So-net無料ブログ作成

Kumako [人間ドラマ]

処理済~Kumako.jpg私が差し入れたバウムクーヘンを両手に取ってご満悦なスタッフ。アライグマがエサを両手に取ってるみたいに見える。
この子はKumakoといいます。熊のぬいぐるみみたいだから。9年前に新卒で入社した。今年で勤続年数10年めになった。
「何も考えないでノホホンとしてたら10年めになっちゃいましたぁ」[わーい(嬉しい顔)]
誰かさんののほほん日記ではないが確かにいつもノホホンとしている。。
間違ったことをする子じゃない。金や仕事で文句言う子でもない。ノシ上がろうという野心は全くない。だからノビノビ長持ちしたんかと思う。
日頃っから茫洋としていて、外部の客先から「あの人は寝てるんですか?」って言われたことがある。
よく言えば泰然自若。悪く言えばボーッとしている。

Kumakoは某地方都市から上京してきた田舎娘です。Kumakoのお母さんから「ウチの娘をお願いします」って電話をたまたま俺が出たのね。履歴書見たら丸顔の美人だがイモっぽい。
4月1日付で上京してきて、アパートに案内しようと迎えにいったら・・・やっぱりイモだった。上野駅に上京して来て周囲を見渡しキョトキョトしてる田舎者丸出しみてーな子だった。
後からみかん箱3つに日用品が届いて俺は部屋まで担ぎましたよ。上野駅が似合う。絵に描いた田舎者みたいだったな。

ノホホンとしていたKumakoは社内で目立たないが数年、実績を積んだ。そして結婚した。
相手の野郎はもと社員。
もとですよ。ウチを辞めてからブン娶ったのそヤツ。
アタマに来た俺はKumakoの披露宴を出席拒否宣言した。「俺は出ねぇからな」って。
相手の野郎も社に在籍してるならいい。それこそご祝儀奮発してやらぁ。だが辞めてからウチのKumakoに手ぇ付けやがってぇ。どういう了見でぃって結構ボロクソに言ってたのね。
「よくもウチの商品に手ぇ出しやがったな。オトシマエつけさせる」って。
挙式が済んでからも、誰かがその旦那、もと社員のその旦那の話も含めてKumakoの新婚ネタが俺の前で出ようものなら・・・[爆弾]
ある中堅社員がいい人ブッて、「Kumakoの旦那さんはKumakoに夜遅い時間まで勤務させるより、早く帰って(食事の)仕度して待ってて欲しいみたいなんですよ」
何だとこの野郎。。。
俺はアタマに血が昇った。[爆弾]
「旦那たって野郎はもとウチの社員だろう。ウチの現場の内情知っててそう言うのか[パンチ]」って俺の逆鱗に触れましたよ。俺に言って来たお前は何をいい人ブッてやがるって思いましたね。

だが俺はKumako本人の前ではそういう暴言は吐かなかった。というか真面目で大人しい子なので言えないのだ。俺が罵ってるのを知ってか知らずかいつもノホホンとしていた。俺なんかより大人かも知れない。

俺はKumakoの披露宴には出なかったのだが、別の男性社員の披露宴に俺とジャン妻が呼ばれ、その男性社員はKumakoの旦那と仲が良かったので、Kumakoと旦那をセットで呼びやがったんですよ。
「旦那を呼んだぁ?」
「ハイ」
「野郎を呼んだのか?」
「ええっと。マズかったっスかねぇ。いいじゃないっスか。もと社員なんだから」
それが気にいらねーって俺はムッとした。でも主役が呼んだからにはしゃーねー。
「呼んじまったんならしょーがねぇ。Kumakoの旦那と俺は席を離せよ。絶対離せよ」
「席は離れてますよ~。許してあげましょうよ~」
「ダメだ。許さん」
大人気ない俺はKumakoにもボソッと言いました。「旦那も来るそーだな。野郎どのツラ下げて俺の前に現れるんだよ」って罵った。でもKumakoは動じない。困ったような顔をしたがすぐにノホホンと笑ってた。
俺の一連の大人気ない暴言に周囲は眉をひそめながら、気持ちはわからないでもないがいい加減許してあげたらって言う声が大多数。それはKumakoが結婚してからも支店のナンバー2社員として実績を積み周囲も認めてたからだと思う。
この披露宴、こんな俺でも主賓席だったのね。冒頭で祝辞を述べたのだが会社の説明の部分で、「女だらけの業界なので人のやりくりが大変なんです」ってKumakoの旦那に聴こえるように言ってやったのよ。そしたら宴途中でKumakoがオドオドしてる旦那を引っ張って俺んトコに挨拶に来たよ。
仕方がない。オメデたい席で「てめぇこの野郎」とも言えず、シブシブ恩赦と相成った。
「会ってもらえてよかったねって言っときましたから」[わーい(嬉しい顔)](Kumako)
そうかよ。

