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あの子がついに~迷える子羊の顛末記 [人間ドラマ]

T君という女性社員のこと。
過去記事はhttp://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-02-07です。
この時、3年生社員だった当時、何があったのか無断欠勤しやがって大騒ぎになった。
真冬のクソ寒い日の夜、彼女の家まで様子を見に行ったのは私ですよ。

T君は支店長に休む旨も理由も連絡せず、同じ支店の同期、P子にメールだけ送信して来た。「体調悪いから休みます」これだけ。
支店長は「自分には連絡がないのか」と悲しんだ。この日はインフルエンザで1名欠員プラス、T君の無断欠勤で2欠になり、祭日連休明けで待合室がいつもの1.5倍の大混雑。待たされてキレた患者もいた。
混んだのは季節がら仕方ないけど、そういう休み方をしていいワケがない。
携帯鳴らしても出ないのだ。

誰かが私の上役に「事件に巻きこまれたんじゃないですか」って吹き込んだもんだから、心配性を絵に描いたようなその上役は、私に「様子を見に行ってください」私はブツクサ言いながらT君の家に向かった。
「見に行くだけでいいから・・・」
「わかりましたよ」
命じておいて上役はその夜、飲み会だったんです。内心、この野郎と憤慨しながら、T君に失望しながら、埼玉の某駅から日没後の徒歩20分、めっちゃクソ寒いなか家を探しまくってやっとみつけたんです。寒い夜に知らない家を探すのって結構、辛いもんですよ。
その顛末は過去記事を見て欲しいんだけど、何か記事の上では不完全燃焼、消化不良に終わっている感がある。

それとは別に、T君は「2週間休みたいです。許可して貰えますか?」という甘ったれたメールを支店長のアタマ越しに私に送信してきた。
「2週間も休むんなら辞める覚悟で休むんだなっ。2週間後には机がねーよっ」って突き放したらシクシク泣き出しちゃったのね。
「そんな言い方をしたの?」(上役)
私は何か間違ったことを言ったか?ああ、私の言い方ね。だが、U子、D子、K君他、私が可愛がっていたT君の若手同期たちが辞めていく中で、上役はT君だけは手放したくなかったようでございます。
まぁ父性本能をくすぐる子ではあるんです。それはさておき、2週間旅行の行先がニュージーランドのクライストチャーチだったので、「おまえ、死にてぇのかバカっ!!」ってま~た激怒したのは私。
1回、泣かせたくらいで懲りませんよ私は。親は許したのか。何を考えてる?
「瓦礫だぞっ。余震もあるぞっ。親に心配かけてまで行くなっ」
「ニュージーランドでなくても、他でもいいんですけど」
(ぬわにぃ?)
「前金はどーなった?」
「もう支払っちゃいました。返ってきません」
「命を買ったと思えっ」とか無理くり言いました。この時の私のドラ声は丸聞こえで、雪子や肉子は黙ってたけど、ネジがどっか外れてるYokoは「あんなに言っちゃかわいそうですよ」とか言ってましたね。
アタマに来た私は上層部に「Tはクビにしましょう」くらいは言いましたよ。そしたらまた上役は、「たった2週間程度で変わるんなら、その後で頑張るなら、外国に行かせてやってもいいんじゃないの?」という温情主義であった。
あーそーですか。
では海外旅行に行かせましょうとなった。私は行かせるにはどう穴埋めすりゃいいか当時のカロリーメイトばっか喰ってた支店長に相談したんです。
「Tが2週間も抜けて大丈夫?」
「なんとかなると思います」
みたいな会話をしましたね。

私は言うだけ言ったんで、その後は知らん顔してたんだが、行く予定だった6月になってから、その後に登場したバリバリの改革派で熱血漢の伊東甲子太郎(※)が私んとこに来て言うには、
「Tさんが、辞めたいって言ってます。何かご存じですか?」
(アイツ、訴える相手を変えやがったな?)
「またかよ。あいつは前に・・・」
全部総ざらい説明しましたよ。甲子太郎も頷いてたが、その後でどういう論法で押したのか、「ここで辞めたらもったいない。君が必要だ。頑張ろう」みたいな、私には絶対に言えない台詞で押し切ったのはサスガ。
(※)http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-12-25-2

そしたらTは辞めるタイミングを失ったらしい。というのは、震災後にT君を地方都市に1ケ月半飛ばしたんです。
「そんなに旅行に行きたきゃ行かせてやる。自分で予定を組め」って言ったの。確か、ビジホで1週間単位で行ったり来たりだったと思う。
これには裏情報があって、「Tさん、彼氏とうまくいってないみたいですよ」(Yoko)
「そうか。あれっ?彼氏ってお前が紹介したんじゃないの?」
「ハイ。お友達としてですけど」(Yoko)
「余計なことしやがって。でも相手もその気がねぇんなら別れろ」
「ええっ、そんなぁ」(Yoko)
私はそこに付け入った。その後、T君は徐々に落ち着いてきたように思います。あの震災で何か思うところがあったのかもしれない。

私がT君たち(雪子、肉子、Yoko他)の支店からいよいよ離れる最後の日、「転勤する、じゃぁな」って言ったらT君は、「ふぇっ??」って素っ頓狂な声を出して声が裏返った。
「何処へですか?いつまでですか?」ってウルサク聞かれた。
それ以来会ってません。会ってないけど、某所で伊東甲子太郎から「Tさんを店長にします」っていう腹案は聞きました。
「Tが・・・」
他に人がいないんだなっていう苦しい台所事情はわかった。
だが、Tは受けるだろうか。
私の中では無断欠勤五月病の甘ったれでしかないのだが、5年生6年目になったT君に店長の白羽の矢がたち、T君本人も転機が欲しかったのか、本人は受けたんです。
私はその決定を、転勤先のこっちで郊外の田園地帯を走ってた夕方にメールで知り、驚いたと同時にちょっとだけ瞼が霞んだ。
「あのTが・・・店長に・・・ウソだろ・・・」

最初は電話した。
「おまえよっく引き受けたなぁ。大丈夫か?」
「ハイッ」
「他に誰がいるん?」
「今年に入った新人さんと二人です」
新人と二人?
教える側になったのか。間違ったことをする子ではないから大丈夫かな。

以下はメール。
「あの冬、T君の豪邸に、様子を見に行ってよかったと今は思ってるよ」
「・・・あの冬、あんな事件を起こしたのに、店長の役目をいただいて楽しく仕事をしています。豪邸に●●さんが現れた時は恐ろしかったんです。話をしてご迷惑とご心配をたくさんの方にかけていたと大反省しました。。。ごめんなさい。いいお店にしていきたいです。頑張ります」
というものであった。
処理済~右がT君、左がUちゃん.jpg若手は成長する。
迷える子羊は私の知らないところでいつの間にか成長していたみたい。とうとう人を率いる側になっちゃった。
自分が迷ったのを乗り越えたんだから、迷った後輩たちも導けるでしょう。
「Tさん、顔つきが力強くなってたよ」(ジャン妻)

T君は異動店長なんです。もう一人、店長になった子がいる。
(この写真、左から二番目がT君です。)
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