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閑人が行く。。。 [隠れ郷土史]

ある平日、突然いきなり首塚を発見した。
首塚への案内板があったのである。
耕運機を押しながら通りかかった農家のオッさんに道を訊ねたら、こんな天気のいい日にアンタはヒマだねぇみたいな表情だったが、詳細に道を教えてくれた。
首塚への案内板1.jpg首塚への案内板2.jpg
昭和初期、この地に遠足にきていた小学生が、人間の頭骨を発見して大騒ぎになったという。第一発見者はガキ心にトラウマになったか、ずーっとネタにされて周囲に言われ続けたんじゃないだろうか。
発見された骨を何処かの大学に委託して、出された結果は、中世日本人の人骨で刀傷があったという。
上顎の骨しかなく、どこか近所の城が落城した際の犠牲者が埋葬されていたものを再び掘り返して、今の場所に埋葬し直したのではないかとも推察されている。
その数は150体分だって。
左手の木々が首塚.jpg処理済~案内板.jpg
先日、志賀城の項で、笠原さんの首塚は撮影したものの、150体という数が気味が悪かったので、正面からマトモに撮影はしなかった。
しかもこの周辺は造成地、分譲地になっている。
売れるのだろうか。

首塚周辺は信玄の陣城だったという伝承がある。陣城とは統治者の政治中枢や権力象徴というものではなく、一時的な陣場、兵の駐屯地のこと。殆どの場合は戦争が終われば放棄される。
信玄はこの地に攻め入り、相手方の防衛ラインを分断したのだが、攻城したと思われるのが次のこの写真、簗瀬城といって、川の渡河地点を抑える役割を帯びた番城。
簗瀬城の札.jpg神社境内下の空壕.jpg
空壕を反対側から見る.jpg北の塁壁.jpg
空壕から見上げる.jpg境内の土塁1.jpg
境内の土塁2.jpg境内の土塁3.jpg
城山稲荷神社の境内で、老人たちがゲートボールをプレイしていた。
プレイをジャマしないように散策してたら、老人たちに、「こんにちは~」と声をかけられた。
周辺の住宅で洗車に勤しんでいた主婦にも「こんにちは~」と声をかけられた。
私も挨拶されたから「こんにちは」って返した。
挨拶されたから返しただけです。こちらから挨拶したって損はないのだが、長年の都会暮らしの悪い面だと思う。大都会でイチイチ知らない他人に「こんにちは」なんて挨拶せんからね。(してる人がいたら凄い!!)

処理済~さるお寺.jpgこの寺も、あるサイトで城塞跡なのを知った。曹洞宗の寺です。
寺前の一般道が狭くて停められるスペ-スが皆無で、遠目に見たら境内にくるまが止まってたのが見えた。そこへ至る参道が狭くて舗装整備されておらずでっこぼこ。道幅もセダン車だとギリギリ入れるかどうか。
轍の跡はあるので、くるまで入っていいんだろうなと勝手に判断、狭い参道を無理矢理入っていく。ハンドル握りながら上下ガックガクに揺れたが、中に駐車場っぽい広い場所があって既に1台停車していた。私も境内の一画に停めた。


境内何処にも碑や説明版、表示は何もなく、短い雑草と、足元に土煙が舞い上がる。
本堂の裏に土塁と真っ直ぐな横堀があった。最近、説明版がなくてもそういうのが判別できるようになった私。どうやら方形の館らしく、その館の主は、甲斐の武田と、上州最強の名族、長野氏との緊張感が高まる中、別の要害へ移転したと伝承されている。
別段、特筆するものもないので、くるまへ足を戻したら。。。
境内の土塁跡.jpg土塁と横堀.jpg
女性がじーっとこっちを見ている。
30~40前の若いママ?
俺みたいな閑人だろうか。軽く会釈をしたら向こうも返してきた。
だが、まだじーっと見てやがるんですよ。俺の顔に何かついてんのかと思った。
「こんにちは」
俺はぶっきら棒に、「ああ、こんにちは」
まだじーっと見てやがる。何か用かよ。無視してエンジンスタート、境内を出かかった時、ま~だま~だ見てやがるから、窓を開けて視線を合わせたら、おそるおそる話しかけられた。
「あの。。。何か御用でしょうか?。。。」[たらーっ(汗)]
笑みが強張ってやがる。
用が無きゃ来ちゃいけないのか。
「。。。ここがさる城塞跡って聞いたから来てみたのさ。だけど案内板も何もないし。。。戻るよ。。。」
相手のママは安心したような表情だった。
ここで思い至ったのだが、さては俺を胡散臭いヤツと思ったんだな。私はこういう散策に向いた服装、カジュアル服を一着も持ってない。今日も黒&黒のダークスーツにシャツは。。。まぁいい。晴天化にウロついてる不審人物か、怪しげな訪問販売者、ブローカーにでも見えたのだろう。
寺の境内=個人宅でもありそうなので、そこに住まわる住民、若いママだったのかと思う。
(一体、俺を何だと思ったんだ。。。)
挨拶も大事、第一印象も大事なのを、この春から痛感している。心中、ブツブツ言いながら、この後、更に草ボウボウの小山と、来年の大河にまつわるマトモな文化財へ足を踏み入れるのだが、それは別項で。
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コメント 2

ミンツー

ものすごくお久しぶりです。
史家さん(というよりJさんのほうがしっくりくるなあ)転勤なさったのですね。おかあちゃんが強い空っ風の地方かあ。お体ご自愛下さい。

この記事の「ずーっとネタにされて-」云々、私のことかと思いましたよ。
発見者じゃなくて、名字のコトなんですけどね。ワタクシの旧姓「○塚」なので、首塚のハナシが出るとじゃあ○が埋まってるのかとよく言われたもんだ(小学生の頃)
でもこの若いママ、かなり勇気を振り絞ったんではないでしょうか、フフ。

来月にはこの沿線に戻りますので、地域ネタふって下さい。


by ミンツー (2012-05-27 23:35) 

船山史家

ミンツーさん。
思い出しました。ポルポさんや、りんくの旦那んトコの掲示板で、ペンギンが羽をパタパタしてるアイコンの方でしょ。
ハングル語でしたっけか。私も悪戯半分で、ジャンキー→ヤナムーなんてやったりしました。
自分のこのBlogをOpenしてから、ちょっとあちらの掲示板は遠慮しているのですが。思い出しました。確か、ご主人がアンドレ(ザ・ジャイアント)でしたかね。(違ってたらスンマセン)

そのJは転勤しています。
カカア天下の空っ風に吹かれてこの地を走り回っています。
だけどヘソマガリでして、こちらの温泉には殆ど食指がわかないのです。

>この若いママ、かなり勇気を振り絞ったんでは。。。
私もそう思います。背中に武器でも隠してたかもしれない。
>来月にはこの沿線に戻り。。。
ちょっと諸事情で、この春前半は伏せてたんですが、だんだんにバレバレになってきました。
またお出で下さい。更新頑張りますっ。
by 船山史家 (2012-05-28 22:38) 

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