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聖なる酔っ払い女の伝説 [人間ドラマ]

ジャン妻と給与振込チェック中です。
これまでは銀行にドカドカ持ち込んでたんだけど、オンライン(WEB)で振り込めるようになった。
従業員の名前と振込先、口座番号を読み上げる。
「子ぎつね、○○銀行○○支店、口座番号・・・」
「うん」
「ヤンキー、○△銀行△○支店、口座番号・・・」
「合ってる」
「番長、□□信金、△△支店、口座番号・・・」
「うん」
「肉女、△△△銀行、○○○支店□□□出張書、口座番号・・・」
「誰それ?」
「アイツだよ」
「もう、ちゃんと本名読み上げてよ、次・・・」
「次は・・・笑ふ女、△○信金、○△支店、口座番号・・・」
「うん・・・ぶふふふっ(笑ふ女のマネ)」
酔っ払い、○□銀行、○□支店、、口座番号・・・」
「ちょっと!!アタマん中で誰だか変換しなきゃなんないじゃんっ!!」
「酔っ払いったらアイツに決まってるっ。伝わったんならそれでいいじゃんか」

この地はくるま通勤が絶対で、くるまと免許がないと就職に影響するし大学にも行けないかもしれない。高校卒業前に免許取るケースが多いそうです。
仕事の覚えが悪い1年生社員でもくるまは運転できる。(一般道のみ。高速は難しいらしい。)でも仕事の帰りに一杯飲るってのはまずない。
だから酒の飲み方も知らない。滅多にない飲み会でどんな酒を飲んでるか。幹事泣かせの色のついたアルコールドリンクが多い。ビール、日本酒飲むヤツっていない。
最初の乾杯に時間がかかるんです。

そんな連中との宴の最中(http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-12-02)、俺とジャン妻のテーブルに、右手に徳利、左手にワイングラスを持って、すっかりできあがってフラフラしながらこの女は現れた。
「こんにちはぁ~。何飲んでるんですかぁ~」[わーい(嬉しい顔)]
俺もジャン妻も固まった。
色白で細身、氷のような、透き通るような女、長い黒髪、美人というか特徴的な女性だった。店ん中が薄暗いだけに余計引き立った。
フラフラである。アタシもう酔っぱらってまぁすってなモンである。誰だこんなに飲ませたんは?って思ったよ。アブないヤツだな~。
しばらくしたら自分の席に戻り、その後、寝てしまったそうです。代行も呼べず、身内が迎えに来たらしい。
「なんなんだあの女は?」
「さぁ・・・」

その時は、飲めないオンナに誰かが悪戯半分に飲ませたのかと思ったんだが、実はそうではなく、酒が大好きなオンナなのが後日わかった。
今でもジャン妻は言う。「あのインパクトは強かったね」
周囲も目撃してるので、今日まで冷やかしのネタになっている。というか、他に酒飲みがいないので周囲も仰天して、伝説を再確認したという視線だった。
えっ?今日まで飲みに誘わなかったのかって?
トンデモナイ。あんな酔い方されたらアブなくてしょーがない。

シラフの時はどうか。
支店のリーダークラスで仕事はできます。人望もまぁまぁ。でもちょっとキツい感じと物言い。
でも私はそういうのは嫌いじゃないし、過去にもっと凄いのがいたからね。
実は登場しています。私にスナック菓子を渡した女性です。http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-13の記事の後半。
そのスナック菓子を貰った見返りは当然、要求された。
ある日突然、電話が架かってきて、いろいろ業務上の不満をブチまけられた。電話じゃラチがあかなくなったので現地に行ったら凄い剣幕。
「体調が悪いのぉっ!!」
「何でさ?」
「○○が止まらないのぉっ!!」
「そりゃアンタの場合、飲み過ぎだろっ」
周囲はクスクス笑ってる。
「禁酒してまぁすっ!!」
キッと睨まれました。酔っ払いにカラマれてるみたいでしたね。禁酒してるってこたぁ日頃は相当イケますって言ってるようなモンじゃないか。
スナック菓子を3回ほど貰ったんだけど、纏めて菓子代を渡そうとしたら手の平を私の顔面に当てて、「要りませんっ!!」って頑として受け取ろうとしないんです。
詳細は明かせないが、私はその酔っ払いオンナの不満、止まらない○○を半ば解消する措置を取った。結果、そのスナック菓子はワイロになってしまったようなモンである。

彼女を擁護する年配社員が数人いた。
いろいろ聴いてみると、家の事情で、未だ若い彼女が一家の稼ぎ頭なんだと。幸い代々続いた持ち家らしく、家賃というものはないらしい。
だが決して給与は高くない。
遊びたい年頃だろうにな。
酒飲みなのに外へ飲みにもいかないみたい。もっぱら家飲み。
だが家飲みってのは毎晩飲ってると体調を崩すものなのだ。店で飲んだら勘定の心配や、家に帰らなくちゃならない心配が伴うが、家だったらそのまんま寝てしまえばいいからね。
酒が好きだが私らほど飲む量は多くないようです。
だが飲んでもロクなものを喰ってないのがわかった。お菓子とか。パスタだけとか。

