまだまだ大丈夫だろ。でもママは○郎さんの体調を気にしていた。
竹ちゃんにぎり1.jpg竹ちゃんにぎり2.jpg
竹ちゃんにぎり3.jpg処理済~お会計大丈夫かな~?.jpg
二店とも混んでる時が多い。
尺八のお店が珍しくガラガラで入ったら、カウンターに「予約席」の札がズラーっと並んでいて断念。
ところが見たら、「2名様」「2名様」「3名様」・・・ってあったんだけど、合計したらカウンターの席数を超えちゃってたのね。
「○郎さん、これってカウンターの席数、超えてるよ」
「あれぇ?」
その足でGETU。。。に行ったら生意気にも貸切りでやんの。その日は結局、どうしたのかな。くいものやRに行ったんだったかな。
処理済~尺八の店.jpgアヤしい入口.jpg
私は○郎さんの奥さんに、「この店のお客さんは皆、カウンターで○郎さんに騙されてるんですよぉ。そんな人じゃないんですよこの人の正体はぁ」なんて言われたことがある。
旦那はイキで売ってるんだから、それを貶めるような言い方しちゃダメよって言ったさ。お客を騙すのが商売とまで言わないけど、騙されたっていいのさ。

GETU。。。のご主人は私は見たことがない。
コメント(6) 

鳥佳の給料日 [居酒屋]

鳥佳1.jpgベタベタ貼ってある.jpg
木曜日、マスターの公休日に行った。
21時半。私にしては時間は早い方。
おやっと明るい目をして、話しかけて来たのは留守を守るナンバー3の若手。
「今日はマスターがお休みでスミマセン」
「いや、それは知ってて来てるから・・・」
「確か、転勤されてましたよね?」
「うん」
「終わって帰って来られたんですか?」
「いやいやいや。まだ向こうにいるんだけど明日こっちで仕事なんで一晩だけ帰って来たの。明日には向こうに戻るから」
「どれくらいの期間なんですか?」
「2年って言われたんだけど、俺に2年行けって言った上役がいなくなっちゃって(この時、私は手で首を斬る仕草。こういうのってよくない仕草なのはわかってますよ。)そいつと仲が悪かった別の上役が戻って来いって言うの。でも俺はイヤダって・・・」
そう訊いてきた彼も前職で関西方面の某所にいて、戻って来いって言われたがその土地にハマって帰りたくなかったという。私は和歌山に長期滞在したことはあって、関西方面、特に大阪や神戸安くて食いものが美味いのは何となくわかってる。
「でも、社命で行ったんだから、社命で帰らなきゃならんだろうな。鳥佳って転勤ないんでしょ?」
「ないですねぇ。沖縄かハワイ、グアムに支店開いたら行くんですけどねぇ」
「海外に?マスターのヨットでか?」
笑ってたが、「いや、マジでそうなるかもっス」
最初は生ビール.jpg肩ロース.jpg
つくね&鳥ネギ.jpgカンパチと真鯛.jpg
何だか人数が多い。木曜にしては。
マスターのいない分、1名多いのはわかるが、女性だけで4人もいるぞ。
見てたら今日は25日で給料日なんだと。マスターが公休日なので女性ボスのMさんが封筒を手渡ししている。
封筒?
「今日って給料日なの?」
「ハイ。25日なので」
「現金(現ナマとは言わなかった)を封筒で手渡しなんだ」
「バイトだけです。社員は・・・」
さすがに振り込みらしい。だがこの店の何処にそういう事務スペースがあるんだろうか。
処理済~焼き場ナンバー2と3.jpg処理済~ナンバー2.jpg
そうか。給料日か。訊いてやろ。マスターがいないのをいい事にズケリと訊いてみた。
「鳥佳って給料ええんか?」
「ええっと・・・」
焼いてるナンバー2とナンバー3、2人は固まった。顔を見合わせてる。お前が答えろよ、そっちこそ、みたいな。
ナンバー2が答える。「ええっと、まぁそうっスね。フェラーリが買えるくらいですかねっ」
「ええっ、先輩、フェラーリ買えるんスか?」
「俺だけそんなに貰って悪ぃなぁ~」
このナンバー2は、前に木曜に来た時、「マスターがいねぇと皆、ノビノビしてんなぁ」って突っ込んだら、
「俺、マスターがいないと寂しいっス」って切りかえして来たことがある。
フェラーリねぇ。フェラーリでもゼットでも買ってくれ。ケムに撒かれた俺だが、別にそれ以上、詳しく聞くつもりはないよ。2人のどちらかは既婚者で、家庭を持てるくらいに支給されてるようで安心。

「俺、向こうで給料計算もやってんのよ」
これにはオドロかれた。そういうのに見えないのかもしれない。
「向こうへ行ってから誰もやるヤツいなくて。保険とか税金とかは社労士を通してるけどな」
「あれって合ってアタリマエ、違ってたらブーブー言われますよね」
「言われますよ。17分足りないって言ってきたヤツもいたし」
「タイムカードですか?」
「社員は時間外だけ計算すればいいんだけど、パートはカードが上がってきてからそれをEXCELに打ち直してます。時間単位で計算するから換算が面倒くさいんだな。30分だったら0.5時間、45分だったら0.75時間ってバカでもわかるけど、13分だったら13÷60でしょ。それと、従業員が何時に出勤してくるシフトなのか、8時45分に出て来てもその日の終わりから9時を引くんです。9時15分だと9時半からなのか、9時なのに15分遅刻したのかワカンナイんだよね。それプラス、その日によって休憩時間が1時間だったり45分だったりするから、そっから1時間を引いたり0.75時間(45分)を引いたりしなきゃなんないのさ」
「大変ですね。何人くらいいるんですか?」
「40人くらいかな。それぐらいだから力ずくでできるけどね。」
何でこんなに饒舌なんだ俺?

http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-01-25-1
前の記事で、熱燗を「ぬるいゼ」ってやり直させた男性が、若手の女性バイトに熱燗の漬け方を教えてる。
その彼が、丸いお猪口と、ちょっと歪んだお猪口を持って来て、
「確か、曲がった方でしたよね」
そうそうそう。よくぞ覚えててくれたゼ。
竹鶴熱燗.jpg曲がったのですよね?.jpg
焼きお握りに若干、スープが遅れたのは、やはりマスターという司令塔ではないからだと思う。マスターのいない木曜は、弛緩してるとまで言わないが、何処かリラックスしてるようにも見えるのです。