このKumakoが近年、ぷく~ぅっと膨らんできた。
太ってきたのです。上背があまりない子なので、前を向いてるのか横を向いてるのか後ろを向いてるのか斜めなのか、全方向何処から見てもどっち向いてるのかわからないくらいになってきた。
「幸せ太りですよ」と周囲は言う。
「幸せ太りぃ?それにしちゃぁありゃなんだ。デケぇクマの縫いぐるみかと思ったゼ」
「金庫事件」http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-05-15-1と、「ボンガ」http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-11-09-1に登場したド忘れ女のU君も、「あ、あの子太りましたねっ。このあいだ久しぶりにKumakoさんに会ったら妊婦さんかと思っちゃいましたっ[あせあせ(飛び散る汗)]」って言ってたからね。
Kumakoは飲み会でもよく喰う。
Kumakoの支店の飲み会は社内で一番騒々しく、俺は一度か二度飲み会に呼ばれたがあまりの騒々しさに懲りて近年は行かなくなった。別の支店の飲み会、前に掲載した「ミニ浴衣の塚田農場」http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21-1に何故かKumakoがゲスト参加したのだが、そこで料理を片っ端から平らげていた。

日頃っからKumakoの支店の休憩室にはお菓子がた~くさん置いてある。
チョコレートだのクッキーだの。生菓子以外。
Kumakoは定時で上がる前に休憩室に置いてあるお菓子を必ずモグモグ食べている。
「Kumakoよ、これから晩飯だろうが。今この時間に喰うかね」
「お菓子の賞味期限が今日までなんです」
何を取って付けたような言い訳を。子熊が餌を食ってるようにしか見えない。
一度、俺は休憩室のお菓子コーナー、付箋に「Kumakoにこれ以上喰わせるな」だったか「Kumakoは喰うな」ってデカデカと書いておいたの。
これが支店で大ヒンシュクを買い、
「やり過ぎですっ!!」
「あれ以上太らせてどーするっ!!誰か注意しねーのかっ!!」

Kumakoの支店に所用があり、久々に行ったのがこの写真なのだが、京成線の駅で「下町バウムクーヘン」というのを買っていった。
そこの支店長はKumakoとそんなにトシは変わらない女性なんです。Kumakoをトテモ頼りにしている。
「Kumakoには喰わせるなよっ!!」って厳命した。
「そ、そんな。でもここに置いておいたら彼女食べますよ」
「じゃぁアイツ一人に喰わせるな」
下町バウムクーヘン拡大.jpg有名なのかな.jpg
Kumakoは満面の笑みです。
「お前は喰うなっ!!」
「えぇっ!!なんでですかぁっ!!」
「な、なんでって・・・」
そっから先を俺に言わせるんじゃねーよ。
「じゃぁお前一人で喰うなよっ」
「皆で分けますぅ」[わーい(嬉しい顔)]
Kumakoはアライグマが餌を両手に餌を抱えたようにモグモグモグモグ喰っている。
最近ではあまりにお菓子喰いが過ぎ、Kumakoの旦那がKumakoの財布の中にある領収書をチェックしているそうです。これって何を買ったの?って。
支店長が言うには「Kumakoさん、お店のゴミ箱にお菓子の領収書捨ててるんですよね」
証拠隠滅らしい。Kumakoよ。俺はもと社員のお前の旦那は今でも気に喰わねぇが、旦那の気持ちはそこんトコだけ理解できるゼ。これ以上太るなよっ。
コメント(2) 

コメント 2

ヒロ

おはようございます。
その盗っ人旦那がちょっと可哀想な気がしないでもないけど・・・・
だって史家さんに凄まれたら堅気の人はビビるでしょう(笑)
でも気持ちはよくわかります。ボクも似たような経験があるもん。

ところで、バウムクーヘン、美味そうです♪
by ヒロ (2011-11-19 08:55) 

船山史家

ヒロ兄さんおはようございます。
その盗っ人旦那の野郎は・・・2~3ヶ月ほど私と同じ支店で勤務していた時もあったんですよ。
こんなことがありました。野郎がお届けに行ったんですが・・・
「ピンポン鳴らしても出てこないんです」って言い訳するのね。
「その家は寝たきりだっ。ヘルパーさんのいる時間帯に何故行かないっ」
って叱りつけたことがあります。
あまり要領のいい野郎じゃなかったですね。それでいて辞めてからKumakoをGETしたんだから仕事の要領悪さとは別なのかな。Kumako本人には言ってませんが、周囲に「あんな野郎の何処がいいんだろうな」って罵りました。

この記事、船山の武井さんも読んでくれてると思いますが、最初は数少ないカテゴリ”スイーツ”に入れる予定だったの。ところが書いてるうちに思い出してカッカ来ちゃって結局、人間ドラマになりました。
by 船山史家 (2011-11-19 09:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。