私は彼女に業務指示を送信する時、タイトルに酒の絵文字を入れてます。名前を入れたことは一度もないです。
携帯は個人のものではなく業務携帯です。なので社員なら誰が見てもいいので、初回に着信に気づいたスタッフは酒の絵文字を見て「これってウチのリーダー?」っていぶかしんだらしい。
今は酒の絵文字だけですぐ繋ぎが着くが、最初は抗議の電話(メール)が来た。
「最近、気になってるんですが、メールのお酒の絵文字はなんなんですか?」
「・・・」
「まさかアタシをイメージしてるってことないですよね?」
わかってて訊くなよ。
「他に誰がいるんだ」
彼女は一瞬ムッとした。でもすぐ諦めたらしく、「そうですか。ワカリマシタ。」
そん時はそれで済んだんだけど、周囲に冷やかされたらしく、「アタシをお酒飲みのキャラにするのは止めてくださいっ!!」ってまた抗議の電話が来たよ。だが私やジャン妻だけではなく、あの宴会のフラフラした酔っ払いのイメージが他の社員にも伝染したのと、毎晩のように飲んでるのは既定事実なのだ。自分のせいじゃんか。
処理済~聖なる酔っ払いオンナの後姿.jpg別のリーダーが彼女を心配してた。
「彼女、タイヘンだと思いますよ」
「また酒の量が増えるってか?」
「ハイ」
ハイじゃないよね。そいつも彼女を心配しながらも真顔で頷いてたから、私の悪い冗談ではなく、誰も否定しないのだ。仕事はできる酒飲み女で認知されているのがおわかりでしょう。
本人も諦めたらしい。その後は向こうから酒の絵文字が入るようになった。

この酔っ払いオンナ、ちょっと物言いがキツい時があって、クールな女番長みたいに見られている。畏怖されてる一面もある。
キツい性格とまで言わないが、キツい時もあるっていう程度。それは自分でもわかっていて、「私は性格がキツいから結婚は考えていません。しないと思います」って言われた。最近、支店で超ヒマな時間帯に俺と二人きりになり、30分くらい喋ったんです。
「結婚しないぃ?」
まさか「そうだね」とも言えないさ。
「何を言ってるか。俺みたいなアホでも結婚できたんだぞ」
これって全くフォローになっていませんね。「そのうちいい人が現れて心が動くこともあるさ。それが人の世というもの・・・」
「いいんです。そういう願望もありません」
そうやって言い張ってると彼氏がいても、その気がないんならって離れてしまいかねないぞ。
「1回ぐらい結婚した方がいいぞ」
これもフォローになっていなかった。
[わーい(嬉しい顔)]そうですかねぇ。でも母にも言われましたよ。お前のそのキツイ性格じゃ無理だって」
それは無理だって言いたかったんじゃないさ。気立てを良くしなさいという親心ではないだろうか。
「今はいい。まだ若いから。相手が現れたら考えなさい」
他にも後輩の話、会社の今後、社員の個々の話・・・たとえば「あの子は結婚しても働くと思います」みたいにいろいろ話しました。

私はこの女性に会津の銘酒、「花泉」を贈っています。周囲に見られないように控室で渡しました。この女性を評価しているジャン妻も贈るのに大賛成だった。あっという間に飲んだらしいけどね。

私とその女性が残務処理で居残りする日の夜、先に帰宅する後輩たちがズラリと並び、声を揃えて「先輩、お先に失礼しまぁす」って一礼してから退出するんです。
一人見送る、何処か孤独を醸し出したクールビューティー。
来春、去る時に言いたいです。幸せになれよって。

ルトガーハウアー.jpgタイトルは左写真のヒッカケです。
ブレードランナー、ヒッチャーで知られるルトガー・ハウアー主演。
この記事と直接の関係はありません。
コメント(4) 

コメント 4

ナワ~ルド@峠おやじ

クールビューティー。
雪女の秋田美人ですね。
それがこちらへお邪魔するきっかけになりました。
今度は上州のクールビューティーですか!でも酔っ払いオンナ。
でも一家の稼ぎ頭。やはり、かかあ天下の土地柄ですかねえ?

by ナワ~ルド@峠おやじ (2012-12-11 09:10) 

雨曇子

「聖女の酔っ払い伝説」
ーありがとう お世話になりましたー
というのはどうでしょう。
by 雨曇子 (2012-12-11 10:51) 

船山史家

ナワさん。
そうそう思い出した。雪女~雪子のネタでナワさんがこちらにお出でになったんでしたね。今、雪子は支店勤務を半分近く外れ本社兼務になってるそうです。引き抜かれた後を託された肉ばっかり喰ってるナンバー2女がテンパり状態でプンプンです。
こちらのクールビューティーは時々、キレています。「アンタたちぃ、喋ってばっかりいないでいい加減、仕事しなさいよぉ!!」なんてカマしてましたよ。私がそういう激を飛ばしてもいいんですが、私はこっちで平和ボケしちゃって、東京にいた頃のような厳しい人事権や指導力を発揮できなくなりました。甘くなったってジャン妻に言われてます。
by 船山史家 (2012-12-12 16:08) 

船山史家

雨曇子さん。
聖女の酔っ払い伝説→単なる酔っ払いオンナの伝説??
美人は得ですね。
飲むのもいいがちゃんと食べなさいって言います。
by 船山史家 (2012-12-12 17:08) 

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