焼きお握りを見て思い出した。最近起きたバカな話。。。
「この間、カミさんに昼に握り飯作って貰ったら、具のシャケに骨が3本入ってやがった」
「爆笑、で、どーしたんですか?」
「捨てたに決まってんじゃん。お前わざとやっただろ。二度と作らなくていいって」
「そ、そんな・・・汗」
「黙って捨てればよかったんだけど、そのネタを支店のパート主婦に喋ったら総スカン喰らって、何言ってんのそれくらい我慢しなさいって言われた。握り飯から骨が・・・中骨が出て来たからね。あの嫌~な触感は忘れられないよ。まだ残ってるんじゃないかってビクビクもんだモン」
[わーい(嬉しい顔)]
「こうして飲み屋で言うには構わないけど、職場で言ったのが失敗だった。」
[わーい(嬉しい顔)]
「こんなの客に出せるかみたいに言ったら、だったら金払えって・・・」
横を向いて「[わーい(嬉しい顔)]
締め1.jpg締め2.jpg
ナンバー2に訊いてみた。
「マスターの留守をこうして任されるまでってどれくらいかかるんです?」
「う~ん、自分はまだ○年半なんですけどすぐには無理だったですね。自分は・・・」
前職でも焼いてたそうです。だから多少の自信と、何とかできるだろうって思って「鳥佳」に来たら、
「ここ来たらもう凄い人ばっかりで、ああ自分はまだまだだなって思いました。今でも学ぶことって多いです」
それはマスターからかも知れないし、奥の板場の2人かも知れないし、料理だけでなく客への接し方、意味でのあしらい方、ペース配分のようなものかも知れない。
そこには後輩への教え方も含まれるだろう。
鳥佳2.jpg右暖簾.jpg
「いつかは自分の店を持つ夢は?」
「この世界にいる人って皆それを持っています」
そうかもしれない。
俺は、君が独立したらマスターが困るでしょとは言わなかった。
「自分もこの店で、学ぶことって多いですよ。こういう風に言えばいいんだとか、こういう言い方もあるんだってね。」そう言って店を出ました。
コメント(2) 

梅ふく [居酒屋]

タイムスリップ?
ここだけ昭和で時が止まってるような、くたびれたアーケード街がある。
流れている場違いなMUSICは、昔でいうムード音楽だった。
中央商店街です。この界隈は、田町から入っていくと、昔ながらの呼び込みアンちゃんや客引き女性が今宵の得物をGETせんと虎視眈々と狙っている。
アーケードは和歌山市のぶらくり丁に似てるように感じた。
アヤシイアーケード1.jpgアヤシイアーケード2.jpg
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-10-24の時は店が開店前で断念した古典酒場「梅ふく」は場所がわかり難く、アーケード商店街に面してなくて、自転車が1台、人がやっとすれ違える程度の小さい路地の奥にある。
過去に京急蒲田と三軒茶屋で入店拒否をされた苦い経験から、初めての店には必ずジャン妻を先に入れる。暖簾を潜って引き戸をガラガラ開けたら、
アヤシイ白看板が目印.jpg蒼い暖簾.jpg
カウンター.jpg噂通りのクラシックな店内は、8席ほどのカウンターに常連さんが集い、小上がりが三卓。大き目の卓には若いサラリーマンが快気炎を挙げていたので、空いてたもう一卓に上がった。
何だか壁にも障子?にも、やたらと落書きの多い店だった。
「変な落書きはないわね」(ジャン妻)
卓にもカウンターにも紙で描いたお品書きはなく、厨房の上にかかっている黒板にチョークで描かれたお品書きは、ブツブツつぶやくように小さい字で書かれている。目の悪い人は小上がりからはお品書きが見えないだろう。
目を凝らして、おから?マカロニ?カワハギ?赤貝?女将さんに確認してオーダーした。
おから.jpgマカロニサラダ.jpg
おでんは小上がりからだと見えないので、立ち上がってカウンター常連さんの肩越しに確認して注文する。
おでん1.jpg並んだ肴たち.jpg
キャベツの漬物.jpg「大瀧」もそうだったが、ここも創作料理ゼロ。シンプルでオーソドックスな居酒屋料理。
日本酒は富山の「銀盤本醸造」のみです。この酒、熱燗にしたら直球ストレートといった感じだった。
この店、地元ゲストのチエさんから知った。
おひとりで行かれたらしい。女性一人で大丈夫なのか?
大丈夫らしい。それはこの店の良心たる女将さん(お母さん?)のお人柄が、女性一人客も安心して酔わせるようです。



カウンター左が空いた。ジャン妻が「移ろうよ」って。
カウンターに座ると距離が一気に縮まった。壁にはチエさんのBlogに載ってた赤い太文字の“大人”がデカく掲げてある。そこに店の屋号、梅ふくと銘記してあった。
見てるとご主人は常連さんと突っ込み突っ込まれボケをブッ放し、できた奥さんが傍らから訂正、介添え、フォローしている。
おでんは薄味です。カワハギは「今日は小さいのでゴメンねぇ」このひとことで気付いたのだが、この店、カウンターに座るとご主人との距離が異様に近過ぎるのだ。厨房の後ろの壁まで狭いから余計に近く感じる。
カワハギ1.jpgカワハギ2.jpg
ご主人から声がかかった。
俺らを地元人でないと気づいたご主人は、旅呑みの決まり文句で「どこから来なさった?」
見たら顔が赤いぞ。さては一杯飲んだな。テキトーに挨拶程度に相槌打ってたら、TALKが止まらない。
「この街の何処が気に入ったの?」
「この街は風の街だよ。火の街は武田信玄の山梨県だっけ?水の街って何処だったっけ?」
「新宿湘南ラインで帰るんだ」(逆です)
「旦那さんと奥さん、いい雰囲気だねぇ。旦那さん芸術関係の人でしょ?音楽家かな?」
こっちが聞いてて赤面するような浮いたセリフを連発するんですよ。そしたら右隣の常連さんから、「そんなこと言ってっと、背広の何処かから○○い○バッヂが出てくっぞ」と変なツッコミが入った。
銀盤.jpg熱燗です.jpg
俺らは途中で、この店でこれ一本勝負の富山「銀盤」の熱燗をグイグイ飲んでるが、見てると酒にしろビールにしろ、焼酎オンザロックにしろ、どうも常連さんがオモシロがって酒をススメるらしく、一杯二杯飲りながら包丁を握っているようだがこれはいつものことらしい。
ロレツはしっかり廻っているが、「今日は何曜日だっけ?ちゅうずでぃ?」とかワケわからんことを言ったら我に返り、ひとしきり一人で喋くってのを何かを思い出したように、「ちょっと待ってね。〆鯖出してから」
「今まで出してなかったのか。」
忘れてたらしいその〆鯖を隣の常連さんに出したらその常連さん、酔っぱらって忘れてんならいいや、もうそろそろお勘定って感じだったのに、
「なんだよう。今頃、〆鯖かよう」
しょーがねーなぁって感じで〆鯖を口に運び、飲みなおしてた。
その常連さんが帰った時、背中にかけた声が凄かった。
「どうも毎度っ!!またっ!!お幸せにっ!!」
お幸せに?
そういう送り言葉って初めて聞いた。

