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横浜ドリームランド外周列車の謎 [廃線跡]

2010.1.08に掲載した「謎の地方鉄道」・・・
この記事は最初は不人気というか、注目度がイマイチだったのですが、史家の地元で謎のゲスト、みみんさんのコメを引っ張ってから若干上昇しました。[わーい(嬉しい顔)]
史家の実家から発見されたこの古写真。写っているのはジャン父(故人)と幼少の私。
タイトル通り、昭和39年(1964年)8月開園~平成14年(2002年)2月17日に閉園した「横浜ドリームランド」最盛期にランド周囲を走っていた鉄道、外周列車がこれ。
外周列車とメモ.jpg
写真の背景は田園地帯のようなので、ランドがあった現在の横浜市戸塚区俣野町か、隣町和泉町の風景だと推測されます。
横浜ドリームランドが開園当時の華やかさも薄れ、徐々に衰退していくきっかけは、ドリーム交通モノレールの設計ミスによる起動桁クラック、タイヤのバースト等に伴う運休に始まるが、この外周列車も運行期間は短く、昭和45年(1970年)ランド敷地の「冒険の国」他を公団ドリームハイツに売却したことでこの外周列車は消滅する。

この外周列車の資料がみつからないのです。だがネット上の資料として一級資料が二つある。
HP「ドリームランドメモリーズ」の中に開業前のランド航空写真を発見。雑誌「レジャー産業」1968.9号からの転用らしいが、この航空写真左に外周列車の線路と駅が写っているのです。
http://members.jcom.home.ne.jp/dream41834/dream1003.htm

次に「YouTube横浜ドリームランド前編」
これには外周列車現役の勇姿が堂々映像として残されています。
数少ない一級資料といっていい。

他は資料も少なく、ゼロに等しく、詳細は推測の域を出ないのですが、幾つもの謎がある。

①地方鉄道だったのか?
古写真や前述のネット資料を見ると、遊園地の遊具施設、いわゆる豆電車よもりスケールが大きい。
当時施行されていた法律から推測すると、地方鉄道法(当時、地方公共団体や私人が敷設する鉄道の敷設運営について規定した法律)による免許が取得されないと敷設できない筈。

②レールの規格は?
地方鉄道法では第2-4条に地方鉄道の規格に対する規定があり、「人力や馬力の使用禁止で軌間に1067mmを基本としながらも762mmを認める」云々とある。
実際、前述のYouTubeを見ると、再生後2:33~2:46では外周列車が画面後方をゆっくり走っているが、6:53~7:05ラストまではかなりのスピードで走っている。
外周列車勇姿(YouTubeから).jpg去って行く外周列車(YouTubeから).jpg
レール.jpg姉妹園だった奈良ドリームランド(2006.8.31閉園)の外周列車は日本国有鉄道規格で軌間は1067mmだったという。おそらく横浜ランドの外周列車も軌間は1067mmで30Kgレールを使用していたのではないか。
写真で使用されていたレール(推測)をイメージしてください。




奈良ランド機関車.jpg
③機関車の燃料、動力は何か?
これも推測だが、姉妹園の奈良ランドでは蒸気機関車(写真左)はレプリカでディーゼルエンジンだったという。
蓄電池、バッテリーの可能性もあるけど。





④どんな車両だったのか?
機関車はレプリカだが、奈良ランドの車両製作は帝国車両(後の東急車輛)という。横浜ランドも同じであろう。
古写真を見ると最終連結の車両は旧国鉄の貨物車掌車の改造ではないだろうか。車窓の位置が高い感もあるが。

次に長くなりますが・・・
⑤途中駅はあったのか?
難しい話で恐縮ですが、これもまずは法律が絡む。鉄道事業法という。
ランド外周列車はこの法の第5条第2項で「特定の目的を有する旅客の運送を行うもの」として規定されている鉄道事業に当たると思われる。