これからがまたタイヘン。ご主人は「いやぁ、ホント見てていい感じ(のご夫婦)だねぇ。」を連発して、自分の杯をカウンターに置くんです。「ちょーだい」って。
尺八居酒屋の○郎さんだってそこまであからさまに強要しないですよ。あの人は「アタシゃもう長くないんだから一口だけ飲ませてくだせぇ」ってのが常套文句だけど。
みかんが出された。
何でそんなのが出たのかわかんないですよ。もうデザートか?「いやっ、そういう意味じゃないから。もっと飲んで飲んで」
何故、みかんが.jpg飲ませてちょうだいよ.jpg
赤貝.jpgおでん2.jpg
それにしても主人との距離が近過ぎる。
黙ってりゃ気にならないんだけど、カウンター上、大皿料理の横に主人の赤ら顔が置きっ放しになってるようなモンです。
「何でウチ(の店)知ったの?」
「お友達から聞いたんです」
「どんなお友達?」
「・・・」
ここで俺は詰まった。
でも、もういいやと思ったのと、ある程度の解答をしないとここは解放されないと思った。
「先週、そこの小上がりで一人で飲んでた若い女性いなかった?女将さんにトテモ気を遣って貰ったって言ってたですよ」
「そこの小上がりに?一人で?」って叫んだ女将さんはマジメな人柄らしく、「はて?いつ、どのお客さんかな?」天井を斜めに見上げながら真剣に真剣に太い首を傾げて思い出そう思い出そうとしていたみたいだが。。。
「他に特徴ない?」(女将さん)
「ええっと・・・」
また詰まった。
「もしかしたら右肩、ヤマぁいってるかも(怪我のこと)しれない」
「えっ、山に登ってるの?」(ご主人)
「違います。ヤマいったってのは怪我したってこと」
「すみません。すぐに思い出せない私なんです。そのうち、思い出しますから」と女将さん。今頃は思い出したのではないか。
カウンターに移った1.jpgカウンターに移った2.jpg
その後、勢いに乗って計七合くらいオーダーしたが、カウンターのこっち側と向こう側の主人と、どっちが酔っ払い客だかわかんなくなってきた。最初の頃は、女将さん止めてよって思わないでもなかったが、後半はもうどうでもよくなっちゃいましたね。
小上がりの若手サラリーマン4人にも、「アンタらまだ独身なの?早く結婚しなよ。こっちのお客さんご夫婦(俺らのこと)みたいにいい感じの夫婦にさ」
俺は赤面した。
アタマのてっぺんからつま先まで赤くなった。
「いい旦那さん、もうちょっと髪があったらねぇ」
放っとけ。
「ちょっとアンタだってないじゃないのっ」(女将さん)

「営業時間は?」
「一応、10時まで」
いちおうなのは、他で調べたところ、酔うと早く仕舞ってしまう時があるようです。
「お休みは?」
「赤い日」
赤い日とは日曜祭日のこと。でもカレンダーには、それ以外の日も赤くしてあった。「他にも赤い日があるのよ」

「いやぁ、いいご夫婦、いいお客さん、そのお友達にお礼言わないとね」
これが繰り返され、完全に出来上がったご主人は、後から入って来たお一人客の料理をちゃんと作ったんだろうか。帰り際、外の路地まで見送ってくれたが、、
「握手握手。ぜひぜひまた来て。そのお友達も連れて・・・奥さんハグしていいかな。えっダメっ?じゃぁ肩だけ。またね。紹介してくれたお友達によろしくっ。ありがとう。お幸せにっ!!

アーケードを歩く。
「なんなんだぁあの店はぁ」
「いいよ。いい店じゃん。もう1回行かなきゃ。」
「???」
ジャン妻は気に入ったらしい。
俺は切干大根が喰いたかった。注文するタイミングを見失ったゼ。
確かに慣れればフレンドシップないい店?でもあのスタイルは賛否両論でしょうな。一人にしてくれ放っといてくれっていう客には向いてないかもしれない。店主と客の垣根を向こうから強引に超えて来たからね。
アヤシイアーケード3.jpgアヤシイアーケード4.jpg
「アジフライがあったね」
「・・・」
「生姜焼きも。テキも」
「見たよ黒板に。でもあんなになっちゃったらアブなくて注文できっか」
「早い時間に行かないとね」
何を言ってやがる。この間は17時に行ったら開店前で、「大瀧」で飲み食いしても帰宅が20時前で、そこから寝るまで時間を持て余し、「17時台に食べるのよそうよ」とかヌカしてたクセにさ。

料理は・・・カワハギがなかなか美味かったよ。それとおでん。大通りのおでん居酒屋〇兵衛(過去、2回載せています)がちょっと塩気が強めなのに比べたら薄味ですが、それはそれで美味かった。
でもご主人の人懐こさ、インパクトが料理の印象を超えた感があるね。
勘定は安かった。
「あの店、絶対に奥さんでもってる店だよ。それと、旦那さんが飲んだ分、勘定引いてると思うよ」
コメント(6) 

One autumn morning [コラム・雑記帳]

日が昇る。
朝はやって来る。
とある早朝の風景です。
サンライス1.jpgサンライズ2.jpg

くいものやR                          うさぎCafe 処理済~くいものやR.jpg処理済~うさぎCafe.jpg
くいものやRでは人間ドラマは少ない。
マスターも寡黙だし、こっちも店側への気遣い要らず、気楽に飲み食いできる。何しろくいものやの名に恥じず、美味いもんだらけ。

うさぎCafeてのは俺らの中での通称です。ホントはちゃんとした名前があります。オーナーさんの名前をある意味にひっかけてるんですよね。
昨夜、うさぎCafeの開店前に、崎陽軒のシウマイ30個を持ってった。
「うわぁ、あぁりがとうございますぅ」
オーナーは目と鼻の穴を広げて喜んでくれた。変な毛糸の帽子をかぶって(巻いて?)ましたね。
「これ、お通しにいいよ。常温で今日まで。あまったら後ろにある魔法の冷凍庫に保存して・・・」
「ま・・・魔法の冷凍庫・・・」
冷凍庫の中は幾つかに仕切られ、旨みが凝縮された手作りの冷凍フードがたくさん詰まっているのだ。
「あまったら冷凍しといて後で素揚げにするの」
「す、素揚げですか・・・」

お通しだから1人2個ずつとして、何人お客さん来ただろうか。

尺八が流れる○郎さんの有名店。               陶器と天然ママの店
処理済~尺八が流れる店.jpg処理済~天然ママの店.jpg
さては○さん、また店内で泊まったな。これから寒くなってくる。大丈夫だろうか。

Old Fashioned Chinese Restaurant 東竜      酒悦七
東竜.jpg七.jpg
今日は木曜だから東竜は定休日。
この店は11時~18時(19時?)までの通し営業らしい。お客が引いた15時くらいになると、マスターや女将さんは、厨房入口付近の椅子に座って小休止している。

七のマスターは若い好漢だけどジジむさく見える。独身なのか妻帯者なのかわからないのだ。

レンガ通り                           たんぐ
レンガ通り.jpgタング.jpg
1回しか載せてないけど、たんぐは3回、行っています。
この店はクールで乾いた雰囲気のする店で、私らが求める店の路線ではないけれど、牛タンというコンセプットがベースにあって間違ったものは出さないし、こっちも店への気遣いなくクールに構えてればいい店。

この道に、気にはなるけどまだ一度も入ったことのないKAMIKAZEという串焼き屋がある。
かなり美味い店らしいが、おサレなのでちょっと私らに合わない気が。

こっちに来てご用達になった洋服屋さん。
ちょっとガラガラのオヤジ系シャツが多いのと、木綿でなく、化繊のスラックスがを置いてあったので感激した店。
カナヤ.jpg処理済~駅へ向かう.jpg

今日は電車です。
腹が減ったので、駅のスタンドで済まします。
駅スタンド.jpgオバちゃん.jpg
あれ?いつもより味が薄いな。
厨房を見たらオバちゃんだった。やっぱり男性の方が味が濃くていいなぁ。
駅そば1.jpg駅そば2.jpg
JRで県庁所在地まで直行しました。ドアをボタンで開閉するのも慣れましたよ。
コメント(0) 

One Day。。。 [コラム・雑記帳]

こっちに来てから、1日1日が過ぎるのが早く感じられるようになった。

同年代のパートさんとの会話です。
「社長が言ってましたよ。自分はいつかは(東京に)戻るけど、○○さん(私のこと)は、こっちの水が合ってるみたいだからなぁって。」
「ふぅん。まぁ俺も、こんなに水が合うとは思わなかったけどな」
「何処が気に入ったんですか?」
「人と。。。自然と。。。食い物と。。。飲み屋の数々かなぁ。。。」
「毎晩、飲んでるんですか?」
「3対4か4対3の比率かな。家で何日、外で何日って」
「羨ましいなぁ。アタシなんか朝、昼、夜、ずーっと家ですよ。昨夜も、い・え・の・み(家飲み)・・・」
市内の夕焼け.jpg何処の夕焼けだったかなぁ2.jpg
自動車がないと通勤も買い物もできないので、仕事帰りに飲みに行くっていうパターンは殆どないようです。飲みに行く度、代行を呼んでたら金がかかってしょうがないからね。

1年生社員も高卒までに免許を取得しないと大学に行けないし、親から金借りてまでもくるまは一人1台は不可欠なのだ。どんなに仕事の習得が遅いトロくさい社員でも運転だけはできるんです。
だから服装もイマイチ。くるま通勤だったらオシャレする必要なんてない。誰も見る人いないし。

「何軒ぐらいお店、開拓したんですか?」
「前橋も含めて30軒かな。ウチ上位6店か7店のローテーションが多いな。先日、中央銀座辺りで2軒開拓したんだけどね。」
「さ、さんじゅっけん?」
「うち、ボトルキープ5軒」
「5軒も!!」
「うん。でも1軒は行ってないから、もうなくなってるかも。」
傍らで例の“笑ふ女”が「うふふふっ」って笑った。
「何を笑ってるか」
「あ、いえ・・・」
「君もよう飲まんな」
「ちょっとだけなら。でも酔っぱらいには慣れてますので。うふふふっ(笑)」
妙義に手の届くような.jpg妙義にかかる雲.jpg
バカな会話の後、別の支店に移動して、畑が広がって何もないところから撮影したのがこれです。
この時、東京の社員から携帯が鳴って、ひとしきり話しながら撮影した。
「今、何処にいるんですか?」
「妙義山を見てる」
「・・・?」
「移動中だよ。こっちは山ん中や農道を走らないと移動できない場所なの」
その電話が終ったあとで沈む陽を見てたら、東京神奈川のシンパたちの声が聞こえるような気がした。「いつまでそっちにいるんですかっ?」
妙義の夕焼け.jpg市内の夕焼け2.jpg
我が町の夕陽。
明日にはまた昇る。その繰り返しを早く感じるようになった。
沈む陽を見送った数時間後、私は一旦、事務所に戻り、残務をやっつけ、ジャン妻連れて何処かへ繰り出そうとしている。
市内の夕焼け4.jpg市内の夕焼け3.jpg
One Day・・・
今日も暮れる。。。
コメント(6) 