更に詳しく述べると、(A)特定の景観の鑑賞、遊戯施設への旅客の運送、(B)その他の観光の目的を有する旅
客の運送を行うというものに分けられます。
(A)はどういう意味かというと、一つの例として、例えば、何処ぞの駅からテーマパークへの直通シャトルがあったとします。
だけど(A)は、駅からテーマパーク利用者を直行させる事業は認可されるが、テーマパーク利用者以外の乗客を、市内路線電車のように途中駅を設けて運ぶ事はできないのです。空港へのシャトルバスと一緒。

廃止された横浜ランドモノレールの復活の噂が幾度となく流れたが、再開の前提はあくまで横浜ドリームランドへの乗客運転が大前提で(A)に該当します。それ以外の通勤に伴う途中駅(小雀信号所の駅昇格)は前相談の時点で運輸省が認めなかったという。

ゲストのヒロ旦那が以前、四国の祖谷温泉に行かれたと思いますが、そこは宿から遥か谷底の川原に温泉が沸いているので温泉専用ケーブルカーがあります。これも宿と温泉を往復するのが目的で、当たり前だが途中駅はないです。これも(A)に該当します。

だが、横浜ランド外周列車は、外部からランドへの客の送迎のための鉄道ではないです。ランド内の移動のための特徴性が強い。
公共性の低い鉄道だが、そういう特徴の鉄道事業も行えるようにした法律が鉄道事業法第5条第2項で、外周列車は(A)ではなく(B)に該当します。
となると、その遊園地内の移動目的として途中駅はあった可能性が高い。
だってグルッと一周して元の駅に360度戻るより、途中駅を設けて園内移動の利便性を図った方が、ランド利用客の動線が多様になって様々な遊具に金を落とすというもの。

難しい話が延々続きましたがまだ⑤の答えが出ていませんね。実際、途中駅はあったのだろうか?
どうもあったらしいです。
コメント(4) 

コメント 4

蒸気少年

はじめまして、蒸気少年と申します。

奈良ドリームランドの機関車はすべてディーゼルエンジンでした。弁慶号と一号機関車を模した2両があります。一号は汽笛、弁慶は鐘で警笛を鳴らしていました。
蒸気機関車がすきで子供のときよく連れて行ってもらいました。
閉園したのは6歳の時です・・・他の施設はあまり覚えていませんが、
今でも音も匂いも覚えています。
by 蒸気少年 (2014-09-26 18:17) 

船山史家

蒸気少年さんこちらこそ初めまして。コメントありがとうございます。
奈良ドリームランドの外周列車は近年まで存在していたのでフォト等が各方面で散見されますね。1067mmの標準規格で本格的なものではないでしょうか。
横浜ドリームランドは昭和45年頃に一部施設の敷地が売却され、外周列車の意味をなさなくなって消えたようです。
横浜ドリームランドの外周列車、機関車と再会しまして下記記事で取り上げております。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-05-07
ほのかに油の香がしました。
でも今のチビっ子たちには??でしょうね。(笑)
by 船山史家 (2014-09-27 05:43) 

ドリームランドjp

奈良の機関車、客車はすべて新製です
動力はバス用のエンジンを改造して使っています
メーカーは車体が帝国車両でエンジンは三菱製です
レール幅は1067mmですが、私が測ったところ
1070mmありました。
3軸車を通しやすくする為、少しひろげてました。
ちなみに、ディーゼルですが、ボイラーが付いていて
蒸気を出して走っていた時期もあります
by ドリームランドjp (2017-03-12 22:05) 

船山史家

ドリームランドjpさんこんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
奈良の機関車がバス改造ということはディーゼルカーと思っていいのですかね。
3軸車が走り易くする為に軌道幅を広げたのは何となくわかります。子供の頃REGOのレールで2軸車は余裕でカーヴを曲がれるのに3軸台車にしたらカーヴを曲がれませんでした。
横浜のドリームランドは大学になったエンパイア以外は面影がありません。モノレールの軌道が撤去されてもう何年も経ったので、軌道桁の無い空があたりまえの情景になっています。そういうのがかつてあったのが信じられないくらいに。
遠い彼方へ去ってしまいました。
情報ありあとうございました。
by 船山史家 (2017-03-13 07:25) 

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