炙りや [居酒屋]

ちょっとアヤしい路地にある。
いかがわしい通りではない。WHの裏手に入る路地にある。
外観もアヤしい。その壁に、「カウンター席が多めにございます。おひとり様、出張の方、お気軽にどうぞ。」というキャッチに惹かれて入ったのはこの地に来てすぐの頃だった。もう掲載済みの「こむぎ」に続いて入ったのがここ。

こんな感じです.jpgカウンター多めにございます.jpg
2階にある。急な階段を上がる。
暗い店内だった。
2階なのに、屋台村のような雑然とした雰囲気。
カウンターが2つあって、それぞれに厨房と店員さんがいたんです。後でわかったが会計レジは一つだったが、店内のこの間取りは、これが城郭なら一城別郭、家庭内なら同店内別居といった感である。
見えないところに座敷があるらしい。

左側の奥のカウンター席に座った。
暗~い表情と声音の女性スタッフが出て来た。この暗い女性店員、最後の方になってようやくニマ~ッとした笑顔を見せてくれたが、モンゴル出身の女性ではないかとの情報を見た。

殆ど客はいなかった。会社帰りの中年さんが2人ぐらい。
屋号からしても炙りものがウリらしいが、この地にしては珍しく魚のアテがあった。この地に降りて最初に入った居酒屋「こむぎ」が、魚といえばマグロの刺し身とホッケ、サバの塩焼きぐらいしかなかったの店だったのに、ここはソソらないまでもそこそこの魚系はあったんです。

料理は・・・モツ煮、焼き鳥、馬刺(生だったです。)、コンニャクの刺身、ネギの青い部分のサラダ、鯛の刺身、鯵のタタキ、締めの卵雑炊に至るまで、そこそこ以上の美味しさだったのだよ。
店内はこんな感じ.jpgモツ煮.jpg
焼鳥.jpg砂肝と鶏ネギ.jpg
馬刺.jpg栃尾の油揚げ2.jpg
蒟蒻の刺身.jpg〇〇〇ネギのサラダ.jpg
難もあって、暗い店内はまぁ仕方がない。問題は皿。
大きいんです。写真を見るとわかるでしょうけど、特に丸い皿がデカい。カウンターの俺らのスペースから横に隣にハミ出してしまうんだな。
もうちょっと小さい皿でもよいんでないかいと思ったのよ。
鯛刺身.jpg鯵刺身.jpg
雑炊2.jpg雑炊1.jpg
会計時、伝票がまわってなかったのか、計算してなかったのか、レジでちょっと待った。「お待ちの間、これをどうぞ」ってススメられたのが「群馬泉」。。。
「群馬泉」は、東京江東区門前仲町の「浅七」という居酒屋で数回、飲んだことがあって、こっちに来れば当然あるだろうって思ってたの。それをいただいた。
「群馬泉」は前橋の「つくし」でいただいた時、「このお酒には群馬いう銘柄がついているから地元の人は飲まんですぅ。なんだぁ。群馬かぁってなってしまうんですぅ」なんて言ってたけど、美味しい酒ですよ。それを最後にグイッと飲んでお会計済ませてこの急な階段を見たら目がクラクラしたね。
レジと群馬泉.jpg階段を見下ろす.jpg
店が暗く、俺らもこの時は来たばっかで右も左もわからず、先行きも全く見えず、どんな連中がいるかもわからなかったので、余計にこの店は印象に残っている。

それから今日まで全く行ってないのは別にこの店のせいじゃなくて、他に小さくていい名店と巡り逢えたのと、この店は駅には近いけど、普段の生活圏と離れているから足が遠のいたのと・・・
・・・やはり最初の頃をな~んとなく思い出したくない気持ちが何処かにあるんだろうなぁ。
炙り屋1.jpg炙り屋4.jpg
なのでこの店には申し訳なく思う。一宿一飯ではないが、こうして記録が残っているんだし。
コメント(2) 

7回めのナナ [居酒屋]

会議その他で遅くなり、事務所を出たのは22時過ぎた。
尺八居酒屋もGETU。。。も看板になっている。
(さては早じまいしやがったな。)
キンメ親分の店もL.Oに近い。くいもの屋Rは昨夜、行ったばかりだし。
うさぎCafeは開いていたが混んでいた。
グルグル回って閃いたのが、「ナナなら開いてるんじゃないか」
酒悦七は確か23時でクローズの筈。ギリギリだな。急行した。
七は開いていた。先客が2組、4名いたが、ちょうどタクシーと代行で帰るところだった。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-07-26-2
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-29

処理済~働く店主1.jpg処理済~働く店主2.jpg
店内1.jpg店内2.jpg
「遅いですね今日は。いつもこんな時間なんですか?」
「今日は会議が長引いてこんな時間になったの」(ジャン妻)

お品書きを見ると。。。
上州サーロイン串焼、サーモンハラス焼、イカわた焼、新秋刀魚塩焼、秋鮭のムニエル・・・
腹が減ったが時間遅いので、胃の負担をよ~く考えてオーダーしました。
お品書き2.jpgウニグラタン.jpg
肉豆腐.jpg秋鮭ムニエル.jpg
「王様のにんにく・・・これ、頼んでいい?」(ジャン妻)
「バカヤロ」

ポテトサラダ
「終わっちゃって・・・」
「えぇ~、そうなの・・・」(ジャン妻)
真鯛唐揚、鯵フライ、赤城ポークロースカツ・・・
「ソソルなぁ」
「時間を考えなさい」(ジャン妻)

揚げ物は却下されちゃった。麦豚角煮、肉豆腐、子持ち鮎煮浸し、雲丹グラタン
煮物はOKが出た。肉豆腐、雲丹グラタン、秋鮭ムニエルにしました。

ガツガツむさぼり喰う俺ら。
酒は「結人」、この酒は前橋の「つくし」でも飲んだし、この店の定番のようです。
アテはクリームチーズ酒盗和え。これは定番で美味いよ。
「何だこの皿は?」
「特徴ありますよね」
「スコップみたい」
クリームチーズ酒盗.jpgミニスコップ?.jpg
結人.jpg23時過ぎかけたので、料理と「結人」を一気呵成に飲み食いしたら少し酔った。お勘定が済んだ後で、マスターが言うには、
「ボトル入れてありますので」
「えっ??」
俺は苦笑しながら、「知ってて黙ってただろっ」
「あっ、いえっ、そんなことはっ」[あせあせ(飛び散る汗)]
マスターめ。この手があったか。

ボトルを入れてるのをよく失念するようになった。
「他の店、大丈夫だろな」
「ええっと、何処の店にボトル入れてたっけ?」
確か、3軒くらいボトル入れてある筈。

この時が6回めの訪問だった。

ボトルいれたのをすっかりド忘れしてたが、これは前回(5回め)、ボトル入れた時の写真が残ってたので掲載します。
グラタンはホタテです。
お品書き1.jpgボトル.jpg
カニ味噌サラダ(お通し).jpgカニ味噌サラダアンコール.jpg
ダシ巻き玉子.jpgホタテグラタン.jpg
鯨竜田揚げ.jpg茶漬け.jpg
ここまで書いて、纏めてさぁ、Upしようと思った先日。。。
またまた帰宅が遅くなり、天然ママのGETU。。。でも行こうと思ったのだが、途中、この店「酒悦七」の前を歩いたら店ん中ガラガラでやんの。
「誰もいないよ」(ジャン妻)
「ホントだ」
「かわいそうだから入ってあげようよ」(ジャン妻)
入りました。七回目の七です。店内、誰もいなかった。
「生ふたつ」(ジャン妻)
そしたらマスターは、「ハイ、生ふたつ、ええっと、その前に・・・」
ボトルをカウンター上に置いたんです。
「??、思い出した。前回、お会計した時、ボトル入ってんの知ってて黙ってたなって俺が言いがかり付けたんだっけ?」
「そうよ(笑)」
「いやぁ、忘れないウチに先に出しとこうかと思って・・・」(※)
先に出されたボトル.jpgお品書き3.jpg
グラタンはカニです。他に、戻り鰹刺身、太刀魚竜田揚げ(太刀魚が立魚になってたけど)、出し巻玉子、〆にキノコ汁とご飯。
カニグラタン.jpg太刀魚竜田揚げ.jpg
戻り鰹.jpgいろいろ喰って思ったのだが、この店は料理がドカ盛りじゃないので、「小皿だから一人でも来れるね」(ジャン妻)
確かに一人客、二人客、女性客が多い。
だが鯨飲鯨食の俺にはちょっと物足りない時がある。
この日は昼に納豆トンカツの店でヒレカツを喰ったので夜は抑えようという気にはなっていたのだが、昼がショボかったらこの「酒悦七」はボリューム的には物足りない。




やはり、BARなんですねこの店は。
私は腹が物足りず、最初、〆に「ご飯と味噌汁」って言ったのね。言いながらジャン妻のカオを見たら、じとーっとした変な眼差し。
「ご飯とみそ汁なら家で喰えってか?」
「そうじゃないけど」
そしたらマスターにキノコ汁をススメられた。これがけんちん汁風の醤油味でなかなかの美味さだった。
キノコ汁とご飯.jpgキノコ汁.jpg
フィギュア.jpg七.jpg
(※)俺らも忘れてたけど、もしかしたらマスター自身が俺らボトルキープを忘れてたのかもしれないですね。
尺八居酒屋の〇郎さんが「七ね。あそこの彼に、俺ぁ人生、いろいろ教えてあげてんだ」なんて言ってたけど、何を教えてるんだかねぇ。
コメント(0) 

古典酒場 大瀧 [居酒屋]

時刻は17:00になろうとしていた。
「開いてないね」
「時間、間違えたかな」
昔はもっと栄えたであろう中央銀座アーケード街の、ヒジョーにわかり難いところにある「梅ふく」が開店前だったのである。
田町北交差点を渡る.jpg中央銀座アーケード.jpg
アーケードを歩く.jpg開店前でした.jpg
「17時じゃなかったっけかなぁ」
かなり混む店らしいので早めに来たのが裏目に出てしまった。
「どーすんの。アタシは昼寝をアンタに叩き起こされて来たんだからね」
このオトシマエをつけろと言わんばかりの言いぐさ。「梅ふく」が18時開店だとして、1時間ブラつくには腹が減り過ぎていた。支店の工事の関係で昼を抜いてしまったので。
仕方がない。「梅ふく」は先送りするとして、ある店の暖簾が浮かんだ。

使い古したような年季の入った暖簾が下がっていた。くいものやRの隣の隣です。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-09-19に写真だけ登場しています。
店内はコの字のカウンターのみ。カウンター右奥席に座ります。
古典的な暖簾.jpg最初はガラガラだった.jpg
ガラ声のママは最初は固かった。
「生ビールはもう9月で終わったの。通しで出す店もあるけどさ。あるのは瓶ビールっ」
奥では主人が調理している。
「はぁい。今日のお通しは肉ジャガぁ」
瓶ビールと肉ジャガ.jpg徳利.jpg
固いな。。。
コの字カウンターの中にいるママは俺らの顔を見ないのだ。揚げたり、煮たり、焼いたりのものばかりオーダーしたら、「ちょっと時間かかるかもよ~」
そうでもなかった。すぐに出て来た。
料理に遅滞はなく、オーダーが飛ぶと、奥から「アァイ」って野太い主人の声が響く。
カワハギ.jpg鱈煮つけ.jpg
揚げ出し豆腐.jpg後からどんどん客が入って来たが、客の平均年齢は高いです。今日は好天だったので、その辺りを散策して来た老紳士や、杖をついた旦那を介抱しつつ入って来た老夫婦、これまたその辺りを散策してきた後期中年夫婦・・・
いずれも常連さんらしいが、ママはその常連さんとは会話してる。
「寒くなったねぇ」
「今日はいい天気だったねぇ」
「何処何処の誰誰に娘が産まれてねぇ」
誰も仕事の会話なんかしない。ご隠居さんの集まりといった感じ。

仕事のネタで悲憤慷慨してるのは俺らだけだった。
こっちの社員は東京の社員と違ってスレたところが全くないトテモいい子たちなんだが、上役で一人、ちょっと困ったヤツがいる。
前夜、22時に、支店の女の子から半泣きで電話がかかってきた。
レジの金が合わないという。その店の上役さんは自分じゃレジ締めができない、やろうとしない、日報が書けないクセに、他から借りた女性社員を、金が合わない原因を追究させるが為に深夜まで残したんですよ。
レジ締め如きでそんな22時まで残業させた上役にジャン妻は怒りまくりである。その上役は自分じゃ何もできないのだ。
昨夜は、「明日、アタシがチェックするから今日はもう帰りな」(ジャン妻)
俺は残業させたその上役に、「合わないのはわかった。もうこんな時間だからそのままで今日は帰してくれ」って。
今日の午後にチェックしたら合わない原因は解ったので、本人を店の外に呼び出し、レジが合わないぐらいで女性社員を深夜まで残すんじゃないって叱りつけたら「スミマセン以後気を付けます」

そして夕方、ジャン妻はコの字のカウンターでまだ怒りが収まらないらしく、
「あの子、昨夜、電話で泣いてたからね。彼に注意したんでしょ?」
「野郎、外に呼び出して注意しといたから。スミマセンでした気を付けますってさ」
「じゃぁ彼女に月曜に言っとくね。もう原因わかったから大丈夫よって。」
「野郎は自分じゃわかんねぇクセに、彼女にあんな時間まで残業させんじゃねぇよなぁ。今日だって腕組んで、ボケーっと見てるだけで手伝いもしねぇしさ。何様だ?」
「アタシにはふんふんって頷くだけ。ナメてんのか」

(レジ金が合わないだけで泣きながら残業させられた子は、月曜に事情を説明して労った。その子は別の支店からの借り社員でたまたま金が合わない事態に遭遇したので、その子のホントの上司、支店長は、その上役に怒りまくりでそっちを宥める方が大変だった。)

その間、ママは常連さんと話している。合間に注文が入る。

アジフライ。分厚いロース生姜焼き。カツもと同じ肉だと想像あれます。
この店、安いんです。一番、高いのがイカ焼きで650円だったかな。カツにしたって550円。殆どが500円かそれ以下。添えられた山盛キャベツ。
アジフライ.jpg生姜焼き.jpg
ジャン妻は先に熱燗にした。
この店、おでんの○兵衛と一緒で湯煎です。空いたお銚子を下げない。本数で勘定するらしい。
懐かしの黒電話.jpg処理済~ママの後姿.jpg
前の席に、若い女性とツレの男性が座った。女性の方が酒が強いらしい。いつしかカウンターは賑やかになった。
「ママ、生はなかったっけ?」
「生は終わったよ。瓶」
他の常連客はビールなんか誰も注文してなかったですね。殆どが焼酎のキープボトルだった。

向かいの客とも簡単に話が届く距離だが、「ここの常連になるには相当な熟練が必要かも」って構えながらも、店側との距離を縮めるべく打開したのは俺。狭いコの字カウンターは上に棚が下がっているんだが、棚の角にばんそうこうが貼ってあったのを見てピンときた。
ばんそうこうが見えますか?.jpg「ママ、その角のばんそうこう、ママがアタマをぶつけても痛くないように貼ってあんの?」
ママはよくぞきいてくれたと言わんばかりであった。
「そうなのよ。こういうの売ってんのよ。そこも、そこにも貼ってあんの」
「角だらけだね」
「そう。そこもここも。あっちこっちぶつかると痛いのよ~。おでことか、肘とか腕とか。」
隣の別のお客さんから、へぇ~、そういうのって売ってるんだ~って声が上がった。


前の男性も、ママ、俺の額、目の下に傷があるでしょ、そういう角にぶつけたんだよねとかなんとか。
「角のばんそうこうに血がついてたりして」
「ヤダ、アタシの?」
「赤ちゃんの防止の為かも」(ジャン妻)
「ああ、そうかもね。子供ってよくぶつかるからね~」

この辺りからようやく打ち解けた感がある。前の男性が、「豆腐と納豆って同じ原材料だから、豆腐の上に納豆載っけてキムチを載せると美味いんだよ」
「豆腐に納豆載っかったのってウチにもあるわよ。キムチはないけど」
実はこの時、俺らはその「納豆豆腐」をオーダーしている。至ってシンプル。豆腐に納豆が載ってるだけ。
納豆豆腐.jpg「ハぁイ、納豆豆腐ぅ~」
「あれ?キムチは?」
「載ってないわよぉ」[わーい(嬉しい顔)]
「この豆腐、美味しい」
「あらそう。木綿なの」
「この辺あり、美味しいお豆腐屋さんってなくて」
「皆、たたんじゃったんですよ。いいお豆腐屋さんてみんなそうなのよねぇ」
「キムチ載せて胡麻油かけたら別の美味しさに・・・」
「それ、いいわねぇ」


徳利が並んだ.jpg店4.jpg
熱燗のミニ徳利がボーリングのピンの如く並んだ。
お勘定の時、「ええっと、お銚子七本ね」
向かいの女性が「七本、凄い!!」
俺一人で七合飲んだんじゃないですよ。今日は体調がよく、まだまだイケそうだった。
「いやぁ、俺、酒は底なしだから・・・」
「またよろしかったらどうぞ~」[わーい(嬉しい顔)]
決して贅沢ではないが、腰の据わったぶれない料理の数々だった。
創業60年の老舗です。
コメント(2) 

上州台所 かかあ天下伝説 [グルメ]

駅中にある。
「今日は何も喰いたいものが思いつかないなぁ」っていう日があって、そういう時に利用する。
乗換の待ち時間に利用するお客さんが多い。そんなにゆったりした店内ではなく、曜日や時間帯によっては混みます。(夜は半、居酒屋になります。)
サッと喰って出ます。
おぎのや.jpg処理済~ジャン妻.jpg
処理済~店内1.jpg処理済~店内2.jpg
大釜で炊く.jpgメニューの殆どは上州の地のモノです。
ご飯は大釜で炊いています。
性格の悪い俺は、これはディスプレイか演出だろうって最初は疑ったがホントにこれで炊いてました。ご飯が美味しいです。
お米はこの地のお米、ゴロピカリ。作付け面積が最もヒロいお米だそうです。(ヒロい=広いのひっかけです)
何だかオカシなネーミングだが、ゴロビカリは上州三大名物の一つ、カミナリ、稲妻のことで、平成7年に小学生が名づけたという。
その子のおっ母さんがカミナリママだったのかも知れない。

メインは釜飯。
峠の釜飯定食(味噌汁、サラダ、漬物)が1050円。
上州もち豚の生姜焼&デザートが加わる「神風」が1344円。
特性うどん(冷・熱どちらか)&デザートが付いた「雷神」1344円。
焼き魚&デザートが付いた「吹割」が1344円。
釜豆腐と小鉢二種、サラダが特性になってデザート付の「レディース」が1344円。

写真は「神風」です。これはジャン妻が喰った。
北陸新幹線が開通して峠越えが廃止された峠の釜飯なんだろうけど、私は釜飯をあまり好まない。
釜飯の神風.jpg釜飯.jpg
男性陣に満足度が高い豚のバラ焼きメニューの中から、上州もち豚生姜焼定食924円にした。
○○豚生姜焼定食.jpg〇〇豚生姜焼.jpg
これは美味しいよ。キャベツやタマネギも入っていて、醤油生姜タレと豚肉&キャベツ&タマネギの甘味が混ざってイチオシです。
この界隈、豚の生姜焼きって殆どの店が、トンカツにもできるくらいの大きくてブ厚いロース肉を使ってる。それはそれで美味しいけど、この店の肉はバラ肉で、切ってあって食べやすかった。

上州もち豚ってのは赤城山で育った豚。
飼料はトウモロコシに麦を配合したもの。その名のとおり、もちもち感の赤身と、甘みのある脂肪、バラが美味しいお肉なのだ。
上州もち豚すき焼き鍋定食1029円ってのもあるが、すき焼きは牛肉しか許さない私は喰ったことない。
他に、おそらく上州もち豚のバラ焼き丼が819円、角煮丼が924円だった。
(この店で勘定すると必ず1円玉が財布に返ってくる。)

こっちのスタッフで、最も遠方に住んでる社員(女性)が会議終了後の懇親会席上でのこと。
「アナタの家って峠の釜飯の方なんだろ?今夜じゅうに帰れるんかよ?」ってマジで心配して言ったら座はドッと笑い転げたが、言われた本人は最初は何の意味か解らなかったようでキョトン。
間を取り持ったのが例の笑ふ女。
「うふふふっ(笑い)・・・釜飯って・・・横川の方だよね。うふふふっ(笑)
「ええっ!!碓氷峠に住んでんの?」って声が上がった。
そしたらその子、ムキになっちゃって、
「違いますっ!!そんな山ん中じゃありませんっ!!今夜中に帰れますっ!!」
満座は笑いの渦に包まれ、例の女だけ、「うふふふふっ(笑)」
(実際の住まいはそこまで遠くなかった。この峠の釜飯女はジャン妻の一番のお気に入りでもある。)

話が逸れた。この店に戻る。
うどんもあります。
きのこのうどんが924円、上州もち豚と旬野菜のつけ汁うどんが1029円・・・
上州豚つけ汁うどん.jpgつけ汁.jpg
うどん1.jpg〇〇豚とうどん.jpg
赤城鶏の鶏せいろが1029円・・・これはイマイチだった。やはり豚の方が甘味が出て美味い。
ローストビーフ丼。ダイエット中のジャン妻が喰った。何処のなんて牛さんかはわからない。
ローストビーフ丼.jpg赤城鶏つけ汁うどん.jpg
うどん4.jpgうどん5.jpg
上州かかあ天下うどん.jpgうどんは大盛が200円で二倍になる。うどんは少々ザラついていて、噛み切れるけどコシが強い。そこでこの店からちょっと離れ、同じ駅構内の売店へ。
上州かかあ天下うどんという商品があった。山積みされている。
上州かかあ天下とは何じゃい。
亭主をアゴでコキ使うという意味ではないらしいが、亭主関白の逆を言うのだろうか。それくらいに上州の女性はキツイのだろうか。
単純にそうではなく、上州には三つの“か”があって、かかあ天下、空っ風、雷のこと。かかあ天下ってのは働き者の女性の意味ですよ。
世界遺産申請の富岡製紙工場もあるように養蚕が盛んだったの。養蚕は主に女性が労働力の多くを占めていた。
繭→生糸生産→織物になります。そこで女性が働くと稼ぎが多く、稼ぎが多いってことは経済の主導権を握り、家庭内で発言力を持つに至り、かかあ天下という造語になった。とかく男尊女卑がちな世間への反発や、ダメ亭主への風当たりになったのではないだろうか。

では、かかあ天下が何故、うどんなのかよくわからない。女性が強い=うどんのコシが強いという意味に、強引にくっつけたのかも知れない。

このうどん、先日、東京の支店に行った時に土産に買ってった。10個。俺がこっちに来る前に入ってた支店の連中で殆ど全員が30台~40台前半で独身ばっか!!
唯一、既婚だったSという女性は、「とっとと別れろ」http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-03-24-1
に登場しているが、私の押しが功を奏してフリーになってしまった。http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-13-2
Sも他の皆さんも独身生活を満喫していて、かかあ天下どころじゃない。
久しぶりの再会と、この土産には皆さん感激してたが、俺はかかあ天下にひっかけて、君らはこのうどんのタイトルに相応しいとかなんとか余計なことを言ったらムッとされた。[あせあせ(飛び散る汗)]
アタシたちゃ独身だよっていう視線だったね。
かかあ天下とは嫁に行けという意味じゃない。働き者の女性の意味とも言えず。
「生で喰うなよ~。ちゃんと茹でて喰えよ~」って言い捨てて退散した。
コメント(4) 

How old are you? [呟き、独り言]

処理済~男の後姿.jpg
お誕生日だそうで。オメデトウございます。
お店とともに齢を重ねてください。店内とマスター、どちらが先に還暦になるかな~。
コメント(2)